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鬼出電入のアメアラシ①【創作大賞2024 漫画原作部門】

あらすじ
主人公、土御門新(つちみかどあらた)は中学2年生。
瞬間移動する超能力者である。
が、発動が一日一回、しかも突然に。
アンコントラブルな能力発動に困惑しながらなんとか日常を暮らそうとする物語。

世界観・舞台:
日本の中学

キャラクター:
土御門新(つちみかどあらた)│主人公
某中学に通う中学2年生の男子
一日一回、突然と瞬間移動が発動する超能力者
発動のサインは左手人差し指がピリッとしびれて少しだけ光る。
その1秒後に瞬間移動をしてしまう。
移動先は左手人差し指が示した方向へ。
移動先は人差し指の指し具合で最大100m以上もいけるし、最小10センチ程度にとどめることもできる

土御門楓(つちみかどかえで)
某高校に通う高校2年生の女子
土御門新の姉。
一日一回、突然と筋力増強が発動する超能力者
発動のサインは右手親指がピリッとしびれて少しだけ光る。
その1秒後に数秒間、常態時の3~10倍の全身の筋力が増強する。

大内心結(おおうちみゆう)
土御門新のクラスメート
中学2年生の女子
新の能力には気づいてる?

新田陽仁(にったはると)
土御門新のクラスメート
中学2年生の男子
新の能力には気づいてない。

1話
土御門新は中学2年生である。

新は「アラタ」と詠む。

住んでる所はあり触れた街並みだし、通っている中学もよくある公立中だ。

新自身はよくいるごく普通の中学生だ。

ただごく普通とはちょっと言い切れないコトがひとつだけ。

それは彼が超能力者であるという事。

その能力は「瞬間移動」

そうしたチカラがあれば普通の生活なんて過ごせてるはずがないと思うだろう。

こんな能力があったら人生勝ち組を味わえているんじゃと感じるだろう。

そんなコトはない。

超能力と云っても、正直困っている。

持て余しているというコトでなく、まったくもって使い勝手の悪い超能力なんだ。

なぜか。

世間がイメージする超能力は念じれば使えてるのではというのであろう。

ちがう。

彼の能力は突然に来る。

自分の使いたいときでなく、不意に能力発動は迷惑極まりない。

そんな不便さを感じる能力であるが、新はなんとか無難に使いこなす努力を重ねてきた。

なるべく能力発動を威力を削るという心掛けである。

瞬間移動は云ってしまえば瞬時に移動するチカラだ。

ならばほぼ移動しなければバレない。

赴くままに発動してしまうと数十メートルぴょんと瞬間に移動してしまう。

そうならないためになんとか何センチかに抑えるのだ。

するとちょっとした錯覚程度で誤魔化せる。

これも日々の鍛錬によってなしえた。

ものすごく不毛な労力だ。

しかし已む得ない。

日常が滞りなく過ごせることが新には最も優先すべき事項であるから。

今日はもう午後を過ぎているが未だ能力は未起動である。

新の心は落ち着かないままだ。

2話

3話


#創作大賞2024 #漫画原作部門

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