見出し画像

不定愁訴って厄介ですよね、という話。

※体調不良系の日記のようなものです。

ここ一年ぐらいの話なのだが、時々猛烈に気分が悪くなる、という現象が発生する。
気分といっても感情とか機嫌ではなくて、純粋な吐き気の話だ。

一番最初は昨年11月ごろだった。いつものようにPCデスクに座ってゲームをしている最中に、唐突に車酔いのような感じで気分が悪くなった。画面酔いかと思って15分ほど床に転がっていたのだが良くならず、「ダメだ、今日はもう寝るしかない」と思って、ゲーム内の友人にそれだけ伝えようと起き上がったら、いきなり吐いた。
PCは無事だったが、自分でもびっくりである。
吐いたら逆にスッキリしたので後片付けをしてその日は寝た。翌日もなんだかフワフワするというかフラつくというか、一日中足元がおぼつかなかったのでゴロゴロしていたら、その次の日にはひとまず治った。

生理中だったこと、生理痛で頭痛薬を飲んでいたこともあって、その辺が原因かとも思った。が、それまでの生理痛で「めまい・吐き気」を感じたことはなかったのでちょっと不安になって、症状が治まった後に、脳神経外科に行ってみた。
「突然のめまい・吐き気」で検索して出てきた疾患の中で、一番ヤバそうな脳の血管障害系の可能性から潰そうと思ったのである。

初めて行った脳神経外科では頭部MRIを初めて経験した。これ、閉所恐怖症の人には無理なんじゃなかろうか?とか思っている内に検査は終わり、結果、別に脳には異常はないと言われた。

デスヨネー。

まぁ脳さえ無事なら、突然だったとはいえ「一度吐いた」というだけで命に関わる疾患ということはあるまい。お腹が痛かったりは全くしないのだし。
そう思って放置した。ら、また1か月ほど経って同じような症状が出た。今度は月経とは関係ないタイミング、別に頭痛薬も飲んでいない。そして時間帯は再び夜。

なんだこれ、参ったな。更年期障害か?

深夜の真っ暗な廊下で転がったままそんなことを考えつつ、だがまぁ「めまい」の症状なら、脳の次に疑うべきは耳かな、と私は自己診断した。
20代後半のシステムエンジニア時代、私はめまいで耳鼻科に通院していた時期があった。その時は片耳の聴力が落ちていると診断され、ビタミン剤を貰って飲んでいたら治ったのだが、当時は数週間にわたって、ぐるぐるする酷い眩暈に悩まされていた。
とりあえず、20分ほど転がっていたら治まったので、普通にその日は寝た。翌日には全然元気だったため、何となく耳じゃないんだろうなという気もしたが、とりあえず耳鼻科に行って、聴力検査をしてもらった。
結果はシロ。聴力は別に問題ないらしい。

デスヨネー。

「聴力は問題ないんで、だとすると眩暈って結構アレなんですよね、例えば肩こりってありません?あー、かーなりありますね!いやいや皆さん結構あるんですよ!肩こりで眩暈の症状出る方って結構多くて!あ、そしたら漢方薬とかって特に抵抗ないですか?あ、ないですか大丈夫ですか良かった!でしたら、血行が良くなるような漢方お出ししますので、良いのがあるんですよコレ、おすすめなんです!!」

めちゃくちゃチャラい見た目の、立て板にバケツの水をぶっかけたような喋り方の若い医者に漢方薬を出されて帰宅し、それを飲んだ。肩こりでそんなに具合悪くなるのか?と思うと何だか納得がいかないが、まぁ世の中そういう事もあるのかもしれない。その日からyoutubeでストレッチ動画などを見つつ肩こり対策に励んだ。
肩こりと言われてしまうと、まぁそれなりに心当たりもあったからである。

私の肩こりは、自分では自覚できないのだが、かなり酷いと昔から言われている。小学生の頃には既に肩こりが酷いと色んな人に言われ、以後も美容院とか、ふざけてマッサージをしてきた友達などにもことごとく言われてきた。

しかも、私の体感としては昔から、「肩こりが辛いって何?」しかない。
肩こり体操をすると痛いし、触るとカチコチなので、多分凝っているのは事実なのだが、自分で肩こりの辛さを自覚できないのである。
試しに一度だけマッサージ店に行ってみたこともあって、そこでお姉さんに「これは凄いですね…w」と半笑いで言われ、結構頑張って貰ったものの、効果があったのかどうかはサッパリ分からなかった。また行こうという気にもならなかったので、それ一度きりの経験である。

だがまぁ、ストレッチなどをしばらくしていると、確かに肩がよく動くようになるし、終わった直後は軽くなった感じも得られる。なので、私の体に肩こり対策が必要だというのは十分あり得る話だ。私が分かっていないだけで。

とはいえ、一つ問題がある。
肩こり対策は、私からするとやらなくても全く「辛くない」ので、どうも体操することを忘れて三日坊主になってしまうのである。

そんなわけで、吐き気が嫌だという気持ちでしばらく頑張ってみたものの、やっぱり忘れがちになり、完全にやらなくなった頃、また気分が悪い日が発生した。「やっべ!体操忘れてた!」としばらくPC前を離れて運動したりしている内に気分もマシになり、その日は早く寝るようにすると翌日には治った。
それからやっぱり肩こりかなぁ、と思って体操をするようにして、しばらく経って三日坊主が発動し、完全に忘れて数週間たった頃にまた気分が悪くなる――というのを1,2か月おきぐらいのペースで繰り返しながらいて、つい先日。
ヤッバいのが来た。

先週木曜の夕方。
夕飯の準備をしようと思って台所に行ったら、そこで猛烈に気分が悪くなり、完全に動けなくなってしまったのである。

リビングから移動する時点で気持ち悪い感じはしていたが、冷蔵庫に手をかける所まで行けたのに扉が開けられなくなり、とにかく立っていられない。二度ほどえづいたが胃液しか出ない。座っているのも難しく、床に転がったら最後、にっちもさっちも行かなくなってしまった。
立てない・気分が悪い以外には何の症状もなく、思考能力もあるのだが、めちゃくちゃ困った。夕飯を何とかせねばならない時間なのに、3分経っても5分経っても、丸っきり動けるようになる気配がない。どうしたものか。

仕方がないので台所の床に大の字になったまま、「もしもーし!(息子)ーー!ちょっときてーー!」と息子を呼び、離れにいる母を呼んできてもらって、転がったまま母に指示を出し、買い置きの魚肉ソーセージと納豆ご飯で息子の夕飯を済ませてもらうことに成功した。ギリギリでミッションコンプリートである。
息子は床に転がっている私を見て動揺していたが、どうあれ息子の夕飯さえ何とかなれば一安心だ。心配かけてすまんな息子よ。

「病人の看病」はやたらと好きな母が嬉しそうに、床に転がったままの私の体温や血圧をせっせと測ってくれたが、どちらも正常範囲内だった。

さて、何だろう。貧血か?

私は6月末の健康診断で、「血色素量低下」、いわゆる貧血で要精密検査の判定を食らってしまっている。夏の間に鉄分多めの食事をしておき、数値が上がった頃に内科に行こうと思っていたのだが、貧血が逆に悪化したのかもしれない。更に、その日はまたもや生理中だったので、生理痛の酷いパターン、という可能性もあり得た。「めまい・吐き気」という症状で言うならば、前回までと同じカテゴリーのようにも思うが、あまりに症状が急激すぎるので、今回は別件かもしれない。

仕方ない、産婦人科行くか。

産婦人科では、以前に貧血で鉄剤を処方してもらったこともある。血液検査もやってくれるはずだ。

一時間ほど床に転がっていたら徐々に動けるようにはなったが、鏡を見たら自分でもギョッとするほど顔が青ざめていた。夫の夕飯は残り物で済ませてもらうようにして母をお役御免にし、私は夕飯も風呂もパスして、後はベッドからつべこべ口を出すだけで何とかしてもらった。息子が一人で風呂に入れる年齢になっていてくれて助かった。
明日動けるようだったら病院に行ってこよう、と決めてその日は寝た。

で、翌日。
完全復活とまでは言えないものの、とりあえず多少スッキリはしていたので、動けるうちにと思って産婦人科に行った。愛車を車検に出しているため代車で、更に台風が近づいていて土砂降りの悪天候。運転がド下手くそな私としては戦々恐々だったが、何とか道は覚えていたし駐車場にも無事に停められた。この時点で達成感に満ち溢れる。

待合室で体温と血圧測定。血圧は正常範囲だが私にしてはちょっと高い。この辺りから気分が悪くなってきつつ、診察室に呼ばれて経緯を説明し、採血。血を採られたためか、もう一段階気分が悪くなってきた。
検査結果が出るまで待機した後、もう一度診察室に呼ばれる。ちょっと歩くのも喋るのもギリギリ感が出てきている中、満を持しての医者のコメントは……

「貧血じゃないですね」
違うのかよ!!

思わずツッコみそうになってしまった。
どうやら夏の間の鉄分強化メニューが功を奏し、私の貧血はそれなりに回復していたらしい。それ自体は嬉しいが、じゃあ昨日と今の気分の悪さは何なのだ。

「じゃあ何だろうなぁ……」
「何だろうなぁ」

思わず出た私のボヤキを復唱する医者。この産婦人科医は、息子を産んだ時に取り上げてくれた方でもあり、このどこか飄々としたノリは個人的に嫌いじゃない。嫌いじゃないが、今はちょっと困る。こっちは素人なのだ、何とか真面目に考えてくれ頼むから。

「生理痛でこういう事ってあります?」
「痛みでなることはありますが……」
「痛みは今回別にないんですよねぇ」
「じゃあ自律神経かなぁ」
「自律神経かぁ……結局原因不明ってことですよねぇ」
「そうなりますねぇ」

そんな不毛な会話の末に、「とりあえず、生理痛・更年期障害・貧血あたりに効く漢方を出しておきますので、それを飲んで様子を見てもらって」というコメントを貰い、退室。
一か月分の漢方薬を処方された。薬を入れる紙袋って、こんなデカいマチつきの奴もあったんだ……と変な所に感心しながら、土砂降りの中を車に乗り込み、そこでしばらく耐えている間に気分の悪さがマシになったので、その隙に帰宅した。


そんなわけで、その後は薬を飲みつつ過ごして今日で5日目なわけだが、どうもパッとしない状態が続いている。
倒れて動けなくなる、というような極端に酷い症状は出ていない。だが、どうも頭がボーっとしたり、若干気分が悪かったり、そうでもなかったり、という感じで波がある。

めちゃくちゃ重大な不調というほどではないけれど、結構困っている。
具体的に何が困るかって、ゲームにも熱中できないし、タイミングにもよるのだが、すぐに頭がぼやっとしてしまって文章もロクに書けない。単なる風邪とかなら発熱していても書けるのに、今回のコレはそういう能力を失うタイプの調子の悪さのようだ。

自律神経かー。

自律神経と言われると、実に耳が痛い。
9月に入り、息子の夏休みも終わった私の生活には、ストレスと呼べるほどのストレスはない……と自分では思っているが、私はそもそもからして、自律神経には全く配慮せずに日頃暮らしてしまっている。
運動と名の付くものはほぼ全部が大嫌いだし、暑いのも汗をかくのも大嫌いでエアコンのある部屋から全く出ないし、夜更かしは大好きだし、起きている時間の大部分をPCにかじりついて過ごしているし、煙草は吸うし。自律神経に良くないことしかしていない、と言っても過言ではない。

秋だからかなー。季節の変わり目かなー。
夏の疲れが出たかなー。
それともアレか、木曜と言えばこの記事UPした後に大泣きしてた日だし、それで何か消耗したか?いやー、まさかなー。体調不良はそのずっと前からあったわけだし、眠いけど、別に情緒不安定ってわけじゃないし、むしろ平坦で、かといって死にたい気分になったりもしてないしなー。
健康的な生活ってやんなきゃいけないのかなー。やだなダルいなー。

とかだらっと考えながら、ひとまず肩こり体操をして、夜はさっさと寝て……と省エネモードで過ごしているのだけれど、参った。
寝不足だけは解消できて、ポケモンスリープの睡眠スコアは伸びているけれど、QOLがダダ下がりである。むーん。

頭がやりたがっている事だけじゃなくて、首から下にとって優しい生活もしなくてはいけないという事なのだろうなぁ。不満しかないが仕方がない。
充電期間と割り切って、調子が戻るまで、ちょっとは真っ当に大人しく過ごそうと思います。

結局現状だと「不定愁訴」としか言いようがない状況だが、もしかすると季節の変わり目、マジヤバい……のかもしれない。
皆様もどうか、お体にはお気をつけてお過ごしください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?