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2021年1月の記事一覧
「異なるが、同じ」と置く等価性の原理が意味分節システムを発生させる -中沢新一著『レンマ学』を精読する(11)
中沢新一氏の『レンマ学』を精読する連続note、前回に引き続き、第十一章「レンマ派言語学」の後半「詩的言語とレンマ学」(p.293)から読んでみる。
キーワードは「アーラヤ織」と「喩」である。
アーラヤ識アーラヤ織というのは「レンマ学」の中でも重要な概念の一つである。
アーラヤ織は人間の神経系-脳に生じる二つの動きが絡み合うことよってその姿を現す。
アーラヤ識の第一の動きは「区別をする(分
ソシュールからチョムスキーまで「相即相入」で、ことばの不思議を解明する -中沢新一著『レンマ学』を精読する(10)
中沢新一氏の『レンマ学』を読む連続note、今回は276ページからの第十一章「レンマ派言語学」を読んでみる。
言語、ことば個人的に、この第十一章は『レンマ学』の中でも一番盛り上がるところである。
何がおもしろいかと言えば、言語ということ、それも「言葉が意味する」ということを、ソシュールからチョムスキーまでの一見相反することを主張しているかのように見える理論を華厳的に相即相入させて、レンマ学の”