【25日目】ウルグアイ牧場滞在記2019
DAY 25 2019/09/19(木曜日)
5時に起き、支度をしてガウチョたちの食堂へ向かう。
今日の朝食は、毎朝アサドを食べるガウチョたちとともに。
到着するとすでに肉が焼かれており、皆はマテを飲んでいる。
ナイフと、おそらく消毒液のケースを半分にカットしたお皿を渡される。
食べたい分をカットして、ニンニク醤油?のようなソースをかけていただく。
ガウチョたちは肉をそのままかぶりつくのかと思いきや、
ナイフを器用につかい、食べやすいサイズにカットしながら口に運んでいる。
(ロベルト)
(ヘスース)
(ルイス)
(アベルだけは寝起きでもいつも通り)
朝からステーキは重たいと思いつつ、意外なほど美味く、全然食べれる。
食後はアベルにマテをもらって飲んでいる。
毛刈りは今日の午前で終わりそうだ。
(種羊)
(おっとりとした顔つきのポールドーセット種)
(そして体がでかい)
(色付き。ごくわずかに変異で生まれてくる)
(アベル毛刈り中。ガウチョたちはみんな毛刈りができる)
(また少しだけ毛刈りをさせてもらう)
種羊5頭、色付きの羊達、食肉用のポールドーセット種と、様々な羊たちの毛を刈っていく。
毛刈り職人たちの朝食(アサド)に招待されていたのだけれど、
8時頃に仕事を抜けれず、残念ながら食事を共にすることは出来なかった。
(昼食)
12時頃に仕事は終わり、久々に2時までのシエスタタイム。
午後からは、食肉用に出荷予定の羊たちを識別するため、印をつけていく。
彼らは出荷直前まで沢山の草を食べ、出来るだけ太った状態で出荷される。
その後は、馬に乗って羊たちの誘導と、牛の誘導。
初めて牧場長のウゴーと共に誘導をする。
ウゴーと並んで仕事が出来るなんて思ってもいなかった。
僕の乗馬姿を見て、いつもの穏やかな表情で
「おー上達したなー」と笑っている。
青空と緩やかな高低差のひたすら続く平原で、
辺り一面に散らばった羊たちを一つのグループにまとめていく。
春らしい午後の日差しと青い空、大地の緑の中を、
いくつもの水脈が一つにまとまっていくように
何千頭もの白い羊の群れが、ガウチョたちに導かれていく。
太陽の日差しが堪える涙できらきらと輝いて、夢のような光景を見ている。
(馬上で揺れながら撮影した携帯の写真。遠くに見えるウゴー)
背中の痛みは乗り方を上達させてくれ、
どんな走りでも快適に乗れるようになった。
最後の最後に、ようやくガウチョらしい仕事が出来た。
家に戻り、ミゲルとマテを飲みながらまったりとした時間を過ごす。
この一週間は夕食の直前まで仕事をしていたため、こうした時間も久しぶりに感じられる。
そして、SAN RAMONでマテを飲んで過ごすこの時間も最後になる。
(最後の夕食)
この一か月の出来事は、すべてが昨日のことのように感じられる。
何もないところで、美しい自然と、美しい動物、美しい人たちと共に過ごした。
一本の美しい映画を観た後のような気がする。
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