深堀純一

元ひきこもりの父。息子30歳の度々のひきこもりから、解消法を身につける ◇ブリーフセラ…

深堀純一

元ひきこもりの父。息子30歳の度々のひきこもりから、解消法を身につける ◇ブリーフセラピー、ナラティブセラピー、ポリヴェーガル理論等を学ぶ ひきこもり家族会ファシリテーター・虐待関連NPOでの相談・子供電話相談等を経験 生きやすい世の中を目指しWaoo!!プロジェクトを立ち上げる

最近の記事

129.ひきこもり家族(家族の力)

異化させることひきこもり家族会に出席すると、結構多いのが お母さん方の旦那批判です。 「もう少し、ひきこもりの子に関心を向けてく  れればいいのに・・・まるで他人事なんですよ」 「ひきこもりの娘をあんなに厳しく叱るなんて  かえって解消できなくしているようなものだわ」 というような意見がよく出ています。 では、 このような旦那に対してどのようにしていけば、 旦那の関心を得て適正な態度・対応をしてくれる ようになるのでしょうか。 それは、「異化」にあると考えます。

    • 128.ひきこもり家族(家族の力)

      ライフハックで治そうひきこもりの2次障害で多いのが神経症の 「対人恐怖症と強迫観念」です。 この2次障害をもってしまうことで、 さらにひきこもりから抜け出しにくくなる人 が多い。 (ひきこもりが解消すると、自然に2次障害が なくなるケースが多いのですが・・・) 「緊張せず、皆の前で発言したいのにできない」 (対人恐怖症) 「鍵をかけたかどうか気にならない様にしたい  のに確認してしまう」 (強迫観念) これらをカンタンなコトバ にすると、 「し

      • 127.ひきこもり家族(家族の力)

        対人恐怖症についてひきこもりによる二次障害に多いのが、 対人恐怖症と強迫観念。 今回取り上げるのが、対人恐怖症です。 ※ちなみに、ひきこもりが解消すると同時に  対人恐怖症や強迫観念が解消したという  話しはよく聞きます。 私自身は、ひきこもり経験はないのですが 対人恐怖症経験者です。 私は、18才ぐらいの時に、対人恐怖症になり、今60歳で2~3年前にほぼ治ったので約40年間は、しなくてもよかった苦労をしてきたという感じです。 対人恐怖症というのは、自分の性格が弱いか

        • 126 ひきこもり家族(家族の力)

          親御さんの気持ちが伝わるときひきこもりの家族会で こんな話しを聞いたことがあります。 (守秘義務の為、内容を変更しております) 何年も前の話。 ひきこもりの息子さんへは、ことあるごとに、「買い物に家族全員で出掛けよう」と誘っていたそうです。でもその都度、息子からは、「行かない」という返事。 親としては、「もう誘ってもダメなんだ」という諦めができあがっていました。 なので何年もの間、息子を誘ったことがなかったとのこと。 でも、先日駅の構内に置かれていた無料の「東京ガイドマ

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          125 ひきこもり家族(家族の力)

          ひきこもりから抜け出せない悪循環の図① このループから抜け出し、改善され好循環となった状態② でも、こんな好循環にできないから みんな困っている。なので このモデルを変更して考えてみる。③ 新たに、「家にずーっといるのに手伝いをしない」 を加える。 これにより、 「家にずーっといるのに手伝いをしない」 なので 「ダメな自分」という図式で認識してみる。 これにより、解決できるポイントが出来上がる。 つまり、 家の手伝いができれば やがて外出できるようになる。 ということ

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          124 ひきこもり家族(家族の力)

          仮説「二人以上の人が会話しているラジオ番組」 を聞くことが、 ひきこもり解消に良い影響があるのでは? (願いを込めて・・・) まずはじめに ひきこもり解消には、オープンダイアローグ的対話が良いと言われています。 オープンダイアローグとは説得、議論、尋問、アドバイスがない対話のこと。 ではなぜ、オープンダイアローグがひきこもり本人にとって良いか? それは、説得・議論・尋問・アドバイスのない対話なので、 そこに対等性が生まれる。 そして、この対等性がひきこもり本人の自立を

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          123 ひきこもり家族(家族の力)

          いじらしい親子関係たしか、斎藤環さんが言われていたコトバだったと思うのですが… 違っていたらごめんなさい。 「ひきこもりの家族は、いじらしい親子関係である。」 いじらしい親子関係というのは、 親も子もお互いに良好な関係を望んでいる。 だけど その想いがすれ違いを起こしている という状態。 そんな「いじらしさ」を感じることのひとつとして 子供のこんな行動があります。 たとえば、親としては 「少し関係がよくなり、話しができるようになってきたなぁ」と安心していた頃 その頃に

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          122 ひきこもり家族(家族の力)

          いつもの会話のパターン?ひきこもりの家庭で多いのが、子供へのアドバイスによる過干渉。 アドバイスばかり受けた子は、自分で考え自分で行動するという自立する力が生まれない。 (アドバイスを受けるたびに、自分はアドバイスを受けないと何もできない人間なんだという考えが定着していきます) このような場合、アドバイスをする親の側に問題が潜んでいる可能性があります。 具体的な家族の会話を通して、見ていきたいと思います。 (別の記事で書いた会話を再利用しております) 父:「この5月の

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          121 ひきこもり(家族の力)

          オープンダイアローグ的対話を家族でしてみる ひきこもりを解消するのに、オープンダイアローグが効果的と最近注目されています。 ご家庭内が「子供と会話ができる状態」であれば、是非オープンダイアローグ的会話をしてみてください。 まだ、会話がままならないようであれば、ブリーフセラピー的アプローチで会話ができるようになる方法があります。別記事で説明しております で、「まんが やってみたくなるオープンダイアローグ」斎藤環解説を参考に 家庭でどのような会話にすると良いかを考察してい

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          119 ひきこもり家族(家族の力)

          点でとらえているから上手くいかない 次のようなひきこもりの方の声を聞く機会が、 多いです。 (守秘義務の為、内容を一部変更してお話しします) 「私には問題が山積みです。で、それぞれの問題が長い間解消しないんです。たとえば、こんな感じで。。」 ①甘いものをよく食べてしまう ②近所の物音がうるさい ③お風呂に入ることができない ④睡眠不足なのに眠りにつくことができない ⑤ゲーム依存だ ⑥昔のイヤなできごとをよく思い出す 「このようなことがたくさんあり、それぞれの問題が解消

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          118 ひきこもり家族(家族の力)

          ミスコミュニケーションということ実は気づかないだけで あらゆるところ、様々なシーンで ミスコミュニケーションが行われています。 ミスコミュニケーションとは、情報を伝える側と受け取る側の間で、認識の相違が生じている状態を指します。これは、意図した通りに情報が伝わらず、誤解や問題が発生する原因となります。 このミスコミュニケーション 特にひきこもりの家族に頻繁に起こっています なぜ、ひきこもり家族に ミスコミュニケーションが多いのか? それは、 まともに親子で話しをしていな

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          117 ひきこもり家族(家族の力)

          ひきこもりに関する情報「家族がどのように動くと、ひきこもり解消につながるのか」 これに関する情報は、もちろんネットで探せば出るのですが 結構、ざっくりとした情報や、抽象的な情報が多いです。 このような情報が壁となり、なかなか良質な情報へたどり着けません涙 私も一番困っているときに、ネット検索したのですがよい情報に出会えなくて… 「ひきこもりの解消方法」というのは この世の中にないのでは?とあきらめた時もありました。 でも今、 東京都や厚労省がひきこもりに関して積極的

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          116 ひきこもり家族(家族の力)

          父親の積極的な参加ひきこもりを解消するにあたって、父親が積極的に参加することで 大きく前進するという話しはよく聞きます。 なので、お父さんを参加させようと こんな光景をよく見かけます。 あるひきこもり家族会での話し。 今まではお母さんが何回か顔を出されていました。 ある日、そのお母さんに連れてこられたお父さん。 ほんと、しぶしぶ来ましたという雰囲気です。 なので、居心地が悪そうで、あまり話しもしません。 こういう、「連れて来られお父さん」が 時々出没します。 この話し

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          112 ひきこもり家族(家族の力)

          ゴールは何?先日、ひきこもりの親御さんと話す機会がありました。 (以下、守秘義務がありますので、内容を少し変えて掲載します) 息子さんが20年以上、ひきこもっている という方。 家族会に来られたぐらいなので、 もちろんなんとかしたいという意欲のある方。 そのような意欲のある方なので、もちろん目標を定められているのかと思い その親御さんに、「で、ゴールはどこですか?」と お聞きしたのですがキョトンとされていました。 もちろん、私の聴き方が悪かったのもありますが、 なぜ、キ

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          111 ひきこもり家族(家族の力)

          ひきこもり本人を無視することについて私は息子に対して、まっく無視をする期間がかなり長くありました。 私が無視を決め込んだのは、無視することで辛い思いをさせ、そのことで ひきこもりを止めてくれるのではないかと考えたからでした。 でも、たくさんの本を読んで気づいたことがあります。 それは、自分の中にある誤った考え。 ひきこもり=さぼりという図式 があることを。 でも、このひきこもりというのは、決して楽なものではありません。 毎日、悩み・焦り、辛い状態なのです。 ということで

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          110 ひきこもり家族(家族の力)

          ひきこもり本人の気持ちになってみるやはり、ひきこもり本人の気持ちになってみることが重要。 本人の気持ちを理解・共感することが、 ひきこもり解決の スタートであると考えています。 これ無しでは、どんなアクションをとっても 時には逆効果でさえあると思います。 とここまで書いていて、 私自身も仕事から帰ると 家で一日中ダラダラとしていた息子にイライラしていました。 そんな気持ちがほぼ毎日でした。 ひきこもり=さぼりという図式ができていました。 でも、これではイカンと思い

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