サニーボンベ

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最近の記事

『夜更けの花見』(シロクマ文芸部)

「梅の花」  まどろみの中でSはそう聞いた気がした。それから、唸りながら起きあがろうとしたが、ひどく身体はだるく頭痛もした。いつの間にか寝ていたようだった。  あたりもひどい状況だった。けして広くはないワンルームの部屋に、お菓子のゴミや空き缶が散らばり、さらにその間には友達が、お互いに身体を曲げ譲り合いながら横になっている。例えば、Sの目の前にはMの腹があって、わずかないびきが聞こえた。今までSもこの光景のうちの1人だったのだが、目が覚めた側として客観的に見た時、Sは彼ら

    • 明日は金曜だ金曜だー!土曜は何もなーい!やった❗️

      • コロナレポ〜私コロナ?〜

        あけましておめでとうございます。 かなり久々の投稿にもかかわらずこれかいっていうかんじですね。 いちおう年末につぶやきもしたんですがそこに書いたことはかすりもしてないですね。 はい、コロナになりました。今日の午前中に医者で検査しました。 《症状》 ・発熱→解熱剤なしだと38度後半、解熱剤飲むと-1.5くらい ・倦怠感 ・喉が少し痛い ・鼻詰まり、鼻水 ・咳と痰 ・謎の目の凝り ・食欲はある こんな感じです。もうずっと寝てます。寝てるしかできないの。 でも、解熱剤が効いて

        • っあー!結婚式やら新婚旅行やら寒くなったり暑くなったり犬がゲロ吐いたりと色々あってぜんぜん更新してなかったー!ぼちぼち復活予定✍️

        『夜更けの花見』(シロクマ文芸部)

          飲み会における会話の難易度

           飲み会でさらっと自分の話を話せる人が羨ましい。  世間的には、「傾聴」という言葉が示す通り、 人と会話をする時は相手の話を聞くのがマナーとされていると思う。反対に、自分の話ばかりする人は「自分勝手」「周りが見えていない」という感じでマイナスなイメージをもたれがちである。私も同じように思っていたのだが、ごく最近、その考えが変わる出来事があった。  会社の飲み会に参加した。なんと、社会人数年目にして初めての会社の飲み会であった。コロナ禍入社の社会人は大体こんな感じで、最近にな

          飲み会における会話の難易度

          秋に桜の木を見上げること

          散歩が好きだ。 最近は気候もだいぶ涼しくなったので、歩いていて汗だくになることもなく、かといって寒さで身を縮こめることもない。 まさに秋は外を歩くのが楽しい季節である。 私の場合、通勤時であっても 歩くという行為それ自体に変わりはないので、 会社に向かって歩く時も割と楽しんでいる。 今朝はそういう朝だった。 家を出て、秋の澄んだ空気のなかを 最寄りのバス停まで歩いた。 靴がコンクリートにあたる音が心地よく響いた。 とにかく最高によい気分だった。 ところがイヤフォンを忘れた

          秋に桜の木を見上げること

          自宅で酒をのむ時は

          私が自宅で酒を飲む時は よっぽどご機嫌か よっぽどどうしようもない時の どちらかである。 そんな日は月に1、2回。 今日は どうしようもないほうで飲んだ。 赤ワイン酵母を使った芋焼酎の水割りを とり塩鍋と一緒に。 どうしようもない時の私は どうしようもなく体がだるくて すべてが面倒くさくて 人に話しかけられて それに返答することすら 億劫になるほどである。 気分転換に散歩しても 遠くには行けないので 自分が 鎖につながれて 動ける範囲だけを うろうろする犬のように思えた

          自宅で酒をのむ時は

          『リリィ・シュシュのすべて』感想

          13日から岩井俊二監督の新作が公開ということで、YouTubeにて監督の過去作品が無料公開されていた。そこで『リリィ・シュシュのすべて』を初めて観賞した。ずっと観てみたいと思っていた映画である。    とにかく映像が新鮮だった。ホームビデオの ブレ感や、綺麗でないからこその生々しさに よって少年少女の不安定さがよく伝わってきた。また、美しいシーンが多い。エモい寄りの美しさである。音楽もおそろしく良かった。  内容については…一言でいうと鬱映画。  ほとんど救いがなく、観終わ

          『リリィ・シュシュのすべて』感想

          noteからの嬉しい通知と書くことについて

          めずらしく朝の通勤電車で書いています。 もう秋ですね。車内の4割の人は長袖を着ているようです。 noteを開くとこんな表示が。 それでちょっと嬉しくなって 通勤電車の中で立ちながら書いています。 都心に向かうにつれ ますます車内は混んでいきます。 ちょっと脱線するが、電車でSNSなり動画なり 見ていると、後ろの人に自分の画面を 見られてないか気になってしまうタイプである。 話を戻します。 noteに書くことは今のところ自分のためでしか ないのだが、こんなふうにお祝いされる

          noteからの嬉しい通知と書くことについて

          トラベリング・オーブンレンジ

          4年間使ったオーブン・レンジを 粗大ゴミに出した。 事前に区に申し込み回収日時を決め ファミリーマートで買った 400円分のシールを貼り 回収日の前日に マンションの前に置いた。 マンションの入り口の明かりに 後ろから照らされたレンジは侘しく見えた。 今の夫がまだそうでなかった時に 私が社会人になり引っ越しだ時 お祝いとして買ってくれた 16Lのオーブン・レンジだ。 あまりに長いおうち時間の中で こいつを使ってシナモンロールを初めて作った。 大して膨らまなかったがうまか

          トラベリング・オーブンレンジ

          【後半】犬5匹、猫5匹の私の家

          ↑前半はこちら↑  犬猫と共に人生のほとんどを過ごしてきた中である現象に気づいた。それは「ペットの呼び方がいつのまにか元の名前とは変わる」という現象だ。強調しておきたいのだが、あくまで『呼び方』が変わるのであり名前は変わらない。人間でいう名前とあだ名の関係のようなものである。  例えば、実家にいた茶色のオスのトイプードルの名前は『チョコ』だった。元の飼い主に虐待されてうちに来た可哀想な犬だった。引き取った際も改名はせず、うちの家族は『チョコ』と呼んでいた。しかしいつのまに

          【後半】犬5匹、猫5匹の私の家

          【前半】犬5匹、猫5匹の私の家

          26年間の人生で、20年以上は動物が身近にいる人生を送ってきた。  私が生まれた時、既に家には元野良犬の2匹の犬がいた。「ワンコ」と「ボロちゃん」という、今思うと変な名前をつけられていた。「ワンコ」に関しては母以外が触ろうもんなら触ろうとした人に噛み付くという、恐ろしい犬だった。  私が8歳くらいの頃、母が自宅の敷地内でトリミングサロンを始めた。トリミングサロンとは、犬(店によっては猫も)の美容室である。母はその仕事を現在も続けている。  そういう仕事をしていると、お客さん

          【前半】犬5匹、猫5匹の私の家

          26歳になりました

          26歳になった日について。 25歳ラストデーは日付が変わる前に寝た。翌日は普通に平日で仕事なので5:30頃に起きないとならないからである。 アラームが鳴って目を開けるといつもと変わらない朝だった。夫が「おめでとう」と言ってくれて、そういえば誕生日だった!と思いだし、ふつふつと誕生日の実感が湧いてきた。一旦眠ると、すっかり身体から前日の感覚がなくなっている。新しい1日(そして記念すべき誕生日!)が始まった。 会社では、実は誕生日なんだよねーふんふん(鼻歌のようなもの)とい

          ¥300

          26歳になりました

          ¥300

          新宿『珈琲 らんぶる』でアイスコーヒーを飲みながら。

          普段すすんでコーヒーは飲まないのだけれど、 喫茶店だしということでミートソーススパゲッティセットのドリンクとして、アイスコーヒーを食後に頼んだ。 ブラックだとやはり苦く、ガムシロップを半分とミルクを少し入れたら飲みやすくなった。多分、美味しいコーヒーなのだと思う。 普段会社で昼食の残り時間をもてあまし、なんとなく口にするインスタントコーヒーとは香りが違うとは思った。 私はそのアイスコーヒーを飲みながら、iPadとBluetoothキーボードでこれを書いている。らんぶるに来

          新宿『珈琲 らんぶる』でアイスコーヒーを飲みながら。

          ドーナツ・焼き鳥

          突然世界が終わったら 多分ドーナツを食べられなかったことを 真っ先に悔いてしまうだろうというくらい ドーナツが食べたい日だった。 なので近所のスーパーでドーナツを買ってから 気が大きくなった勢いで 住宅街のすみっこの焼き鳥屋で つくねを買いました。

          ドーナツ・焼き鳥

          湯船で

          湯船につかりながら くるりの『ばらの花』を聴きながら このnoteを書いている。 実は本当にやりたいことは 山口さんのゲーム配信を見ることだけど やらなければならないのは 22:30には寝ること。 しかし私は11ヶ月ぶりにnoteを書いている。 曲は小坂忠の『Shirakechimauze』へと 変わった。 さよならベイビィとうたってる。