幸政
千葉純胤という高校生がご先祖の千葉氏の元に時空移動(1198年~)し、鎌倉初期の様々な謎に迫る小説です。
『千葉篤胤の転生記』『千葉純胤の時空移動』の外伝となります。
創作大賞2022 応募作品です。 『源氏が勝つとは限らない ー歴史転生バトルロイヤルー』 それぞれの異なる時代から様々な世界線の未来人が治承の世(源平合戦)に集う。 歴史転生バトルロイヤルがここに開幕!
ショートショートnote杯 応募作品です。杯の詳細はコチラ https://note.com/simpeiidea/n/n494a3af60f97
千葉篤胤という高校生がご先祖の千葉氏に憑依転生(1179年~)し、治承・寿永の乱(源平合戦)に巻き込まれる小説です。
授業が始まる前のクラスはガヤガヤと騒がしい。 チャイムが鳴るまでは授業ではないからそれぞれの自由である。 新は机の中をガサガサ整理していたが、後ろ席から「アラタ…
=土御門家の朝食= リビングのテーブルに2人が対で座っている。 土御門新と姉である土御門楓(つちみかどかえで)である。 二人ともそれぞれの学校の制服に着替えていた…
あらすじ 主人公、土御門新(つちみかどあらた)は中学2年生。 瞬間移動する超能力者である。 が、発動が一日一回、しかも突然に。 アンコントラブルな能力発動に困惑しなが…
【ミカ】 ミカは共働き家庭である。 子どもは2人。保育園と小学校に通っている。 夫は育児に協力してくれているが、どうしても妻である自分に子供絡みの事の比重が大きく…
「カンナ、出るって言ったらどうする?」 ハジメの言葉に園崎カンナはしばし固まっていた。時間にして5秒ほどだろうか。すぐに正気を取り戻した。 「本当!やっとその気…
あらすじ 日本は国際比較に於ける影響力停滞から脱却するために抜本的に総力体制へ移行する必要があり、国家戦略特別区域をかなり大幅解釈して大胆な経済活性と市民の政治…
-都内某区- 高層ビル群が並ぶエリアから少し離れたところに全く異なる自然が溢れる景観が広がり、その奥にひっそりと校舎が立っていた。 築はまだ新しめで周りの緑あふ…
-福島県某市- 見渡す限りの草原。はるか向こうには山がみえる。空は雲一つなく、実に晴れ晴れとしたのどかな光景。 そのど真ん中で一人の男が疾風の如く、走り抜けてい…
あらすじ 突如として日本各地で怨霊が人に憑りつくという事件が多発する。 同時に様々な異能力を持つ人々も出現し始めた。 主人公たち真保良学園の生徒は転校を繰り返して…
泰胤は純胤の問いに返した。 「安達景盛殿は実朝様がお亡くなりなった時に出家した身。わざわざ高野山を下山してまで下界のいざこざに口を挟むとは。しかも『三浦を滅ぼせ…
-下総 千葉宗家の館- 館奥には一人の少年と一人の男がいた。 少年は千葉頼胤。男は千葉泰胤。 千葉頼胤が妙見像の前になにやら唱えていた。 その刹那、襖の奥でガタ…
-下総 千葉宗家の館- 館奥には一人の幼子と一人の男がいた。 幼子は千葉頼胤。千葉家現当主である。 男は千葉泰胤。亡き胤頼の父である時胤の弟で、胤頼の後見人であ…
「『これから千葉一族最大の争乱が起こる』とは如何様な」 泰胤は純胤に訊ねた。 「そうですよね。気になりますよね」 純胤は応えつつ続けた。 「先ずは近々の話です。…
-下総 千葉宗家の館- 館奥には三名の人影があった。 一人は病を患っているのか床に臥しており、その隣に一人の男と童が座っており、伏している男を心配そうに見つめて…
江間義時と武田信光、千葉胤通は鎌倉の浜辺から海原を見渡していた。 若き頃から心を通わせていた三人だが、こうして三人だけで逢うのはいつぶりだろうか。信光が義時へ声…
北条館奥の間には北条義時と武田信光と千葉胤通の3人が囲うように座った。 胤通の両目は朱く、今は完全篤胤状態である。 それぞれ立場はあるもまだ二十歳前後の若者同士…
2024年7月15日 07:01
授業が始まる前のクラスはガヤガヤと騒がしい。チャイムが鳴るまでは授業ではないからそれぞれの自由である。新は机の中をガサガサ整理していたが、後ろ席から「アラタ!」と声がかかった。クラスメートの新田陽仁(にったはると)である。新はおはようと返しつつ、陽仁は話し続けた。「アラタ、昨日は凄かったよな」新はなにが?と返しつつ、今度は横から『昨日のって、机がバタバタしたことでしょ』と女
2024年7月15日 06:59
=土御門家の朝食=リビングのテーブルに2人が対で座っている。土御門新と姉である土御門楓(つちみかどかえで)である。二人ともそれぞれの学校の制服に着替えていた。テーブルの前には朝食があった。当たり障りのない、トーストと牛乳が入ったコップがそれぞれ置いてある。二人はそれぞれ口にしていた。「ねえ。アラタ」不意に楓が弟である新へ声がけた。新はなんだよお姉ちゃんと返した。「あ
2024年7月15日 06:58
あらすじ主人公、土御門新(つちみかどあらた)は中学2年生。瞬間移動する超能力者である。が、発動が一日一回、しかも突然に。アンコントラブルな能力発動に困惑しながらなんとか日常を暮らそうとする物語。世界観・舞台:日本の中学キャラクター:土御門新(つちみかどあらた)│主人公某中学に通う中学2年生の男子一日一回、突然と瞬間移動が発動する超能力者発動のサインは左手人差し指がピリッと
2024年7月14日 08:34
【ミカ】ミカは共働き家庭である。子どもは2人。保育園と小学校に通っている。夫は育児に協力してくれているが、どうしても妻である自分に子供絡みの事の比重が大きく乗る。今の世になり多少は在宅ワークの時間が夫婦ともに増えたが、やはり育児には手が足りない。どちらの両親も健在ではあるがすぐに孫を見てくれるような距離には住んでいない。延長保育などを利用しながら仕事とのバランスを取っているが
2024年7月14日 08:25
「カンナ、出るって言ったらどうする?」ハジメの言葉に園崎カンナはしばし固まっていた。時間にして5秒ほどだろうか。すぐに正気を取り戻した。「本当!やっとその気になってくれたのね」園崎カンナはえらくテンションが高くなっていた。話すのも終わらないうちに鞄からなにかごそごそ分厚い書類みたいなものを鷲掴みにして出してきた。立候補説明書と申請書類でござい、と早くも手続きの話へ移行しようとしていた。
2024年7月14日 08:23
あらすじ日本は国際比較に於ける影響力停滞から脱却するために抜本的に総力体制へ移行する必要があり、国家戦略特別区域をかなり大幅解釈して大胆な経済活性と市民の政治参画へ誘因したいと考えた。試行錯誤の末、市民がより自治体の議決機関である議会へ参加しやすくする為として、選挙権を有する有権者のルールを限定・時限付きで変更することに至った。ルールのひとつに「十八歳から立候補出来、いまの立場である就業や
2024年7月13日 07:59
-都内某区-高層ビル群が並ぶエリアから少し離れたところに全く異なる自然が溢れる景観が広がり、その奥にひっそりと校舎が立っていた。築はまだ新しめで周りの緑あふれる様相からは浮いている。校舎の前面には校門があり「真保良学園」と看板に書かれていた。真保良と書いて まほら と読む。真保良学園は異能な少年少女たちが集い学ぶ出動に備える特殊校である。-真保良学園某教室-教室には机と
2024年7月13日 07:58
-福島県某市-見渡す限りの草原。はるか向こうには山がみえる。空は雲一つなく、実に晴れ晴れとしたのどかな光景。そのど真ん中で一人の男が疾風の如く、走り抜けている。両目は真っ赤で必死な形相で突っ切っていた。男は怨霊に取りつかれている。そのはるか後ろを二人の女子生徒がパタパタと並走して追いかけていた。左が三葉(みつば)、右がナタリーである。二人とも真保良学園の生徒であり、文科省特務局
2024年7月13日 07:50
あらすじ突如として日本各地で怨霊が人に憑りつくという事件が多発する。同時に様々な異能力を持つ人々も出現し始めた。主人公たち真保良学園の生徒は転校を繰り返して各地の怨霊騒ぎを抑えていく。異能VS怨霊バトル世界観・舞台:時代は令和。舞台は日本各地。怨霊は時が経てば経つほど強力となる。(例:明治時代に怨霊になったモノより江戸時代に怨霊になったモノの方が強力)怨霊対策の為、政府は内
2023年3月4日 07:28
泰胤は純胤の問いに返した。「安達景盛殿は実朝様がお亡くなりなった時に出家した身。わざわざ高野山を下山してまで下界のいざこざに口を挟むとは。しかも『三浦を滅ぼせ』とは申すまい」「泰胤、そうは云っても承久の乱の時には下山して北条の談義に加わっている御仁ですよ。大事な節目には武人としての役目を果たそうとしています」「ではこの度の下山にはなんの節目と云える。もう反執権派は評定衆から降ろされたの
2022年9月25日 14:22
-下総 千葉宗家の館-館奥には一人の少年と一人の男がいた。少年は千葉頼胤。男は千葉泰胤。千葉頼胤が妙見像の前になにやら唱えていた。その刹那、襖の奥でガタンガタンと大きな音が響いた。そして襖が勢いよくバッと開き、一人の男が立っていた。「相変わらず来てしまいました。純胤です」純胤は少し照れ笑いしながら入ってきた。「あれから...結構経った感じですね。」純胤は頼胤を見
2022年9月19日 09:15
-下総 千葉宗家の館-館奥には一人の幼子と一人の男がいた。幼子は千葉頼胤。千葉家現当主である。男は千葉泰胤。亡き胤頼の父である時胤の弟で、胤頼の後見人である。千葉頼胤が妙見像の前になにやら唱えていた。その刹那、襖の奥でガタンガタンと大きな音が響いた。そして襖が勢いよくバッと開き、一人の男が立っていた。「どうも純胤です!」純胤は大音量で元気よく声を出した。「あれか
2022年9月11日 22:18
「『これから千葉一族最大の争乱が起こる』とは如何様な」泰胤は純胤に訊ねた。「そうですよね。気になりますよね」純胤は応えつつ続けた。「先ずは近々の話です。この度、不幸なことに千葉家は当主が切り替わろうとしています。その折は一族はおろか、他家にも影響がございます」純胤はひと呼吸おいた。「代替わりとは千葉家でも荒れるものです。それが北条家ならどうでしょうか」泰胤はハッとした。
2022年8月27日 16:39
-下総 千葉宗家の館-館奥には三名の人影があった。一人は病を患っているのか床に臥しており、その隣に一人の男と童が座っており、伏している男を心配そうに見つめていた。座している男が声を掛けた。「兄上、しっかりしてくだされ」床に臥せている男はかすれた声で辛うじて答えた。「泰胤。私はもう永くはない。あとは上総にいる秀胤と共に頼胤を頼む」臥せている男はそう云いながら童のへ視線を向
2021年12月30日 21:35
江間義時と武田信光、千葉胤通は鎌倉の浜辺から海原を見渡していた。若き頃から心を通わせていた三人だが、こうして三人だけで逢うのはいつぶりだろうか。信光が義時へ声をかけた。「相模守に任じられたそうだな。おめでとう」義時はありがとうと照れくさそうにはにかんだ。胤通が重ねて語る。「僕は国分でちょろちょろでやっとやりくりしてるのに。方や甲斐・安芸の守護で、方や相模守。凄いよね」信光は
2021年12月9日 07:17
北条館奥の間には北条義時と武田信光と千葉胤通の3人が囲うように座った。胤通の両目は朱く、今は完全篤胤状態である。それぞれ立場はあるもまだ二十歳前後の若者同士、堅苦しくなく話を重ねていた。「一年半前はそれぞれこんな世の中になるとはおもってなかったよね」義時が信光と篤胤に語り掛けた。一年半前は篤胤自身は令和で高校生をしていたのは特異としても、義時は伊豆、信光は甲斐、胤通は下総、それ