告白について

これは、私が高校生のときに書いた文章である。





今日、「告白」というテーマで連作短歌を詠んだ。そのテーマにちなんで、「告白」について自身の思いを綴ってみようと思う。

ずっと一緒にいたいから告白しない。私は思春期に入ってからの人生の大半をその考えで過ごしてきた。告白しちゃったされちゃった、付き合うことになった、そんな噂を聞く度に、「いつかは別れるのにどうして告白して付き合ってしまうの。付き合わなければずっと一緒に居られるのに。本当に好きなら告白しないべきだ。」と思っていた。幼い私は「告白」を関係性の分岐点だと思っていたのだ。(それはある意味間違ってはいないかもしれないが)

最近やっとその考えが変わってきた。「好き」と伝えられなかったあの日の好きな人も、告白してしまったあの日の好きな人も、今では全部「過去」の人なのだ。終わりがない関係性なんて存在しない。どの出会いもいつか振り返った時には「儚い、一瞬の出会い」になるのだ。「終わり」が来るタイミングが今になるか、後になるかだけ。終わりが来ない関係性なんてないのだから、そうしたら伝えられる今、伝えてしまってもいいのではないか。

私の作品にはどうやら「儚い、一瞬の出会い」がよく出てくるらしい。きっと自身の経験から来ているのだろう。1週間の春期講習で隣だったあの子、ボロボロだった私を支えてくれた垢消ししたフォロワー、習い事をやめちゃったあの子、道案内した知らない人。終わりが来た時私はいつもこう思うのだ。
「ああ、あの時もっとこうしていれば。」

終わりがあるから想いを伝えないんじゃくて、終わりがあるから想いを伝えられる。いつの日か必ず来る「終わり」を怖がらないで今を楽しめばいいんじゃないか。終わりがあるから今が輝くのではないか。私は「告白」は意味のある行為だと思う。最近の私はそんなことを考えているのでした。

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