雨虹みかん

19歳。

雨虹みかん

19歳。

最近の記事

涙を流しながら教室を抜け出してしまった

    • 2023年09月14日 7:05 午後

      ここ数日、橋を渡れば橋の下を、歩道を歩けば車道を走る車をぼんやりと眺めては、そこに飛び込む妄想が頭の中を巡っている。 それは突然現れ突然いなくなる。 今日も大学に行けずに家で号泣した後、バ先にシフト表を見に行くために外に出て夜風に当たっているうちに、心がすうっと軽くなった。 私スーパーに寄ってお菓子とジュースを買った。 家でお菓子パーティーをしようと計画しているうちに希死念慮と呼ばれものはどこにもいなくなって、明日は大学に行けるかもと、そんなことも考えられるようになっ

      • 青い蜜柑の葉のような私たちは、雨上がりに虹のすべり台に寄る

        大人のような子供のような、18歳と20歳の間にいる私たち。 例えるなら、それはまだ熟していない青い蜜柑の葉っぱのような。 19歳の青葉とみかんの出会いと旅とこれからのお話。 青葉ちゃんについてはじめに こんばんは。雨虹みかんです。 なぜ「こんばんは」なのかというと書き始めている今が夜だからです。 見出しや目次の機能を使ってnoteを書くのはこれが初めてです。楽しいですね。 今回は私のお友達について紹介したいと思います。 「青葉ちゃん」って誰? 青葉ちゃんは、簡単に紹介

        • 『いつかの本棚にあったフィクション遠距離恋愛小説』

          泣いてる。 泣くのはとても久しぶりな気がする。 新幹線往復料金4万円越えの遠距離恋愛をしている私はときどきメランコリー。 会う度お金がいるなんてホストクラブですか? お金をかけなきゃ会えない関係、遠距離恋愛。 バイト代の半分以上を会う交通費に費やして。 交通費以外にお金を使った時はちょっと罪悪感を感じて。 今はないけど、会うために美容院やコンタクト代、服代を我慢してたこともあった。 そうしてたらなんのためにバイトしてるのかわかんなくなっちゃったから最近は自分へ

        涙を流しながら教室を抜け出してしまった

          3時間の旅による紀行文

           私は時々、旅に出たくなる時がある。  ここにいてはいけない。  そう突然感じ、衝動的に「ここじゃないどこか」へと向かうのだ。  今日の私もそうだった。  午前中、理由も分からず大泣きし、目が腫れたまま昼食のスコーンを頬張った。そして淹れたての紅茶を一口飲んだ。  ここにいたくない、と思った。  どこかへ行きたかった。 「に」と「へ」の違いって知ってる?  どこかに、は到達点が見えている時。  どこかへ、は到達点が前者よりも曖昧。  私はどこかへ行きたかっ

          3時間の旅による紀行文

          そういえば19歳になったみたい。

          そういえば19歳になったみたい。

          憧れや救われた経験を自分を変えるきっかけにしなくたって

           私には将来の夢があった。  10歳のとき学校で行われた二分の一成人式でもその夢を語ったし、その夢のために辞めそうになっていた高校を卒業して、大学だってその夢に繋がる学部を苦しみもがきながら受験して入学した。  その夢を、その職業を目指すようになったのは、かつての私がその職業の大人に助けられた経験があったから。  私はその志望動機に執着して、人に志望動機を聞かれる度そう答えていたし、私はその職業に就かなければいけない運命なのだと勝手に思っていた。  だけど、私は大学を

          憧れや救われた経験を自分を変えるきっかけにしなくたって

          不発キャラメルポップコーン

          映画館の香りがふわりと漂う 失恋ソングが主題歌だから結末はわかってる 弾けさせたら終わりさ だから涼しい顔した脇役でいるんだ キャラメルのような僕の心はべとついていて嫉妬心ばかりで 君の姿を見かける度に煮詰まって焦がしそうで だから気づいていないふり 見た目だけは塩味でいるために 不発のキャラメルポップコーンが熱を嫌がって逃げていく これ以上目を合わせられたら弾けてしまうよ 弾けたくないから君が嫌い どぎまぎさせる君が嫌い 僕を虜にさせる君が嫌いだ 本当は…… 一目惚れ

          不発キャラメルポップコーン

          水飴がいなくなっても、わたしは死なないために。

          小説を書けなくなった。 他人の人生を自分が創り出して思い通り動かすことができなくなった。 小説を読むこともできない。 他人の心の中を覗き見して感情を重ねるのは苦しい。 本は私からエネルギーを吸い取ってゆく。 創作で毎日を彩ってきた私の世界は空っぽになり 何も意識せずに書いていた文章が、途中から短歌になっていた。 小説を嫌って手離しても、短歌はわたしの味方をしてくれるみたいだ。 わたしには創作しかできないけど、それって言い換えれば創作ならできるってこと。 創作

          水飴がいなくなっても、わたしは死なないために。

          主演女優が身に纏っているのは脆い鎧

          鬱で大学に行けなくて小説を書くことさえも苦しくて何も出来ないわたしでも今日はミニスカなんか履いちゃってキラキラのピンクメイクしてとびきりのお洒落をして厚底スニーカーでバス停まで歩いた。 だけど大学行きのバスが見えたらわたしはバス停から離れてバスがバス停を通り過ぎるのを横目に見ていた。 小さく叫びながらよろよろと歩き家に帰った。 大学でわたしにグサグサと向けられる視線の槍から鎧のようにわたしを守ってくれるはずだった可愛いお洋服たちを脱ぎキラキラピンクメイクは落とした。

          主演女優が身に纏っているのは脆い鎧

          夏が終わってからずっと苦しんでるこの子のこと。

          夏休みの終わりを夏の終わりとするならば、夏が終わってから私はずっと苦しい。 PLAZAやロフトのフレグランスコーナーには金木犀の香りの香水が並び、夏が終わった事実を私に知らしめる。 昨日の帰り道に見たのは、しおれ、そしてほとんどの花弁が枯れた向日葵だったけど、その中にまだ黄色く瑞々しい花弁が残っていたこと、わたしは知っている。 夏に取り残された私は今日も大学を休んで眠りに落ちる。 それでも肺に入ってゆく空気の匂いは秋そのものだと感じてしまった。わたしは残された夏を見捨

          夏が終わってからずっと苦しんでるこの子のこと。

          きっといつか溺れちゃうから、

          きっといつか溺れちゃうから、溺れる前に生きている証を残そうと思った。

          きっといつか溺れちゃうから、