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112 ひきこもり家族(家族の力)

ゴールは何?

先日、ひきこもりの親御さんと話す機会がありました。
(以下、守秘義務がありますので、内容を少し変えて掲載します)

息子さんが20年以上、ひきこもっている
という方。
家族会に来られたぐらいなので、
もちろんなんとかしたいという意欲のある方。

そのような意欲のある方なので、もちろん目標を定められているのかと思い
その親御さんに、「で、ゴールはどこですか?」と
お聞きしたのですがキョトンとされていました。
もちろん、私の聴き方が悪かったのもありますが、

なぜ、キョトンとしたのか?

その方とは、この話しの前にたくさんのことを話していたので
この質問に対して、もしかしてこのように頭をめぐらせていたのかもしれないと推測ですが。。。

それは次の通りです。

もしかして、この親御さんは・・・
「息子は20年以上、ひきこもっている。そのような状態なので、就職も中々難しい。でも就職しなければ、家に居てひきこもりをしていても同じだし・・・だからゴールと言われても・・・どんな状態になればゴール?」

この考えだとしたら、この中にたくさんの問題点があると思っています。
まず、
①就職が難しいという考え方。
正社員ではないですが
今ではタイミーなど面接なし・基本履歴書なしのアルバイトのものがあります。ですので、以前に比べ仕事を探しやすい状況になっています。ひきこもり経験者にとって職捜しが難しいというのも時代によって変わってきています。(様々な情報を入手しましよう)

②就職をゴールにするという考え方。
以前ですと、ひきこもり解消=就労という図式がありました。就労しないと悪という考え方から来ています。こちらも、必ずしも就労を人生の目的におくのではなく、「充実した人生を過ごす」といくのが目的におくという社会の考えが広まってきています。
ー世の中の動向もとらえていきましょうー

「最終の大きなゴールしか考えていない」
家族で、一緒にテレビをみながら談笑するというのをゴールにおいても良いと思うのです。
親はいつかは死にます。なので、もし社会と上手く結びつかなかった場合
ひきこもり本人はひとりで人生を歩んでいきます。そのときに、「あぁ、昔は親と楽しくテレビを見ていたよなぁ」と良い思い出を残すというのも
りっぱなゴールだと思います。
ーどんなことが価値ある人生かを考えていきましょうー

様々なゴールがあると思います。さきほどの③番をイメージしたとき、
「でもやはり、一人で人生を歩むのは孤独でかわいそうだなぁ」
と思うのであれば、そこから少し前進したゴールを考えるのが良いと思います。

大きなだけをゴールを考えて、即「でもムリだ。」ということになって思考を停止している親御さんが多いように思います。

思考停止して、何もしていないケースが!
まずは、小さなゴールを設定していきましょう。

たとえば、
ゴミ出しをしてくれる。
皿洗いをしてくれる。
挨拶を返してくれる。
など・・・を目標に。

各ご家庭の状況によっては、上記のアドバイスが逆効果や悪影響を及ぼす場合もあることを理解しておいてください。各ご家族は状況や状態を判断し、自己責任で対応をお願い致します

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