渋谷渉watarushibuya

yato ニットデザイナー 原料から製品に至るすべての工程で働いた経験をもとに、すべて…

渋谷渉watarushibuya

yato ニットデザイナー 原料から製品に至るすべての工程で働いた経験をもとに、すべての工場や職人を繋いだものづくりをしています 「日本の繊維工場を次の世代に繋げる」をコンセプトに2012年から活動をはじめ、国内に限らず海外ブランドのニット作りもお手伝いしています

最近の記事

  • 固定された記事
再生

【動画】2019 南米ウルグアイで26日間働いたヒツジ牧場生活

極細ウルグアイウールの源流を探りに、ガウチョたちと共に働いた26日間 Worked with Gauchos in a sheep farm "SAN RAMON" in Uruguay to know the sectret and the origin of the high quality wool, 26 days in September 2019.

    • yatoのこと

      2023年より、yatoというニットブランドをスタートしています 筆不精でSNSが苦手、書き出す前に身構えてしまって更新できない人の一人です ですが、昨年1年間いろいろな場所で販売会をさせていただいて、出会えた方々には「伝わる」感覚があったものの、まだまだ認知度が低すぎるという課題が明確になりました 父親の職人的一面も受け継いでいて、ものづくりは得意でなのですが、ものづくりと同じくらいの熱量で「伝えること」の重要性を感じております 「究極のセーター」のような安易な売り

      • D&DEPARTMENT インスタライブ出演

        11月14日に発売の、D&DEPARTMENT オリジナルセーターを作らせていただきました。 そのご縁でインスタライブに呼んでいただいたので、3週連続でウルグアイウールの魅力について語ります。(11月13・20・27日の19:30~) 詳細はこちら↓ https://www.d-department.com/category/EVENT/DD_EVENT_24282.html 日本で流通する日本製の衣類は、わずか2%程度です。 そのほとんどが中国や東南アジアからの輸

        • ほぼ日さんに、ウルグアイ滞在のことを取材していただきました。

          前職で一緒に仕事をさせてもらっていたMITTANのご縁で、ウルグアイの牧場滞在について、ほぼ日さんに取材していただきました。 ウルグアイの極細ウールに惚れ込んで、牧場まで遡っていったことが、このように取上げていただき本当にうれしいです。 ウルグアイの牧場では、誰が、どんな風に、どんな想いで仕事をしているのかということを伝えたくて、牧場に滞在した26日間の記録をアップしているので、より詳しく知りたい方は是非読んでみてください。 ものづくりに関わる人たちの情熱や苦労、喜びが

        • 固定された記事

        【動画】2019 南米ウルグアイで26日間働いたヒツジ牧場生活

        再生

          【26日目・最終日】ウルグアイ牧場滞在記2019

          DAY 26 2019/09/20(金曜日) SAN RAMON最終日。 4時半に目が覚めたので、星を見に外へ出てみる。 月が明るく、天の川は見れなかったけれど、 晴れている日には天の川が見える。 地面には一面の糞が広がっているので、 寝転がって星空を見れなかったのが残念だ。 家へと戻り、荷物をまとめていく。 朝一番の仕事は、羊への口径の投薬と、 ダニ予防の薬を体に塗っていく。 (ダニ予防) 11時に仕事は終わり、最後の食事。 (昼食。初日に食べた羊肉のフライ

          【26日目・最終日】ウルグアイ牧場滞在記2019

          【25日目】ウルグアイ牧場滞在記2019

          DAY 25 2019/09/19(木曜日) 5時に起き、支度をしてガウチョたちの食堂へ向かう。 今日の朝食は、毎朝アサドを食べるガウチョたちとともに。 到着するとすでに肉が焼かれており、皆はマテを飲んでいる。 ナイフと、おそらく消毒液のケースを半分にカットしたお皿を渡される。 食べたい分をカットして、ニンニク醤油?のようなソースをかけていただく。 ガウチョたちは肉をそのままかぶりつくのかと思いきや、 ナイフを器用につかい、食べやすいサイズにカットしながら口に運ん

          【25日目】ウルグアイ牧場滞在記2019

          【24日目】ウルグアイ牧場滞在記2019

          DAY 24 2019/09/18(水曜日) 5時15分起床。 6時には既に仕事が始まっている。 朝一番は、ミゲルとトラックで4頭の羊を運ぶ。 これでミゲルとのトラックでの仕事も最後かと思うと、しみじみ。 小屋に戻り、毛の房のサンプルを採集する。 体重計測が滞らないよう、4人がかりでスカーティングの作業をしているため、 1頭当たり10秒程度で仕分けされていく。 房を取り分けてくれるので、こちらも急いでホチキスを止めていく。 毛量の計測は、人工授精候補のメスたちを対

          【24日目】ウルグアイ牧場滞在記2019

          【23日目】ウルグアイ牧場滞在記2019

          DAY 23 2019/09/17(火曜日) (今朝の日の出) いつも通り7時に仕事場に出かけると、すでに仕事が始まっている。 今日は6時からスタートしていたとのこと。 毛刈り職人たちは昨日稼いだコインを数えている。 多い人で212枚。少ない人で121枚。約倍近くのスピードが違うことがわかる。 ちなみに、1人の職人が受取る金額は、1頭当たり17ペソ(約60円) 212頭刈った人は、12720円の日当。 ウルグアイの平均月給が15万円程度のため、まあまあな金額にな

          【23日目】ウルグアイ牧場滞在記2019

          【22日目】ウルグアイ牧場滞在記2019

          DAY 22 2019/09/16(月曜日) やはり夜中に雨が降っていた。 アサドを食べた日は良く眠れないので、何度も起きてしまう。 朝起きて外に出ると、風が音を立てて鳴っている。 雨はまだ降っていないものの、確実に降り出しそうだ。 毛刈りのために柵の中で待機させていた羊たちを解放する。 すぐさま馬に乗って、土砂降りの雨の中を走っていく。 背骨に強い痛みを感じる。 おそらく乗り方が悪いせいで体を痛めてしまったようだ。  痛みに耐えながら羊たちを誘導し、柵の中へ移

          【22日目】ウルグアイ牧場滞在記2019

          【21日目】ウルグアイ牧場滞在記2019

          DAY 21 2019/09/15(日曜日) 7時に仕事場へ行き、馬の準備。 昨日、ガウチョたちが既に羊たちを小屋に連れてきており、柵の中には羊たちが溢れている。 しばらくすると、大型のバスやトラックがベースに入ってくる。 毛刈りの専門家たちだ。 トラックを小屋に付け、機材を降ろしていく。 20人もの人たちが、手際よくセッティングを始めていく。 SAN RAMON班は、グレードごとに羊たちを分ける作業を始める。 SAN RAMONでは、右耳に付けられた色付きピア

          【21日目】ウルグアイ牧場滞在記2019

          【20日目】ウルグアイ牧場滞在記2019

          DAY 20 2019/09/14(土曜日) 6時前に起きて、日の出を見に出かける。 日の出の時間は少しずつ早まり、6時頃には既に明るくなっている。 自然に溶け込むガウチョと日の出の風景は おそらくもう見れないだろう。 警戒心の強い牛が柵の中を逃げ回っている。 動物たちとの距離感はだいたい一定で、近寄っても間隔は縮まらない。 けれどこの牛は、僕を見かけた途端に逃げまどっている。 近くに来たトルコに聞くと、この牛は先日帝王切開をした牛だそうだ。 たった一週間でこん

          【20日目】ウルグアイ牧場滞在記2019

          【19日目】ウルグアイ牧場滞在記2019

          DAY 19 2019/09/13(金曜日) 朝起きると、窓からきれいな朝焼けが見える。 今日はよく晴れそうだ。 (ベッドのなか。部屋から見える朝焼け) 朝食の支度へ向かうと、昨晩見えた月が西の空に見えている。 どうやら日本は中秋の名月らしい。 (日本の反対側から見える月) 早々と小屋に向かい、仕事の準備をする。 馬の口に手綱を咥えさせようとするが、全然言うことを聞かず、逃げまどっている。 せっかくいい感じにコミュニケーションが取れてたのに、 こんなに拒絶され

          【19日目】ウルグアイ牧場滞在記2019

          【18日目】ウルグアイ牧場滞在記2019

          DAY 18 2019/09/12(木曜日) 6時15分起床。 夜中に目覚めて薬を飲んだので、風邪はだいぶ良くなっている。 一日半休ませてもらい、今日から仕事が再開出来そうだ。 夜中も雨が降ったようで、地面はかなり濡れている。 今日は体力を消耗する馬には乗らず、アルバロのトラックに同行する。 「写真撮っていい?」「ああ、いいよ」 「俺かいっ!」の笑顔 水の状況を見るため、川まで走る。 普段は点々とした水たまり程度の道も、大きな池のようになっている。 9月は既に

          【18日目】ウルグアイ牧場滞在記2019

          【17日目】ウルグアイ牧場滞在記2019

          DAY 17 2019/09/11(水曜日) 4時30分に寒気と頭痛で目が覚める。 薬のおかげでまあまあ寝れている。 再度薬を飲んで眠る。 昼食まで眠り、起きるとアルバロが帰ってきている。 昼食が2人分なので、ミゲルは?と聞くと、 風邪は治ったものの、サッカーで太ももの筋肉断裂?か何かで 病院の診断結果待ちだそうだ。大丈夫か、ミゲル。 熱は下がったものの、ここで仕事をするとぶり返しそうなので、午後も休むことに。 家の中が寒い。 この家は壁が分厚く、外と比べて5度く

          【17日目】ウルグアイ牧場滞在記2019

          【16日目】ウルグアイ牧場滞在記2019

          DAY 16 2019/09/10(火曜日) 夜中、頭痛で2度目が覚める。 一昨日からの乗馬で体中が痛い。 頭痛薬を飲んで、眠り直す。 6時15分起床。 クラッカーとジャム、ホットミルクを飲む。 曇空で生暖かい風が吹いている。 また雨が降り出しそうだ。 朝一番に乗馬の準備をし、一部の馬には口径で投薬している。 馬は歯茎をむき出しにして苦そうな顔をしている。 そこからアベルと共に3時間の見回り。 9月は牛や羊の出産ラッシュで、胎盤を垂らした牛や、 生まれたての子

          【16日目】ウルグアイ牧場滞在記2019

          【15日目】ウルグアイ牧場滞在記2019

          DAY 15 2019/09/09(月曜日) 6時15分起床。 夜中に雷が何度もなって、窓の外はチカチカと光っていたが、 起きると雨は降っておらず、どんよりとした曇り空が広がっている。 (朝から停電している) 朝一番は、馬に乗って見回りに出かける。 今日はフアン、ルイスと一緒だ。 途中、雨が降ってきたのでルイスがレインコートを貸してくれる。 ガウチョたちは脚まで隠れる大きなマントを羽織っている。 帽子と大きなマントを被り、乗馬する姿は本当にかっこいい。(写真取り

          【15日目】ウルグアイ牧場滞在記2019