科学やエビデンスを重視しつつ、過信しないこと
どうも。藁科侑希(わらしなゆうき)です。
普段は大学教員やスポーツ現場でコーチやトレーナーをしております。
今日が435日目のnote投稿です。
本日は少しおかためになるかもしれませんが、私の専門であるスポーツ医学やトレーナー・コーチのお話を。
タイトルがそのまま結論なのですが。
科学、特にスポーツ科学が発展してきて、理想のトレーニング手法やアプローチが広く伝播されるようになりました。
それらの手法は、先人の方々が研究をして、エネルギーを費やして発表し広まっているものなので、大いに活用したいなと思っています。
しかしながら一方で、その方法「だけ」が正しいのだ、という思い込みをしてしまってはいけないよね、とも思っています。
今日はこんなお話をしていきますね。
●やってみなわからへんやろ
以前に、こちらの記事でも同じようなことを書いていますね。
私が筑波大学時代にお世話になった、大山先生の記載した文章からツイートしたことについての記事でした。
この記事の目次がこちら。
●根性練習を忘れてしまってもいいのか
●スポーツ科学をどう取り扱うかが問われている
●"実戦はまさに根拠ある直感と根性がものをいう世界"
特に冒頭、「根性」という言葉が現在スポーツ界から淘汰されようとしている風潮の中で、あえてこの表現を使ったのが流石だな、と思っていました。
スポーツ科学をうまく取り入れつつ、「根性」要素もどう組み合わせるのか。
これが現場での肌感にとても近しいものだと思っています。
人の持ちうる可能性を、スポーツ科学の枠の中に押さえ込んでしまっていいのか
これがメッセージとしてとてもよく表れているのだと感じます。
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●"科学"は先駆者の知恵の結晶
そして、科学がどのように成り立っているかといえば、研究として発表されるエビデンスの積み重ねですよね。
そのエビデンスはどこからくるかといえば、研究者の方々がこれまでの知見を踏まえて、「今までにない新しいことを発見する」という意気込みで行うことから来ているんです。
しかしながら、それは"現場的な声"からすると、至極当たり前なこともあったりします。
「こんなの証明しなくてもわかるじゃん」と揶揄されることも多々あったりもするんですね。
このような声にも負けず、ひたすらに知見を積み重ねることで、後世の研究者にバトンを渡していく。
すると、その知見が新たな研究を育て、発展させていく。
我々研究者としては、この研究活動の流れの中のほんの一部を担っている、ということを自覚しながら。
自分にできる最大限を追求できることがいいのだろう、と思っています。
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●データや情報を上手に活用する
そして最後に。
このようなエビデンスや研究は一種のデータ・情報なんですよね。
これらを「どうやって」うまく自分に取り入れるのか。
基本と応用の関係に似ているのかもしれませんね。
研究はその特性上、特定の条件や方法で導き出された結果がまとめられたものです。
その情報を異なる条件や環境でどう活用するのか。
それはスポーツの世界で言えば、トレーナーやコーチに託されています。
どうやってアレンジをするのか、目の前の選手に適応するには何を変えればいいのか。
それらを考え抜く必要があるんですよね。
これはスポーツが異なる場合も同じで。
バドミントンとテニスでも、似ているところもあれば異なることもあります。
その似ているところを探しだして、テニスで進んでいる研究をどうにかしてバドミントンに活かせるようにするにはどうするか。
あるいは、全く別のスポーツで活用されていることを、バドミントンに落とし込むにはどうするのか。
分野を超えて、共通することもありますし、全く異なることもあります。
だからこそ、現場で何をどう活用するのかというアレンジが、指導者やサポーターには課されているんですよね。
フォーゼロスタジオ配信者仲間の方が、こうしたことを言っていたとも伺いました。
「スポーツと科学は漆につながっているから好き」
「努力する方向を成功に向けていく、という点でつながっているから」
クリエイターの方々に私が惹かれるのも、こう言った側面があるからかもしれません。
一種のスポーツ要素として、『突き詰める』ということがありますよね。
そこが自分としてはやはり好きなところであり、そういったことに没頭している人が好きなんですよね。
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今日はここまで。435日目おわり。
最後までお読みいただきありがとうございました!
それではまた明日。
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【保有資格】
博士(スポーツ医学 筑波大学)
日本スポーツ協会公認バドミントンコーチ3
日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー
日本障がい者スポーツ協会公認障がい者スポーツコーチ
日本障がい者スポーツ協会公認中級障がい者スポーツ指導員
日本障がい者スポーツ協会公認障がい者スポーツトレーナー
NSCA認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト
NSCA認定パーソナルトレーナー
高等学校教諭専修免許(保健体育科 茨城県)
中学校教諭専修免許(保健体育科 茨城県)
赤十字救急法救急員
【現在の大学担当授業】於:東京経済大学・千葉大学・東洋大学
<体育実技>
●バドミントン ●卓球 ●バレーボール ●トレーニング理論実習 ●フィットネス
<ワークショップ科目>
●テーピング・マッサージ実習 ●スポーツ医学理論実践
<講義科目>
●健康の科学a ●健康の科学b ●スポーツとの出逢い
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