121 ひきこもり(家族の力)
オープンダイアローグ的対話を家族でしてみる
ひきこもりを解消するのに、オープンダイアローグが効果的と最近注目されています。
ご家庭内が「子供と会話ができる状態」であれば、是非オープンダイアローグ的会話をしてみてください。
まだ、会話がままならないようであれば、ブリーフセラピー的アプローチで会話ができるようになる方法があります。別記事で説明しております
で、「まんが やってみたくなるオープンダイアローグ」斎藤環解説を参考に
家庭でどのような会話にすると良いかを考察していこうと思います。
では、はじめに悪い例、その後に良い例を見て頂きます。
悪い例
父:「この5月の連休が終わり、明日から仕事だ。
なんか会社行きたくないなぁ」
母:「この連休の間に、したいことできた?大学の時
の友人とZOOMで話すとか言っていたけど」
父:「その友人、最近犬を飼うことになったけど、犬
が病気になったらしくて、病院も連休で空いて
いなくて、今大変なんだとメールがあっ
て・・・
ところで、カツヤ(息子の名前)、犬を将来飼い
たい?」
息子:「子犬ならね」
母:「でも散歩とか、させないといけないし、雨の日
なんかイヤよね。
カツヤは、散歩とかちゃんとできるの?」←尋
問
父:「カツヤ、こういう時は、ちゃんとスケジュー
を立てたらいいよ、
たとえば、朝7時には散歩させるというように
決めるとか」←アドバイス
息子:「・・・・」
母:「おとうさんは、いつもそんな思いつきばかり言
って、最後に面倒を見るのは結局は私になるん
だから、無責任なこと言わないでよ。」
父:「人生、なにか始めるのはいつも思いつきからだ
ろう。思いつきを否定したら何もはじまらない
よぉ」←議論
息子:「・・・・」←息子の発言の機会がない
父:「カツヤ、とうさんは人生なんでもチャレンジだ
と思うよ。今から自分のやりたいことを書きだ
して、色々なことに挑戦してみたらどうだ。ゲ
ームをしているよりもよっぽど自分の人生にプ
ラスだよ。」←説得
という会話はどこのご家庭でもあると思います。
なので
親からすると、何も違和感を感じないかもしれません。
でも、このような会話がいつもいつも繰り返されているとしたら・・・
子供からするとどれほど、息苦しいものなのか。
子供からすると、自分の考えや気持ちも伝えることができていない。そして、自分の行動すべてに規制が入っている。
自分が一人の個として存在できていない状態になっています。
(ひきこもりが続く要因でもあります)
では、どのような会話にしていけば良いでしょうか?
良い例
父:「この5月の連休が終わり、明日から仕事だ。な
んか行きたくないなぁ」
母:「この連休の間に、したいことできた?大学の時
の友人とZOOMで話すとか言っていたけど」
父:「その友人、最近犬を飼うことになったけど、犬
が病気になったらしくて、病院も連休で空いて
いなくて、今大変なんだとメールがあっ
て・・・
ところで、カツヤ(息子の名前)、犬を将来飼い
たい?」
息子:「子犬ならね」
母:「大型犬もいいし、小型犬も小型犬なりのかわい
らしさがあるよね」
父:「カツヤなら、どっちの犬がいい?」←話す機会
と聞く機会をつくる
息子:「う~ん、よくわかないけど・・・小型犬の方
がなんか落ち着く感じがするなぁ」
父:「落ち着くかぁ、たとえば、寝るときにソバにい
てくれると落ち着くよなぁ」←話している世界
に一緒に入る・内面にわきあがる感情にも注意
をむける
息子:「実は、小さいころから、不思議と同じ夢を見
ていて・・・それが犬を飼っている夢。白い
犬なんだ。なので飼うとしたら白い犬がい
い。」
母:「えっ、何回も同じ夢?その白い犬の話しもっと
聞かせて。」←体験を否定せず、話している人・
内容に興味関心を持つ
オープンダイアローグは、対等性・個人を尊重することをベースとしています。また、先ほどの悪い例のように、何が正しいかを求めて話しをすると
対話が会話へとなってしまいますので注意が必要です。
こんな簡単なことで、ひきこもりが解消するの?
と思ってしまいますが、このような日常の会話の中にひきこもり本人が
変わっていく重要な要素が存在します。
オープンダイアローグ的対話 ぜひ一度、ご家庭で試してみてください。
各ご家庭の状況によっては、上記のアドバイスが逆効果や悪影響を及ぼす場合もあることを理解しておいてください。各ご家族は状況や状態を判断し、自己責任で対応をお願い致します
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