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やりたいことがわからない就活生に37才になった僕が伝えたい12のこと

「やりたいことはなに?」と聞かれてもわかるわけありません。

なぜなら、質問してくる世の中の多くの人たちの聞き方や「やりたいこと」という言葉の解釈が正しくできていないことに問題があるからです。

この記事ではそれらを解決するための考え方を伝えます。

✔︎「やりたいことは?」という質問自体おかしい
✔︎「やりたいこと」の正体
✔︎「やりたいこと」は誰でも持っている

特に就職活動が本格的になると、この「やりたいことは何か」という質問があらゆる場所で蔓延しますよね?

そして、うまく答えられなかったら自分がダメなんじゃないかと追い込まれてしまいます。

でも大丈夫。あなたは何も間違っていません。その理由も明確にしていきます。あなたはそのままで大丈夫です。

この記事であなたのモヤモヤをぜひ解消してください。そして少しでも肩の力がすっと抜けて、あなた自身は何も間違っていないんだ、と心から思える、そのお手伝いができれば幸いです。

1. やりたいことがわからない本当の原因

「やりたいことがわからない」となってしまう最大の原因は「やりたいことはなに?」という質問がおかしいからです。

いきなり、「将来やりたいことはなに?」と聞かれると、「どんな職業を答えたら良いんだろう?」と想像しちゃいますよね。

けど、そもそもどんな仕事があるかもわからないのに答えられるわけがありません。

だから安心してください。

みんな「やりたいこと」の本当の意味をわかっていないだけです。意味がわかれば、本当に自分が心からやりたいことを、みんなが思い出すことができます。

偉そうに言ってますが、僕がこれに気づいたのは、2017年末の話です。

なぜ気づけたのか?

それは、30歳で起業してから当時5年、冗談抜きで日本で一番学生と接してきたからだと思います。

ひたすら学生と接し、ほぼ全ての学生から「やりたいことわかりません」「どうやったらやりたいことは見つかりますか」という悩みを聞き続けてきました。

悩みを聞く以上何とかしたい、解決してあげなければ僕はニセモノだと思い、考え続けるわけです。結果、2017年の12月、やっと気づくことができました。

当時、35年間生きてきたなかで最大の発見だったと思っています。

だからこそ、今から伝えることは「就活中だから」とか「社会人だから」とか関係なく、頭に入れておいてほしい、とそう思っています。

2. 「やりたいこと」には2つある

そもそも世間一般でいう「やりたいこと」と、「やりたいことがわからない」と悩んでこの記事を見てくれているあなたが求めている「本当にやりたいこと」の意味はまったく違います。

あなたが求めている「本当にやりたいこと」とは、自分の理想とする生き方やあり方のことです。つまり、人生を通して成し遂げたい目的やゴール、ミッション、志です。

それに対して、世間一般でいう「やりたいこと」は、自分の理想とする「生き方やあり方」を実現するための具体的な手段・方法を指しています。

特に就職活動は、手段を決める場です。だから具体的なものしか求めてきません。自分には「何もないんだ」とか「間違っている」と感じてしまう理由は、このズレを正しく認識できていないだけです。

やりたいことを生き方・あり方で語る。相手は手段・方法を求めている。

就職活動の場合、業界や業種・職種で確認してきます。それを求めてる相手に「世の中をよくしたい」「笑顔を増やしたい」というような生き方・あり方を語る。そりゃあ誰も納得してくれません。

でも、納得してくれないから、間違っているのでしょうか。はっきり伝えておきます。あなたは何も間違っていません。

あなたの心を奮い立たせ、どんな困難でも乗り越えられるぐらいの情熱を引き出すのは、前者としての「やりたいこと」です。

ここは非常に大事なところです。必ず頭に入れておいてください。

🔥 重要 🔥
「やりたいこと」という言葉には2つの意味=解釈が存在する

1)あなたが理想とする生き方・あり方、としてのやりたいこと
2)1を実現するために必要な具体的な手段・方法としてのやりたいこと

3. 手段・方法は無数に存在する

そもそも、理想とする生き方やあり方を実現するための手段・方法はいくらでもあります。組合せのパターンまで考えたら、無限です。

少し想像してみてください。

「自分と関わる人を笑顔にしたい!」と心から思っている人が3人いたとします。3人は、そのための方法として、次のように言っています。

Aさん 「飲食店を開いて、美味しい食事を提供することで自分と関わる人を笑顔にするんです!」

Bさん 
「スポーツを通じて自分と関わる人に勇気や元気を与えて、笑顔にしたいんです!」

Cさん
 「技術の力を通じて、世の中にまだないサービスを生み出して、関わる人を笑顔にしたいんです!」

どれが正解でしょうか?

そうです。これはどれも正解ですし、どれも間違っていません。

そもそも、関わる人を笑顔にしたいとして、どのような手段・方法でそれを実現するのかは、その人の選択ですし、自由です。

4. 最善の手段・方法は常に変わる

今から伝えることを想像してみてください。何かと言うと「移動手段」です。

移動手段は世の中色々ありますよね。例えば「徒歩」「車」「飛行機」、ではこの3つの移動手段があったとして、次のように質問されたら、どう答えますか?

前提条件が2つあります。

1つ目は、移動する目的が存在していません。
2つ目は、移動する目的地も一切決まってません。

この3つの移動手段のうち、どの移動手段が優れているか選べますか?

と質問されたとしたら、どう答えられるか考えてみてほしいのです。

そうなんです。

これ、答えようがない質問なんです。そりゃそうですよね。目的も目的地も何もないわけですから、そもそも選びようがありません

ですが、前提条件もしっかり伝えたにもかかわらず、例えば「飛行機」と答える人が中にいます。

この人はなぜこの質問に答えられたのか。それは理解力が低いか、もしくは勝手に目的や目的地を決めたからだと僕は考えます。

ただ今回の質問は、何も決まっていません。選べるわけないんです。

また、もし「同じマンションに住む、隣の部屋のおばちゃんに回覧板を届ける」というのが前提条件になった場合、どうでしょうか。

それでも「飛行機」は、優れた手段でしょうか。どう考えてもそうなるわけありませんね。

何が言いたいのか。

移動手段において、一般的に「徒歩」はスピードが一番遅くて、「飛行機」が一番早いと言われているかもしれませんが、そんな一般論はど〜〜〜でもいいって話です。

要は「目的が変われば、その目的達成のために必要な最善の手段・方法は常に変わる」ということなんです。

イメージできるでしょうか。非常に大切なことを伝えています。

5. 目的を明確にすることが大事

僕は普段学生、特に就活生と接することが非常に多いです。

その際、彼らに伝えているのは、決して「大手企業はダメだ」「ベンチャーがいいぞ」ということではありません。

たとえば、「どの業種が自分に合うのか」とか「面接の対策教えてください」「エントリーシートの添削して欲しいです」という相談もよくあるのですが、そういった話うんぬんの前に、そもそも一番大事なことがあります。

それは「あなたにとっての目的=生き方・あり方を明確にしているのか」ということです。

6. 他人のアドバイスを気にする必要はない

大前提、世の中誰一人として同じ人間じゃないんです

この当たり前も「やりたいこと」という言葉の解釈同様、あなた自身や同世代の仲間、周りの大人達からスコーーーンと抜け落ちているのかな、と思います。

だから、例えばですが「お前、この大学卒業するのに、なんでそんな立ち上がったばっかの会社行くわけ?」とか「大手企業に行ったほうがよくない?」とか「今転職して大丈夫なの?」とか言われたとしても、それはそれを語っている人自身の価値観を押し付けているだけです。

その発言をしている人自身が理想とする生き方・あり方があって、その基準から考えたときの発言でしかありません。

それを否定する必要はありません。しかし、それがそのままあなたにハマるということもまずありません。なぜならば、その人とあなたは全く異なる人間だからです。

仮に、僕が相手の話を聞かずに一方的に「大手企業に行かずにベンチャーに行って起業したほうがいいよ」と伝えたとします。

ですが、それは僕の価値観の押し付けでしかない、ということです。

僕は僕ですし、あなたはあなたです。

世の中に誰1人として同じ人間は存在しない訳ですから、あなたの目的="生き方・あり方"はあなたにしか決めることはできません

7. 目的がなければ何も選べない

目的がなければ、さきほどの移動手段同様、最善の手段・方法なんて選びようがありません。

「大手企業がいいのか」
「ベンチャーがいいのか」
「転職するほうがいいのか」
「転職しないほうがいいのか」

突き放すようで悪いですが、そもそもそれは、あなたの目的によって変わります。つまりあなたがそうしたいと思えば、そうすればいいって話です。

たった3つの手段・方法ですら、目的やゴールが決まってなければ選べない訳です。たった3つでもです。

これが、就職活動(=企業選択や職業選択)になった場合、どれだけの選択肢があると思いますか。

新卒採用の場合、大手ナビ媒体のリクナビ・マイナビの掲載社数はこの1,2年で、1.5〜2倍以上の伸びで、リクナビ単体で約3万社、就職サイトの述べ掲載社数でいうと6万社を超えています(HR NOTE 2020年度新卒採用サイト徹底比較

転職の場合は、リクルートエージェントが公開求人数10,000件・非公開求人で100,000件、DODAは公開求人数20,000件・非公開求人で80,000件となっています(日本最大級の転職比較サイト 転職ファインダー

就職活動や転職活動とは、数万通りの選択肢の中から、最善の手段・方法を選ぶ活動と言えます

目的がなければたった3つの選択肢でも選択できない。にもかからわず、どうやって数千、数万通りの選択肢から自分にあった最善の選択をするのでしょうか。

あなた自身の"生き方やあり方"が明確になってないと選びようがありません。

要は目的なしに、手段である業種や職種、企業を選ぼうとしてるから決められないんです。そして「やりたいことがない」と言っちゃってるわけです。

✅ なんのための就活なの?
✅ なんのための転職なの?
✅ なぜ働くの?
✅ これから先どうしていくの?
✅ 何を実現したいの?

なんだっていいですが、大事なことは「あなたなりの解を持ってるか」ってことです。

それがない。つまり目的がないのに、手段・方法は選びようがありません。それが数万通りあれば尚更です。

「この先の進路を決められません」「自分に合ってるか自信がありません」

こういった悩みは、もう起こるべくして起きています。別になんて事ありません。手段・方法にとらわれて、目的を見失ってるだけです。

まずは、無理ゲーをやってるということを正しく認識しましょう。

とはいえ、目的が大事なのは今更伝える必要もなく、誰もがわかっているはずです。

ですがなぜ、この大切なことが抜け落ちてしまっているのでしょうか。

やりたいことがわからなくなっている理由もここにあると思っているので、それをお伝えします。

8. 本当にやりたいことを見失った理由

突然ですが、みなさん、自分の小さい頃に戻って思い出して欲しいことがあります。

「あなたは将来、何になりたいの?」

どうでしょうか。物心ついた4,5歳の頃、周りの大人(両親や幼稚園の先生など)にこんな質問をよくされませんでしたか?

これだけだとちょっとわかりづらいかもしれないないので、この言葉に込められた意味をもう少しわかりやすく解説します。

実は「将来、何になりたいの?」という言葉に込められた本当の意味とは、「あなたは将来、どういう職業に就きたいの?」とイコールなのではないでしょうか。

誰もが目的が大切だとわかっている。それにもかかわらず、手段・方法ばかりにとらわれてしまう人が未だに多く存在する。それはなぜか?というと、もうこれしかないと思います。

つまり、4,5歳の頃から「目的」よりも「手段・方法」で考えさせる思考が、周りの会話やメディアを通じてずっと蔓延してる訳です。

言い方を選ばずにいうのであれば「早く職業を決めなさい」という洗脳が物心ついた頃からスタートしてるともいえます。

こう説明されたら「確かに…」と思うかもしれませんが、言われなければなかなか気づけなかったのではないでしょうか。

9. 大学進学・就活・転職も全ては手段

本来、大学に進むかどうか。就職するかどうか。転職するかどうか。これらは全て最終的に成し遂げたいことを実現するために存在する、一つの手段・方法でしかありません。

なのに「目的よりも先に手段を決めることこそが全て」みたいな会話を小さい頃から周りがして来る訳です。

ちなみにですが、だから僕は苦しかったんだと、今ははっきりそうわかります。あなたもそうなんじゃないかな、と思います。

どういうことかというと、昔から、手段・方法が明確になってる人を周りは賞賛するわけです。

例えば、イチロー選手とかホンダ選手の作文とかなんてすごくわかりやすい例だと思います。

小学校・中学校時代に、将来の夢を発表させる機会が、地域や年代問わずあったと思います。その機会を思い出してみてください。

具体的に「野球選手になりたい!」「歌手になりたい!」「美容師になりたい」とかって語れる人をみんなすごく褒めてませんでしたか?

いや、褒めるのはいいんです。実際そのために努力して、それを実現させる人もいるわけですから。

でも、僕はすごく居心地が悪かったんですね。当時僕は、どんな風に感じてたか、というと

「何であいつは同い年なのに、もう”やりたいこと”見つかってるんだろう…」
「俺はまだ何もないのに…」
「どうしよう…俺ってこのまま終わっちゃうのかな、何も見つからないのかな、大丈夫かな」

なんて思ってました。こういった周りとの比較が正直25,6歳まで続いていたと思います。

これでも結構早くに抜け出せたのかな、と今になって思いますが、当時を思い出すと、本当に苦しかったです。

極端な話「生きてる意味あるのかな?」とか「なんのために存在してるんだろう…」とか、夜、家でひとりの時によく考える訳です。

何より、具体的に夢を語れる人、そのために行動してる人、努力できてる人が羨ましくて仕方なかった。本当に。

なぜなら、すごく眩しかったから。その結果「すごくキラキラしてる人が同い年でいるのに、俺なんて…」とまた自己嫌悪になるわけです。

僕にも、周りが羨ましくて仕方なくて、この先どうしていいかわからなかった時代がありました。

だけど今思うと、とはいえ、生き方やあり方としてのやりたいことはあったし、それは今も変わってなかったんだな、と心から確信を持って断言できます。

10. 生き方・あり方は今も昔も大して変わらない

僕は随分長い間、手段・方法は明確じゃありませんでした。

ですが「モテたい!」「目立ちたい!」「人気者でいたい!」「特別でありたい!」みたいな欲求。つまり、自分がどうありたいかは、そんな風に迷ってた時、さまよってた時、自己嫌悪に陥ってた時も持ってたんだ、と今ははっきりわかります。

要は「やりたいことがわからない」という悩みを正しい言葉に置き換えるとこう言えます。

理想とする生き方・あり方はなんとなくイメージがある。ただし、その生き方を実現する手段・方法の選び方がわからない。

もしくは、

理想とする生き方・あり方はなんとなくイメージがある。ただし、その自分に本当になれるかに自信が持てない。

つまり、あなたは「やりたいことがわからない」のではなく、手段の選び方がわからないだけなのです。

はっきり言います。本当にやりたいことがないのなら、そもそも悩みません。だって理想がないんですから。

理想を持っちゃってるから、本当にそうなれるかが不安で悩むんです。

理想の状態を想像してるから、それをどう実現するかわからなくて苦しんです。

あなたの本当の悩みはこれです。やりたいことがない。やりたいことがわからない人では決してありません。

僕も当時はそれを正しく認識していませんでした。そして、本当に大切なことを忘れてしまってました。ちゃんとその気持ちと向き合わなかったからです。

なぜなのか。それはあなたと同じです。

手段・方法としての「やりたいこと」を持ってる人が賞賛され、それがなければダメだ…と周りからそう思わされていました。

そして、自分自身もそれがなければ意味がない、人として劣っている、と思ってました。

"生き方やあり方"としての「やりたいこと」はあった。でもそれ自体が「やりたいこと」だと受け止められなかった。

あなたが今苦しいのも、漠然とした不安やモヤモヤを抱えてしまうのも、この「手段」としてのやりたいことに追われてるからだと思います。

誤解して欲しくないのですが、決して「就活するな!」「大手企業に行くな!」「転職するな!」と言いたいわけではありません。

そうではなく、目的から考えなければ、あなたにとっての最善の方法は見つけられないということです。

そもそも就職活動も、企業選択も、職業選択も、転職も、その先の結婚なども、全て目的ではなく手段です。

ここを間違えないようにしてください。

手段はそもそも目的達成のために存在します。つまり目的がなければ、手段は選びようがありません。

何より、手段・方法は世の中無数に存在します。組み合わせまで考えれば無限に存在します。

人生には正解なんてありません。だからこそ、あなたにとっての最善を選ぶ方法は唯一「あなたの目的="生き方・あり方"」を明確にすることしかないんです。

11. 生き方・あり方、それすらわからなくなった人へ

ここまで話をすると、案外みんな「やりたいこと」持ってた、と気づきだします。

✅ 価値観が変わるような新しいワクワクを生みだす。
✅ 人と比較しないで生きていく人を増やす。
✅ 自分自身が本当に選択したいと思った選択をし結果を残すことができる社会を作る。
✅ 世界を舞台に勝負する。
✅ 途上国と日本を繋ぐ架け橋になる。すべての人が自分のルーツを愛せる世界にする。
✅ お客様一人一人に寄り添い最適なものを提案し、幸せになってもらう。
✅ 繋がりを生み出し、そのつながりによって笑顔になる人を増やす。
✅ 1人1人が個性を爆発して生きられる社会を作る。
✅ 周りの人の可能性を引き出す。
✅ 新たな流行やムーブメントを起こし、更に便利な、更に楽しい世の中にする。

これは2018年4月ー5月までの2ヶ月間で、僕が直接あってきた就活生や大学生の生き方やあり方としてのやりたいことの一部です。

僕はこれを聞いたり、見た時にどう思ったかというと、「みんなちゃんと自分の生き方やあり方持ってるじゃん!」と感じました。

「やりたいこと」がなかったのでも、わからなかったのでもなく、変わらずずっと持ってたわけです。

捉え方を間違っていただけで、その結果として、自分の思いに蓋をしていただけで、ちゃんと持ってたんだね、とそう思いました。

それから、こちらはどうでしょうか。

地球上で最もお客様を大切にする

世界の人々のより良い暮らしのために

服を変え、常識を変え、世界を変えていく

世界中をカッコよく、世界中に笑顔を

情報革命で人々を幸せに

「なにキレイゴト言っちゃってるの?」と思うかもしれません。

ですが、これらは全て実在する企業の経営理念やビジョンです。しかも圧倒的な結果を出してる企業ばかりです。(クリックして見ると、具体的な企業がわかります)

何が言いたいのか。

本来、生き方やあり方、目指す姿や想い(志やミッション)は、法人であろうが、個人であろうが、抽象的かつシンプルだということです。

同時に、これくらい綺麗事でいいじゃないですかって僕は思います。なんなら、世の中を進歩させてきたのは、こういったバカみたいな綺麗事だったのかなって。

「大好きな人と毎日会えないなら、せめて声だけでも毎日聞きたい!」そしたら電話できちゃった、みたいなことなのかな、と

世の中に存在しているあらゆるものが「それがあったほうがよくね?便利じゃね?」という目的から考えた結果、その手段にたどり着いた、と考えるほうが自然です。最初から手段で考え、今に至ったものはないのです

12. 難しく考えない

「だったら僕はカッコいいお父さんになりたい!」という生き方・あり方としてのやりたいことを取り戻したとします。結論、なればいいって話です。

ただし、そのために必要ことがあります。それは、あなたにとって「カッコいいお父さんがどんなお父さんか決めてますか?」ということです。

例えば「とにかく稼いでるお父さんがカッコいいお父さん」だとします。その場合は、まずはとにかく稼ぐための方法を考えればいい訳です。

そして、それを本気で実現させたいとなった時に、転職してキャリアアップすることで給与をアップさせる。それこそがカッコいいお父さんになるための最善だと思えば、転職という手段を選択すればいい訳です。

ただ、そうではなくて「嘘をつかず、誠実でいる、常に笑顔を絶やさないのがカッコいいお父さん」だ、と思っているとします。

だったら、今の職業がシステムエンジニアだろうが、営業職だろうが、き無職だろうが、誰に対しても、嘘をつかず、誠実で、笑顔を絶やさなければいい訳です。

これは一例ですが、この場合、まずは「自分にとってのカッコよさってなんなのか」というのを決めてしまうこと。そうすれば自ずとそのために必要な行動も決まるはずです。

そしてそれが決まれば、これは生き方なのですから、どんな職業についていようが、無職だろうが関係ありません。

それを実行し続ければ、自分の思い描く通りの生き方は実現させることができるわけです。

つまり、生き方としての「やりたいこと」は職業や役職、自分の立場、肩書きに影響されません

今まで「手段・方法」を決めることこそが全てと物心つく頃から、そう教わってきたために、つい難しく考えがちですが、本来そう難しい話ではないんです。

さいごまで読み進めてくださった皆さんへ

どうでしたでしょうか。「やりたいこと」が何か、その正体が明確になったでしょうか。

ここまで読み進めたのであれば正直「なんだ、そんなことかよ」と思われた方もきっと多かったと思います。

ですが、結構この当たり前抜け落ちてます。

その原因になってるのが「やりたいこと」という言葉に対する解釈の違いです。これが物事を複雑にさせ、難しくしています。

そして、僕らが普段何気なく使っている問いかけもそれを増長させ、そう思い込ませます。それが「将来どうなりたいの?」という会話です

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ちなみに、以前この記事で伝えた内容を就活生向けに講義として行ったところ、ある学生からこんな質問をもらいました。

「物心ついた時から、将来何になりたいの?という会話を通じて、洗脳が始まって、やりたいことがわからくなってるなら、もう社会構造上の問題だし、変えようがなくないですか?」と。

この質問をもらった際、正直な話「ビクッ」としちゃったんですね。

なぜなら、僕の中では「やりたいこと」の正体を解き明かしたこと。そして解釈の違いを明確に理解することで全て解決できると思っていたからです。

つまり、そこで満足していたので、そもそもその問題をどう解消させるか?という根本的なところまで頭が回っていなかったのです。

なので、そこからまたずっと考えました。そしたらわかりました。大切なことは、

「あなたは将来、何になりたいの?」

という問いかけではなく、例えばですが

「どんな瞬間に楽しいと感じるの?」
「どんな瞬間に喜びを感じるの?」

こういう会話ができる人が世の中に溢れれば、少なくても手段・方法としての「やりたいこと」がわからなくなる、という状況は随分減るはずです。

実際に「どんな瞬間に楽しいと感じるの?」という質問を僕の甥にしてみました。

そうしたら「お母さんが嬉しそうにしてる時!」と返ってきました。それに対してまた聞きました。

「そっか、お母さんが笑ってると楽しくなるんだね。それならさ、お母さんを今よりもっと笑顔にするためにどんなことができるかな?それができたらもっと楽しくなるよね!」そうしたらこう返ってきました。

「ピアノの練習もっと頑張る!」「あ!お風呂掃除もしなきゃ!」

わかるでしょうか。お母さんを笑顔にするための方法に何が正解か、なんてありません

ピアノの練習とお風呂掃除。就職活動で例えたら、全く異なる業界と言えます。ですが、どの方法だって、それが相手を笑顔にすることに繋がると思えれば、実は全部正解なんです。

あとは、あなた自身の目的=生き方・あり方を明確にし、それを実現するために、あなたが考える最善だと思う選択をすれば良いだけです。

要は、このような問いかけができる人が溢れれば、手段・方法に固執する必要なんてないんだ。大事なのは、目的なんだ、と気づくことができるのではないでしょうか。

まずは、あなた自身がどうありたいのか目的から考えること。まずはそれを取り戻すことが、これからの時代本当に重要になります。そのことをこの先も絶対に忘れないでください。

あなたは何も間違っていません。そのままで大丈夫です。

拙い言葉でしたが、最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。

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最後まで読んでいただきありがとうございます。



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