テツ

ただの音楽好きです。福岡市博多区在住。音楽の話をメインに、たまに違う話もするかも。

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最近の記事

Superchunk / Here's to Shutting Up

 2001年リリース作。本作は前作以上にメロディを重視した作風になっている。特にキーボードを多用していることが特徴かな。あとは、作品ごとに違うプロデューサーを起用していたけど、本作は『Foolish』のプロデューサー、Brian Paulsonを迎えている。確かMacが本作について「Superchunkと聞いてイメージする音と違うものを作りたかった」と言っていて、『On The Mouth』と『Foolish』も音の印象が変わっていたので、同じプロデューサーを起用したのもそれ

    • Superchunk / Come Pick Me Up

       1999年リリースの7thアルバム。本作はJim O'Rourkeとの共同プロデュースということで当時かなり話題になりました。元々ポップだった彼らの楽曲にストリングスやホーンが導入され、よりカラフルに。レコーディングはSteve Albini所有のElectrical Audioで行われ、録音とミックスは勿論Jim O'Rourkeが担当。クレジットをよく見るとトランペットでShellacのBob Westonも参加していたりする。  肝心の音に移ると、パンキッシュさはほぼ

      • Superchunk / Indoor Living

         1997年リリースの6thアルバム。集大成とも言えた前作『Here's Where the Strings Come In』から大きく方向性を変えた1枚。パンキッシュな曲が減り、よりメロディを前面に押し出しているのと、そのメロディがどこか哀愁を帯びていると言うか、明らかに今までと違う。大人になったと言うのが正しいのかは分からないけど、スローな楽曲が増え、落ち着いた印象がある。『Marquee』は穏やかに進むけど、終盤ではシンセのような音も絡み、これまでになかったような曲。勿

        • Superchunk / Here's Where the Strings Come In

           1995年リリースの5thアルバム。本作に関してはSuperchunk一番の代表曲そして人気曲と言っても過言ではない1曲目『Hyper Enough』が収録されているというだけで必聴です。ヘヴィさとポップさが絶妙なバランスで組み合わさった90年代の名曲と言っても絶対に言いすぎじゃない。『Hyper Enough』が非常に目立つアルバムだけど、勿論それだけじゃなくてトータルで非常に素晴らしいアルバム。曲は洗練され、メロディは相変わらずポップで、パンキッシュな曲もあればミドルテ

        Superchunk / Here's to Shutting Up

          Superchunk / Incidental Music 1991-95

           1995年リリースのコンピレーションアルバムで、Tossing Seedsに続くシングル、EP集の第二弾。タイトルは『1991-95』となっているけど90年から94年までのシングル、EPをコンパイルしたもの。『On The Mouth』や『Foolish』のような、アルバムタイトルになったアルバム未収録曲が収録されていたり、後にレーベルメイトにもなるThe Magnetic Fieldsのカヴァー曲なども収録されている。『On The Mouth』はSuperchunkの曲

          Superchunk / Incidental Music 1991-95

          Superchunk / Foolish

           1994年リリースの4thアルバム。本作からリリースはMerge。これ以降の作品は全てMergeからのリリースになる。  本作はこれまでの作品とは変わった点がある。一つは今述べたようにリリースがMatadorからMergeになったこと。もう一つはメンバーのMacとLauraが別れたこと。プライベートでは破局してしまっても、バンドとMergeは続けていこうという結論になったけど、そういう状況でのレコーディング、そしてツアーはかなり辛いものがあったらしい。それがアルバムのソング

          Superchunk / Foolish

          Superchunk / On The Mouth

           1993年リリースの3rdアルバム。リリース元はMatadorで、本作もMergeから再発されている。バンド名の由来になったメンバーChuckが脱退し、本作からJon Wursterが加入。そしてRocket From The CryptのリーダーであるJohn Reisをプロデューサーに迎えて制作されている。本作をバンドの最高傑作として推す人は非常に多い。メンバーであるLauraもこのアルバムが一番のお気に入りらしい。  John Reisがいることで方向性が明確になった

          Superchunk / On The Mouth

          Superchunk / Tossing Seeds (Singles 89-91)

           今回取り上げるのはこれ。  1992年リリースのコンピレーションアルバム。タイトルが示すように1989年から91年にかけてリリースされたシングル、EPをまとめたもの。リリースはMacとLauraが運営するMergeより。Mergeから初めてリリースされたアルバムでもある。  少しだけMerge Recordsについて述べると、その始まりは7インチレコードをリリースするためのレーベル。Superchunkも7インチはMergeからリリースしていた。Steve Albiniか

          Superchunk / Tossing Seeds (Singles 89-91)

          Superchunk / No Pocky For Kitty

           今回はこのアルバムを取り上げます。  1991年リリースの2ndアルバム。リリース元は前作と同じMatadorで、現在はMergeから再発されている。  まずメンバーが変わっており、Jack McCookが脱退し、現在でもメンバーであるJim Wilburが加入している。また、「Produced with eyes closed by Laura, who sat in the right chair.」という謎の記載がある……。クレジットはないけど録音したのはSteve

          Superchunk / No Pocky For Kitty

          Superchunk / Superchunk

           先日、Superchunkの来日公演に行って来まして、相変わらずの素晴らしさに感動しました。初期の曲から新曲まで違和感なく並ぶセットリストで、何年経とうと彼らの本質、パンクスピリットが変わっていないことを改めて知ることも出来た。というわけで、結成して30年以上経つ彼らのアルバムについて書いていこうと思う。今回はバンド名を冠したこのアルバムを。  1990年リリースの記念すべき1stアルバム。リリース元はMatadorで、現在はMergeから再発されている。当時のメンバーは

          Superchunk / Superchunk

          Sonic Youthについて語ってみるよ⑥

           Sonic Youthの活動期間を下記の6つに分け、今回は⑥について。 ①黎明期:1st EPから『Bad Moon Rising』 ②確立期:Steve Shelley加入から『Daydream Nation』 ③オルタナティブ期:メジャー移籍、オルタナブーム ④メジャーでの実験期 ⑤Jim O'Rourke参加、加入による転換期 ⑥Jim O'Rourke脱退~Matador移籍~活動停止  これでひとまずSonic Youthについては最終回とします。他にもSYR

          Sonic Youthについて語ってみるよ⑥

          Sonic Youthについて語ってみるよ⑤

           Sonic Youthの活動期間を下記の6つに分け、今回は⑤について書いてみます。 ①黎明期:1st EPから『Bad Moon Rising』 ②確立期:Steve Shelley加入から『Daydream Nation』 ③オルタナティブ期:メジャー移籍、オルタナブーム ④メジャーでの実験期 ⑤Jim O'Rourke参加、加入による転換期 ⑥Jim O'Rourke脱退~Matador移籍~活動停止 NYC Ghosts & Flowers 2000年リリース作。

          Sonic Youthについて語ってみるよ⑤

          Sonic Youthについて語ってみるよ④

           Sonic Youthの活動期間を下記の6つに分けてみて、今回は④について書いてみます。 ①黎明期:1st EPから『Bad Moon Rising』 ②確立期:Steve Shelley加入から『Daydream Nation』 ③オルタナティブ期:メジャー移籍、オルタナブーム ④メジャーでの実験期 ⑤Jim O'Rourke参加、加入による転換期 ⑥Jim O'Rourke脱退~Matador移籍~活動停止 Experimental Jet Set, Trash a

          Sonic Youthについて語ってみるよ④

          Sonic Youthについて語ってみるよ③

           前々回、Sonic Youthの活動期間を下記の6つに分けてみた。 ①黎明期:1st EPから『Bad Moon Rising』 ②確立期:Steve Shelley加入から『Daydream Nation』 ③オルタナティブ期:メジャー移籍、オルタナブーム ④メジャーでの実験期 ⑤Jim O'Rourke参加、加入による転換期 ⑥Jim O'Rourke脱退~Matador移籍~活動停止  というわけで、今回は③の時期について。『Goo』と『Dirty』について語って

          Sonic Youthについて語ってみるよ③

          Sonic Youthについて語ってみるよ②

           前回、Sonic Youthの活動期間を下記の6つに分けてみた。 ①黎明期:1st EPから『Bad Moon Rising』 ②確立期:Steve Shelley加入から『Daydream Nation』 ③オルタナティブ期:メジャー移籍、オルタナブーム ④メジャーでの実験期 ⑤Jim O'Rourke参加、加入による転換期 ⑥Jim O'Rourke脱退~Matador移籍~活動停止  前回は①の初期3作品について触れてみたんだけど、今回は②の期間に発表されたアルバ

          Sonic Youthについて語ってみるよ②

          Sonic Youthについて語ってみるよ①

           多くのバンドに影響を与えてきたSonic Youthが活動を停止して12年以上経つ。実質、解散と言って間違いない。ThurstonとKimの離婚によってバンドが終了し、その後は各自で活動しているわけだけど、ここではバンドの歩みを振り返ってみようかな、と思う。  約30年の活動期間は大きく6つに分けることが出来るかな、と個人的には思っている。 ①黎明期:1st EPから『Bad Moon Rising』 ②確立期:Steve Shelley加入から『Daydream Na

          Sonic Youthについて語ってみるよ①