<私のスケッチポイント/作品紹介あれこれ> 四条木屋町・カフェフランソア前の路、京都木屋町高瀬川
「京都・河原町エリア」のスケッチポイント
下記に、私が訪れた河原町エリアのスケッチポイントを示します。
今回は、前回に引き続き四条木屋町近辺のスケッチを紹介します。
四条木屋町・カフェフランソア前の路、京都木屋町高瀬川
(1)四条木屋町・カフェフランソア前の路
前回の記事で描いた村上重本店のある路は「西木屋町通」だと紹介しました。
ここに描いた路はまさにその「西木屋町通」です。この路沿いに戦前から開いている有名なカフェ、「カフェフランソア」がありその外観がこの路の雰囲気を盛り上げています。(この絵では一番奥に小さく描いていますが、村上重本店の建物も当然雰囲気盛り上げ役に加わります)
「線スケッチ」では、風景の中に原則として必ず人物を入れることにしています。その際点景としてではなく、周りの街の風景と対等な存在として描きます。
ですから、その場所にふさわしい人物選びも「街歩きスケッチ」の楽しみの一つになります。
例えば、この場所では一番手前に写真を撮りあっている韓国人観光客の女性二人と男女カップルを配しました。
なぜ韓国人ツーリストか分かるのかですって? それは服装の色と持物、ヘアスタイル、化粧などから判断できます。この頃は、日本の至る所にアジアの人たちが押し寄せてきた頃です。十分に観察して見分けるようになりました。
もう一人は黒い和風マント(本当の名前は分かりません)を羽織った着物に草履姿の若旦那風の男性です。よくみかけるレンタル着物を着た若い男性ではありません。いかにも京都の旦那衆らしい雰囲気を醸し出していましたので描くことにしました。
なお、カフェフランソア(正式には「フランソア喫茶室」というらしい)の詳しい歴史を知りたい方は下記をご覧ください、
(2)京都木屋町高瀬川
まるで演歌の歌詞にでてくるような安直なタイトルを付けてしまいましたが、実際に描いたのは、四条通から木屋町通に上がると数えて2番目の、高瀬川に架かっている「高瀬川橋」です。
橋の上の人物はウエディング姿の女性と撮影隊、すなわち「前撮り」中の人たちです。
私の若い頃はまったく見かけなかった光景ですが、京都だけでなく東京の街中でもこのような光景をよく見かけるようになりました。時代の変化を街歩きスケッチになるべく描き留めることにしています。
(おしまい)
前回の記事は下記をご覧ください。
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