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<私のスケッチポイント/作品紹介あれこれ>武蔵府中熊野神社古墳、府中・安養寺の桜


 私が訪れた東京都区外の近郊都市、府中のスケッチポイントを下に示します。

府中市のスケッチポイント

武蔵府中熊野神社古墳、府中・安養寺の桜

(1)武蔵府中熊野神社古墳

武蔵府中熊野神社古墳
スケッチブック B5 ペンとマーカー

 以前noteの記事で少し言及したことがありますが、東京都区内に住んでいると、「江戸」の影響が大きすぎて、「有史」に限っても、江戸時代以前の歴史はないのではと感じるくらい、江戸以前の歴史や文化的事績の影が薄い気がします(もちろん足利や鎌倉のある県の人はそうは思わないでしょうが)。

 しかし、冷静に関東の地理を眺めると、大規模な治水工事が行われなかった江戸時代以前は、現在栄えている武蔵野台地や江戸湾周辺は人が住めない辺鄙な地であり、利根川、荒川、多摩川のような河川の周辺流域や、山地に近い扇状地地域こそが豊かな歴史を有する地域でした。

 事実、古墳は、上毛野(群馬県)、下毛野(栃木県)、武蔵(東京、多摩川流域)、下総(千葉)に分布しており、2年前に「さきたま古墳群」を訪れその豊かな歴史を実感しました。

 ここに紹介する「蔵府中熊野神社古墳」は、なんと平成になって発掘が行われ最近になって古墳と判明しました。しかも、全国にも五例しかない「上円下方墳」であり、ここは最大の大きさを誇ります。そのためでしょうか、国の史跡に指定され、表面に石を葺いて復元されました。

 夕暮れ時に訪れたところ、古代の霊的な雰囲気が感じられたので描きました。

(2)府中・安養寺の桜

府中・安養寺の桜
スケッチブック B5 ペンとマーカー

 安養寺は、府中・大國魂神社の南側、府中崖線の下に妙光院とともに敷地が広がっており、廃仏毀釈以前は大國魂神社の別当寺でした。
 東京競馬場の丁度真西にあたり、境内から観覧席の大屋根とコンクリート造りの建物が見えます。
 伝統的な仏閣の建物と競馬場のビルの対比を意識しつつ、境内の桜をスケッチしました。

(おしまい)

 前回の記事は下記をご覧ください。


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