「仕事を辞める」ということの意味
皆さん、こんにちは。
鹿児島のキャリアカウンセラー・キャリアコンサルタントの和山です。
採用面接を受けてきました。
先日、某企業様から業務委託のお仕事の募集の案内を頂き、数年ぶりに採用面接を受けてきました。
ざっくり言うと、地元の企業様で社会人向けにキャリア形成の支援をするというお仕事です。
その面接の中で「5分間『仕事や会社をどう決めていけばいいか?』というテーマで、受講生のキャリア形成のモチベーションが上がるような模擬授業をしてください。」という課題がありました。
仕事、会社、働き方の…決め方…。
正直、私は就活などもうまくいかず、手当たり次第に受けて、採用頂いたところで働いてきた記憶しかないので、このテーマは難しい。
自分のこれまでの経験の棚卸しを行っていく中で、ふと営業をしていた頃の後輩君とのことを思い出しました。
それまでの自分がカルチャーショックを受けた後輩君の話
その人は私がまだ営業をしていた頃、新卒として入社してきました。
会話をする中で、今後のキャリアのビジョンなどの話になった時に彼は、
「自分は、この会社は3年で辞めるつもりです。」
「実家が会社をやっているので、そこを手伝おうと思ってます。」
「ある程度の社会人経験は必要だろうと思い、社会勉強の為に就活をして、この会社へ入社しました。」
はっきりと彼は私に言いました。
当時の私も定年まで勤めあげるかは不明でしたが、辞める予定もなく、当面は続けるつもりで働いていたので、はっきりと「3年後に辞めます」という発言には思わず、言葉を失いました。
別にその会社の役員ではないけど「せっかく縁あって雇われた会社。働くからには頑張っていこう」と思っていた私は、彼の話を驚きと多少の怒りの感情をもって聞いていたことを思い出しました。
「退職」はネガティブなキャリアのイベントなのか?
しかし、今、改めて彼の発言とその時の自分の感情などを振り返ると、彼の発言も理解できる自分もいます。
たしかに知人が「仕事を辞める」という話を聞くと、細かいことは知らずとも、収入面や今在籍している職場との関係性などの勝手なイメージで、ネガティブな出来事としてとらえがちな方もいらっしゃいます(結婚・出産などに伴う退職は除いて)。
しかしながら今、どこかの企業で働いている方も「定年までここで頑張ろう」と思っている方ばかりではないことも事実ではないでしょうか?
「いつかはこの会社は辞めて、転職する」や「いい話があればそちらに移る」というように「どこかのタイミングで今の会社は辞める」ということもキャリアのイベントとして含んで考えている方も一定数いらっしゃるのではないでしょうか?
そもそも企業側にも「定年まで雇う力がなくなっている」と言われている昨今、「退職・転職」というキャリアのイベントはキャリア形成において盛込んでおくべきテーマになりつつあるのかなとも思っています。
一人ひとりがキャリアビジョンを持つ意味
もちろん「どちらがいいのか?正解なのか?」という議論ではなく、「仕事を辞める(転職する)」というキャリアのイベントがこれまで以上に誰にでも起こり得るキャリアのイベントになっているのなら、なおさら個人個人の「キャリアビジョン」の重要性は高いんじゃないかということです。
働くことを通して、
「どんな自分になりたいのか?」
「どんな生活をしたいのか?」
といったことをイメージすることは、自身のキャリアを形成するモチベーションとなり、判断材料となり、職業人生において重要だと思います。
ダグラス・ホールの「プロティアン・キャリア」のお話ではありませんが、自分にどんな能力・興味・関心があり、どのような心理的成功を収めたいのかを自覚するとまでいかずとも、時折、ゆっくり時間を取って振り返って考えて見ることの価値はあるのではないかと思います。
私も正直、キャリアコンサルタントになりたいと思うまでは「企業に入って働く」ことがゴールとなっており、その先のことはあまり、深く考えていませんでした。
しかしながら、キャリアコンサルタントの資格取得を通して、自身のことも客観的に見るようになり、ここ数年の私は「地味でも何かしらスペシャリストになる」ということが大きなライフテーマになっています。
ちなみに、前職(接客業)では「接客も出来るけど、その他にやたら設備に詳しくて、設備が壊れたらすぐに直してくれる人」になってました(笑)
記事というより、私の面接対策になってしまいましたが…というか「辞めることも考えておこう」的な話を今回の面接の場でしていいのか…?
とにかく、今週も最後までお読み頂き、ありがとうございました。
皆さんはこれからどんな自分になっていきたいとお考えでしょうか?
お仕事のご依頼はこちらから
こちらのアカウントを見つけて頂き、ありがとうございます。 頂いたサポートは活動費としてオフィスの使用料や必要備品の購入費等に使わせて頂きます。