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Superchunk / What A Time To Be Alive

 2018年リリース作。前作から5年近く空いているけど、活動していなかったわけではなく、結果的に5年空いてしまっただけと思われる。本作は当時のトランプ政権への怒り等を元に制作されたとのこと。
 冒頭のタイトル曲『What A Time To Be Alive』からSuperchunk流のパンクロック全開。続く『Lost My Brain』もハードな楽曲で、攻めに攻めている。しかしそれだけで終わらないのがSuperchunk。シングルとなった『Break The Glass』や『I Got Cut』では素晴らしいメロディのギターロックを聴かせてくれる。勿論ミディアムテンポの曲もある。前作の延長線上にあるとも言えるけど、それだけではないし、瑞々しさと円熟さを兼ね揃えている。
 しかし、活動再開後のSuperchunkの音楽性は90年代半ばまでのものを洗練させているな、と思う。初期衝動のパンクスピリットを忘れず、そこに彼ら流の解釈とメロディを組み合わせている。色々な音を試したからこそ、そこに行きついたんだと思うけど。とにかく充実ぶりが凄い。ただ、それだけでは終わらないのが彼ら。またそれについては後日書いていこうと思う。


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