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100万円をもらったら 税金は?

その100万円は、誰に、どのような場面でもらったのでしょう。


<会社から給料や賞与>としてもらったのであれば、所得税となり、会社が計算してくれます。
<自営業の方が報酬として>もらったのであれば、所得税、消費税、住民税、個人事業税などとなり、確定申告をすることになります。


そうではなく…


<相続>は?
Aさんが100万円の財産を残して亡くなりました。
Bさんがすべて相続しました。

相続税は?


かかりません。
相続税の申告も不要です。


相続税は遺産から3000万円を引いた金額から計算を始めます。
法定相続人がいる場合は、その人数に600万円をかけた金額を更に引くことができます。


法定相続人が2人の場合、3000万円+600万円×2=4200万円を引けます。


引いて更に残った金額に相続税がかかります。
相続税の計算は…かんたんではありません。


ただ、過去にこんな電話取材を受けたことがあります…

「相続税って55%も取られるんですよね、全財産100万円だったら45万円しか残らないですよね、ひどくないですか?」

私は「そんなことはないですよ…」と、相続税についてお話しました。


ちなみに、相続税の対象者は100人亡くなっても全国平均では約8人。
(北海道なら約4人、一方、東京都千代田区は約40人…!)
100人のうち92人は心配不要となりますね。



もう一つ知っておきたいは<贈与税>

Bさん「100万円あげるよ」
Aさん「もらうね」
というような場合は<贈与>となります。

1年間にもらった財産額が110万円までは贈与税はかかりません。
贈与税の申告も不要です。


今回の場合、Aさんが1月1日から12月31日までの間で、Bさん以外から贈与を受けていなかった場合(要するにBさんからの100万円贈与だけ)、贈与税はかかりません。


ちなみに、AさんとBさんの関係は、親族でも他人でも誰からでも構いません。


とはいえ、全く知らない人からいきなり100万円をもらったなら…

それは税金云々ではなく、警察ですね。

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