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週刊わたしの森ダイアリー VOL.5:自然の恵み。

わたしたちの暮らす飛騨地域でも、来週あたりから稲刈りがはじまります。この週末は稲刈り前、最後の草刈りを田んぼ仲間と行いました。

昔の里山では田んぼ作業を同じ集落に住む家族同士で順番に手伝いながら進めており、そういった内々の相互扶助の関係を“結(ゆい)”と呼んだそうです。各家庭が自分の田んぼを個々に管理しても、10件の家が10枚の田んぼを共同で管理しても、ひとりひとりの作業量は変わらないと思いますが、今日仲間たちと草刈りをしていて、『みんなでやると作業中におしゃべりできたり単純に楽しい』なと。昔もそんな理由で“結”が構成されていたのかなと感じたのでした。

それでは今週も週刊わたしの森ダイアリーはじまります。

週刊わたしの森ダイアリー VOL.5

こころに残る自然体験を考える。

2022年7月24日

昨日は「縄文土器をつくろう」という、なかなか尖ったイベントに息子と参加してきました。
学芸員さんが栃の実(トチノミ)と土器を見せながら、栃の実は生では渋くて食べられないけど、土器で煮炊きできるようになったから食べれるようになった。土器が作られるようになって、当時の人々の食は豊かになったんだよと説明されていました。

栃の実は、今ではとちのみせんべいがお土産物として有名で、美味しいし案外身近な存在。飛騨高山であれば、トチノキ見ながらとちのみせんべい食べたり、収穫前の赤かぶ見ながら赤かぶ漬け食べたり、それぞれの地域の特徴ある加工品を食べながらその収穫前の姿を見るだけでも、ゲストは随分興味深く見てくれるんじゃないかなとふと思いました。


おとしもの。

2022年7月25日

母屋の真裏で見つけた写真の物体。
こんな近くまで動物来てるのか…って驚いたけど、「野性動物 糞」とかで調べても似たようなものがない。

友人の在野のクマ研究家( @_record_sp )に聞いたところ苔ではないか?と。
苔だと思ってみると、確かに苔っぽい…。不思議だなぁ。
彼とここではない山に入ったとき、「昨日シカがここに来ていた」とか「タヌキやクマが来てる形跡がある」とかの情報を落ちている糞から読み取っていた。そんなことも出来るのかと深く感心したんだっけ。

そんな中、昨日畑のあるエリアに行ったら、近くで土を掘った形跡をみつけ、その近くには動物の糞も発見(上の写真)。調べてみるとイノシシの糞に似てる…。敷地奥のスギ林にも枯葉をめくって何かを探した形跡がある…。
いらっしゃいませ、イノシシさん。動物が残した痕跡から、その行動を推察している自分がいたのでした。


自然の恵み。

2022年7月26日

ファームエリアのトマトを収穫してきました。祝・初収穫💚
うちの畑は、畝を立てただけで、水やりも自然任せ、農薬も肥料も米ぬか等の自然由来のものも一切何も土に入れてないんですけど、採れたトマトはとっっってもおいしかった!
我が家は高山に移住してきて以来、たくさんの農家さんに家族でお世話になっていて、みなさんの優しさと大変な苦労を噛み締めながら、自然の恵みをいただきました。

スコップと鍬で畝を立てたばかりの頃。
農家さんにトマトの苗を分けてもらい、家族で植えた日。
初収穫の日。畝も草に覆われ青々としています☺


雨宿りの先に。

2022年7月27日

夕方母屋まわりの草を刈っていたら大雨になり、雷もなってなかったので木の下に避難。すこしでも進めようと高い木に覆われた敷地へのアプローチ付近の笹を刈っていたら、笹の奥で不思議な低木をみつけたんです。
葉っぱの上に実がなってる?調べるとハナイカダと言う名前らしい。雨に濡れて光を反射する果実のその様は、森の宝石みたいでした。
春にでる若葉は山菜としても知られ、天ぷらにしても美味しいんだそう。うれしい。


あたりまえなんかじゃない。

2022年7月28日

最近、エシカルな暮らしを発信している中村さん( @non19841120 さん)のラジオ「エシカル暮らしA面B面」という番組(Voicy)を過去回から順に聞いています。
家族で沖縄旅行に行った話の中で、海岸にたどり着くゴミや中村さんの住まれている家の前の湖畔のゴミ問題について話されている回を聞いているときに、ふと気づいたことがあるんです。
「あれ?うちの森って、ゴミ落ちてない!!?」
この森に入るようになって昨日まで全く気づかなかったし、ゴミが落ちていないことが、むしろあたりまえと思っていたのかもしれません。けれど我が家のまわりには普通に民家もある中で、森にゴミが落ちていないことは決してあたりまえのことではないんです。

高山に移住する前の3年間、ベトナムでお仕事させてもらっていたのですが、非常に若いチームで仕事をしていたこともあり、チームのみんなの環境に対する意識が高く、海岸清掃等の社会貢献活動を会社をあげよくしていました。
当時強く願ったゴミのない海岸ならぬ、ゴミのない森。この地を譲ってくれた前オーナーが大切に守ってきたものを、わたしたちもしっかり引き継いでいこうとこころに誓い、またこのことに気づけて本当によかったと幸せな気持ちになった昨日なのでした。


声の主を知りたくなったとき。

2022年7月29日

わたしの森入門 by Think of our earth on Instagram: ". 声の主を知りたくなったとき。 夏の森では命を燃やしながら鳴くセミの声がたくさん聞こえるけど、それでも早朝の森は春の森と同じく鳥たちがさえずりあっています。 わたしたちは鳥の声の主を知るのに「BirdNET」というアプリを使っています。言語は英語なんですけど、とても小さな音から拾って鳥の種類を判別してくれるんです。 ちなみに動画の鳴き声、なんて鳥の鳴き声かわかりますか?答えはハッシュタグの最後にのせておきますね。@watashi_no_mori #わたしの森入門 #森との暮らし #森と暮らす #薪炭林 #リジェネラティブ #リジェネラティブ農業 #自然農 #里山 #里山で暮らす #里山暮らし #飛騨 #飛騨高山 #飛騨移住 #高山移住 #飛騨高山暮らし #田舎暮らし #野鳥観察 #picturethis #BirdNET #ヒヨドリ でした^^" わたしの森入門 by Think of our earth shared a post on Instagram: ". www.instagram.com

夏の森では命を燃やしながら鳴くセミの声がたくさん聞こえるけど、それでも早朝の森は春の森と同じく鳥たちがさえずりあっています。
わたしたちは鳥の声の主を知るのに「BirdNET」というアプリを使っています。言語は英語なんですけど、とても小さな音から拾って鳥の種類を判別してくれるんです。
ちなみに動画の鳴き声はヒヨドリです。みなさん、なんて鳥の鳴き声かわかりますか?
※(動画をそのままアップできないので、インスタグラムのリンクで失礼します)


薪への第一歩。

2022年7月30日

敷地には既に枯れてしまった木が何本か立って残っており、こういった木は安全確保のため間伐してもらっています。
将来的には母屋に薪ストーブを設置し、そこの薪として使う予定。薪として使うには木を乾かす必要があるので、写真のように切って乾燥させています。


編集後記

ついに第ゼロ期『わたしの森入門』が開講しました。オリエンテーションには、7組計20人の申し込みがあり、当日は一部体調不良等で来られない方もいましたが、無事みなさんを森に迎え入れることが出来て、ほっとしています。まだまだ森との暮らしを一緒に探求してくれるメンバー募集中ですので、ご興味ある方いましたらお気軽に問い合わせください🌿🌾

森との暮らしを毎日更新しています。

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