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341*シャオミに学ぶ企業戦略

『シャオミ 世界最速1兆円IT企業の戦略』という本を読んでいます。

Amazonが13年、Googleでさえ9年かかった年商1兆円を成した中国のIT企業シャオミの、成長の秘訣が9つの観点でまとめられています。

①チーム:シャオミの中核的価値
②プロダクト:商品こそがメディアである
③イノベーション:神は細部に宿る
④バリューチェーン:何も持たない者が最も早く走ることができる
⑤ビジネスモデル:シャオミ=apple+Google+Amazon
⑥マネジメント:フラット&フリー
⑦マーケティング:商品を売るな。参加感を売れ
⑧エクスペリエンス:「使用感」こそが、競争力の源泉である
⑨オリジナリティ:ライバルは自分を磨く石だ

この本の中で特に印象的だった言葉が、第3章のイノベーションの話。

”イノベーションの真髄は、「創造する」ことにあり、決して「新しい」ことにあるのではない。世界を変えるような発明やイノベーションはすべて、「段階的な改良」から生まれた”

”われわれの社会が失敗を受け入れない環境にあるなら、イノベーションは続かない”

シャオミの創業者・雷軍は、イノベーションの本質は「失敗を受け入れること」であり、イノベーションの真髄は「創造すること」であると言っています。

だから、固定観念を捨て、まず真似て、学び、新しいものを創り出すことで、徐々に超越した存在になっていくのだと。

さらに、電軍が創業時に編み出した5つの法則。

1.流れに乗ること。状況が悪いところを進んではいけない。
2.まったく新しいことをすること。
  真の「インターネット思想」をもってよく考えなければならない。
3.人の欲というのは天の理である。
  消費者の欲望があるからこそ社会が発展する。
4.幅広くいい人との縁を大事にすること。
5.集中すること。やることを絞れば、そこに多くの力を投入できる。

そして、これらの法則は、「集中」「究極」「口コミ」「スピード」という4つのキーワードにまとめられました。

シャオミでは、商品であるスマートフォンはキャリアでしかなく、本当に売りたいのは「参加感」であると言います。端末はあくまでも手段であり、それを使うことで得られる価値こそが、シャオミが本当に売りたい商品。

顧客の満足感をいかに生み出せるかどうか。

まだ読み切れていませんが、この本、そしてシャオミから学べることは沢山ありそうです。

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