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#相続
親より先に子どもが亡くなったお話 親と子 同時期に受けた余命宣告
母親とふたり暮らしの女性(Aさん)のお話です。
1,家族と経緯
Aさんは50代、ひとりっ子、独身、子どもはいません。
母親は80代、脳の病気から歩行もできず、判断能力ほぼない状態。
父親は5年前に他界していました。
Aさんは仕事をやめ、自宅で介護をしていました。
生活は母親の年金と貯蓄で賄うことができました。
しかし・・・
Aさんに病気が見つかり治療を開始しましたが、余命宣告をうけました。
相続 なぜ揉めるのか…
それは
揉める相手がいるということ
要するに
相続人が2人以上いる
つまり
遺産を分ける必要があることです。
「うちは、財産が無いから揉めようがない」
「うちの子どもたちは仲が良いから大丈夫」
これほど当てにならないことはありません。
遺産は、自宅と預貯金という場合。
自宅は分けにくいです。
2つのりんごを3人で分けるには?
という感じです。
遺言書がない場合
法定相続人全員での話し
長男と結婚した覚悟⁉
「あなたは長男と結婚したんだから、向こうの親と同居する準備をしなさい」
長男と結婚した自分の娘に向けた、80代の母親のセリフです。
これに対し、50代の娘が返した言葉
「今はそんな時代じゃないから、勝手に決めないで!」
これを聞いて
「それは母がおかしい‼」
「いや、娘がおかしい‼」
なんてことはなく、
それぞれの背景が違いますし、一概に否定するものではありません。
世代感覚のズレだ
終活や遺言を考えるときのヒント
4月15日は良い遺言の日
さて…良い遺言とは
日付の記載と署名捺印があり…
と、形式的なことに目が行きがちですが、どうでしょう。
いちばん大切なのは、遺言の内容ではないでしょうか。
「遺言書くように言われた、どうすれば良い?」という男性。
お子さんたちに急かされたようです。
しかし、どう書いたら良いかわからないとのこと。
そりゃそうです。
遺言書はそんな簡単にかけません。
*相
相続の現場から 資産家高齢女性Aさんのお話
Aさんが肌身離さずにいた巾着の中にあった「黒革の手帖」
介護付き有料老人ホームで生活してはいましたが
入居前から最期まで色々な面倒を見たのは長男のお嫁さん。
お嫁さんが本人から常々言われていたことが
「自分が万が一のときにはこの手帳を見てね」
でした。
亡くなった後、その手帳の中に書かれていたことは
明らかに大きな文字で見開き2ページに渡って
「死んだあとのことは知ったこっちゃない」
でし
相続手続きの期限 放置した結果
不動産や預貯金の相続手続き(名義変更)に期限はありません。
(2024年から不動産の相続登記の義務化と罰則が設けられる予定です…)
不動産を売却しようとして、相続手続きを済ませていないことに気づく方、多いです。
・・・・・・
お父様が亡くなったのは、平成が始まってすぐでした。
商売をなさっていたお父様の急死で、ご家族は大変な思いをしたとおっしゃいます。
相続人はお母様と息子・娘の3人。
100万円をもらったら 税金は?
その100万円は、誰に、どのような場面でもらったのでしょう。
<会社から給料や賞与>としてもらったのであれば、所得税となり、会社が計算してくれます。
<自営業の方が報酬として>もらったのであれば、所得税、消費税、住民税、個人事業税などとなり、確定申告をすることになります。
そうではなく…
<相続>は?
Aさんが100万円の財産を残して亡くなりました。
Bさんがすべて相続しました。
相続税は
相続の昔とこれから(北海道新聞連載㉟ 最終回)
民法改正で配偶者居住権も(2018年3月29日掲載)
約40年ぶりに相続関連の民法が改正されようとしています。
人生100年の時代になり、相続のルールが大きく変わりそうです。
私の連載の最後は専門の相続に関する問題です。
Q 約40年前まで、相続人が配偶者と子の場合の法定相続分は何番だったでしょう。
① 配偶者2分の1、子2分の1
② 配偶者3分の2、子3分の1
③ 配偶者3分の1、
戸籍謄本などで法定相続人確定(北海道新聞連載㉔)
遺産相続手続きを経験した方から「大変だった」「面倒だった」という声を耳にすることがあります。
その理由の多くは戸籍関連の書類を用意する必要があるためだと感じています。
私自身、頭では分かっていても難しかった経験があります。
そもそも、なぜ戸籍関連の書類が必要なのでしょうか。
以下は90代の父親を亡くされた、70代のAさんと私の会話です。
Aさん
相続手続きに関して
「銀行で父親名義の口座か
贈与税がかかる場合は(北海道新聞連載㉓)
贈与税の申告と納税は、財産をもらった人が、自分の住所を所轄する税務署にします。
その期間は、財産をもらった年の翌年の2月1日から3月15日までになっています。
つまり昨年1年間の分の申告・納税は今月15日までということになります。そこで今回は贈与税の問題をまとめました。
Q 贈与税は、1月1日から12月31日までの1年間に、個人が個人から贈与を受けた財産の合計額から
「ある金額」を引いた残り
財産一覧表 相続にお勧め(北海道新聞連載㉑)
お正月に離れて暮らすお子さんと久しぶりに過ごした方も多いでしょう。
そんな方から耳にするのは「子どもに迷惑をかけたくない」という言葉です。
それなら財産の一覧表の作成をお勧めします。
相続で子ども世代が困ることの一つが、どんな財産があるのかはっきりしないことだからです。財産一覧の問題をどうぞ。
Q 財産一覧で預貯金の記載方法として、「これで間に合う」とされるのは何番でしょうか。①金融機関名と
国庫に入った遺産の額が603億円の現実から考える
法定相続人がいなくて、遺言書もない場合
利害関係者からの申立に基づき
裁判所が選任する相続財産管理人が相続財産を管理し、相続人を探したり、債権者を探したり一定の手続きを経た後、遺産は国庫に帰属することになります。
要するに、子も親も兄弟も誰もいないのに遺言書を残さなかった場合、遺産は国に行ってしまうということです…。
そもそも利害関係者って?
亡くなった方にお金を貸していた、ずっと世話をしてい
知って安心 相続の期限(北海道新聞連載⑮)
遺産相続は家族、親族によってそれぞれ事情が違うので、誰にでも当てはまることは少ないと思います。
そんな中で誰にでも当てはまることの一つは、さまざまな届け出の期限です。
今回は選択式の穴埋め問題を用意しました。
相続に関連する期限の基本を学んでみませんか。
Q 死亡届は、死亡診断書または死体検案書とともに(①)以内に市区町村に提出し、火葬許可証を受け取ります。① の選択肢…一両日、3日、