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Superchunk / Acoustic Foolish

 2019年リリース作。オリジナルアルバムではなく、タイトルから分かるように、1994年リリースの『Foolish』をアコースティックヴァージョンとして録音した作品。『Foolish』のリリースからちょうど25周年ということも録音の理由の一つらしい。
 本作は「25周年後に録音されたアコースティックデモ」ではないとMacが述べているように、フルアコースティックアレンジが施されている。さらにゲストが参加し、ストリングス、ピアノ、サックス等がアルバムを彩っている。まずびっくりするのが、今まで何度も聴いてきた曲なんだけど、完全にアコースティックアレンジされて生まれ変わっていること。同じ曲なのに別の曲のように感じる。それくらい、原曲とは良い意味で変化している。メロディが重視されていた『Foolish』ではあるけど、本作ではそのメロディがより前面に出て、さらに様々な音が追加されている。ある意味硬派でもあった音が、暖かくカラフルなものへと変貌している。そして、それは25年経ったことによるメンバー自身の変化もきっと反映されているんだと思う。
 ただ、彼らのアルバムを聴いたことがない人が最初に聴くアルバムではないかな、と思う。先にオリジナルを聴いた方が絶対に楽しめるので。ファンなら勿論必聴です。彼らの作るメロディの素晴らしさを堪能出来る1枚。

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