見出し画像

Superchunk / Foolish

 1994年リリースの4thアルバム。本作からリリースはMerge。これ以降の作品は全てMergeからのリリースになる。
 本作はこれまでの作品とは変わった点がある。一つは今述べたようにリリースがMatadorからMergeになったこと。もう一つはメンバーのMacとLauraが別れたこと。プライベートでは破局してしまっても、バンドとMergeは続けていこうという結論になったけど、そういう状況でのレコーディング、そしてツアーはかなり辛いものがあったらしい。それがアルバムのソングライティングにも反映されているとのこと。
 穏やかなギターのフレーズから始まる『Like A Fool』を筆頭に、本作はパンクな面よりも、歌やメロディが今まで以上に表に出て来ている。『Driveway To Driveway』のように歌を聴かせる曲と『Water Wings』のようにヘヴィな曲、『Without Blinking』のようにこれまでの彼らのような曲と、様々な要素が詰め合わされたアルバム。特に終盤ではミドルテンポの曲が4曲続いて終了する。そういう点でもこれまでとは一線を画する作品と言える。本作は特にメンバーとしても思い入れが深いのか、後に『Acoustic Foolish』というタイトルで、その名前のとおりアコースティックアルバムとして再録されている。また、本作も最高傑作として挙げる人が多い。代表作と呼んで差し支えないアルバムです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?