ジェンダーと偏見2
自分の持っている偏見(implicit association)を判定するテスト(IATテスト)について前回の記事の続きです。
前回は
ジェンダー/キャリアテスト
トランスジェンダーテスト
の2つのテストをやりました。
今回やったのは
ジェンダー/科学(science)テスト
セクシャリティテスト
です。
結果発表
ジェンダー/科学テスト
女性/男性のジェンダーと科学/人文科学(リベラルアーツ)との結びつき(association)について、科学は女性と、人文科学は男性と結びつく穏やかな(moderate)偏見があるとの結果でした。
偏見はないか、ほとんどないになると思っていたのでちょっと意外
私はいわゆる理系(あまり好きな言い方ではないです)の学部学科を出て修士課程にまで進んでいます。その間、周囲に女性は1人だけでした。大学/大学院の間、周囲にいるのはほぼ男性ばかりだったことになります。ただ、就職して最初に配属された職場(研究所)では女性が6割ほどいて、そこで女性に育ててもらった影響が大きいのかもしれません。男性に比べて女性の方が明らかに優秀な職場でした(というか現実として、とくに学問の分野では、男性は基本的に下駄を履かされてるだけの傾向にあるように思えます)。しかし、あの職場は本当に居心地が良かった。「男性を演じなくてもよい」「男性でも女性でもない存在でいられる」というのは、仕事をする上で私にとってとても大切なことです。
ところで今回のタイトル画像は、著名な天文学者であるセシリア・ペイン=ガポーシュキンさんです(画像の著作権はSmithsonian Institution)。この画像に決める前に女性+科学者で画像検索したのですが、「美しすぎる○○学者」がいくつも出てきて茫然としました、いやもっと正直にいうとバカじゃねえのと思った、ことは一応言っておきます。
繰り返します。本当にバカじゃねえの?
なお、IATテストを受けた人のなかで科学は女性と、人文科学は男性と結びつく穏やかな偏見がある人は、全体の4%でした(矢印のところ)。
セクシャリティテスト
気を取り直してセクシャリティテストです。ゲイの人たち(英語のゲイにはレズビアンが含まれる)に対する偏見が判定されるようです。
ストレートの人たちに比べてゲイの人たちの方に僅かに(slight)親近感があるとの結果でした。前回やったトランスジェンダーテストほどの差は出なかったようです。同じ判定の人は、テストを受けた人のなかの8%でした。いずれにせよ少数派ですね。
では、みなさまよい週末をお過ごしください。
ジェンダーと偏見3を次に書く予定ですが、ちょっと仕事が忙しくて先になりそうです。
IATテストは、こちらから受けることができます。