和久洋三(童具館)

"童具づくり"と"子どもと大人の創造共育"に専念して50年。童具館館長、「和久洋三のわくわく創造アトリエ」代表。著書『子どもの目が輝くとき』、『遊びの創造共育法・全7巻』(共に玉川大学出版部)など多数。YouTubeにて動画配信中。https://www.dougukan.com

和久洋三(童具館)

"童具づくり"と"子どもと大人の創造共育"に専念して50年。童具館館長、「和久洋三のわくわく創造アトリエ」代表。著書『子どもの目が輝くとき』、『遊びの創造共育法・全7巻』(共に玉川大学出版部)など多数。YouTubeにて動画配信中。https://www.dougukan.com

    最近の記事

    過干渉にならず、まず親が楽しんで

    Answer(1)  「せっかく積木を買ったのに、うちの子はちっとも遊びません」という声を聞くことがまれにあります。原因はいくつか考えられます。 ① 積木のように手を使い、考える遊びの体験が少ない子。TVゲームや、スイッチひとつで動いたり音が出るもの、キャラクターおもちゃのように大人からイメージを与えられるものに慣れてしまうと、能動的に遊ぶことがめんどうになっていることがあります。 ② 充分に楽しめるだけの量がない場合。発達に即した量と多様な形が必要となってきます。

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      • 遊んで欲しい童具に子どもが関心を示さないときには、親がまず遊んでみせる

         童具を子どもに買い与えても、押しつけて「遊びなさい」と無理強いすれば反発を買うだけでかえって逆効果です。たとえ直接、口に出して強制しないとしても、顔色や態度に表れます。子どもがそれを察知すればやはり拒否反応を起こして童具で遊ばないこともあります。  そこで、ふたつの解決策を紹介しましょう。  第一の方法は買ったおもちゃを、親からではなく、親戚とか近所の人に手渡してもらうことによって、子どもが喜々としてその童具で遊び始めたという例があります。  こうした子どもの心理を把

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        • ものごとをまとめる力がつきます

           驚くことに、2歳の子どもでも<WAKU-BLOCK>を数百個使って遊ぶ力を持っています。  今まで、子どもには「小さなもの、軽いもの、少ない量」を与えるというのが常識でした。その体力と能力を考えてということでしょうか。また、おもちゃはいっときのものだから、そんなにお金をかけてもしょうがないと、重視されていなかったのも事実でしょう。でも、それは違います。子どもは大人が思っている以上の能力をもっています。  幼い子が「もっともっと、つみきをちょうだい」と要求するように、もっ

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          • お片づけは楽しく遊びにするのがコツ

            Answer(1)  いまの子どもたちはとっても忙しい。家庭や保育・教育の場で、決められた予定にそって1時間単位または30分単位で動かされています。指示されたことを決められた時間内にやらされることが多いので、当然、遊びは中断し、「早く片づけなさい」という注意を1日に何回も受けることになります。  そのため遊びだけではなくあらゆる活動に対して、とことん追求する姿勢、完成度の高いものを求める意欲が育ちません。そのうえ、長い時間の流れの中で自分の活動がどう発展し、完結していくか

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            • 創造力になくてはならない応用力を自己開発します

               単純な形は想像力をかき立てます。たとえばバスのおもちゃはあくまでもバス、それ以外の形にはなりませんが、一枚の直方体はその子のイメージのなかで、バスにもベッドにも、まな板にも、ビルにもなります。  この遊びは言葉が出始める2歳前後から始まります。先日、まだ積木を見たことのない1歳半の男の子と一枚の直方体で遊んだのですが、私がこれを「ベッドだよ、ねんねしようか」というと身体をコロンと横にして枕にしたり、自分でブーブーと自動車にみたてたりと、次々とイメージを広げて楽しんでいまし

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              • 人間の本質にしたがって生きる

                 私が提唱する『創造共育』は大人も子どもも、生まれてきたことを喜べるものにするためのものです。それはあらゆるものごとの関係性を発見し、表現し、自分が存在することを感謝できるものにするためのものでもあります。  「お母さん、産んでくれてありがとう」  その言葉が素直に子どもの口から出てくるような生き方への援助です。それは子どもが育つのではなく私たち大人も子どもに育てられていることを自覚することからはじまります。“共育”はそのことを意味しています。  思えば、私がある人と出

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                • 人間が求める3つの世界があります

                   遊びは大きく2つに分けることができます。 ①気まぐれに、なんだかおもしろそうだと気軽に取り組む<気晴らし活動>。 ②努力をいとわず、知恵や技を駆使して真剣にものごとを成し遂げようとする<追究活動>。  しかし、ほとんどの場合、人間が自分から進んでする活動は気晴らし活動から追究活動に移行していきます。そして追究活動が始まると、その活動は3つの領域に向かいます。 ①みたて遊び(ごっこ遊び)…身近なものへの共感感情はみたて遊びとなって現れますが、やがてそれは共生意識や共感

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                  • 求めるのはつながり

                     何を求めて人間は生きようとしているのか。私は童具をモチーフにそれを探ってきました。  その答えは「つながり」。「関係性」とも言えます。人間はいろいろなところで「つながり」をいつも見つけよう、つくりだそうとしています。  例えば頭の中でいろいろな情報をまとめようとすることは、いろいろな情報を必然の糸、調和の糸でつなげるということです。一つの物をいろいろな場面に応用するということは、一つの情報をいろいろな場面につなげて生かしていくことです。  人間は頭でいつもそのつながり

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                    • 子どもの興味が散漫になってきたら、与えるおもちゃを同一種類に統一してみる

                       最近、子どもたちに忍耐力や持続力がなくなってきたことがよく指摘されます。あまりにも雑多なおもちゃが、すぐ手のとどくところにありすぎることがその原因のひとつにあるような気もします。  とは言っても、小さい子どもが、一つのことに集中しないのを、それほどまでに気にすることはありません。  子どもはだれでも好奇心のかたまりです。とくに、2~3歳頃までは、見たり聞いたりするもののすべてに興味を示しますから、一つのことにじっと打ちこむことのほうがマレです。むしろ、子どもはこのような

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                      • 英才教育の落とし穴

                         子どもの知的好奇心に目をつけて、英才教育の名を借り、多種多様な塾がつくられています。私はそのいくつかの幼児教育塾を見学させてもらいました。  はじめて訪ねた塾でのことです。最初はあきれてニガ笑いを噛み殺していましたが、しだいに腹が立ちはじめ、ついには怒りが込みあげてきました。  「子どもをなんだと思っているんだ。犬猫を調教するのと何も変わらないじゃ ないか」  それがいつわらざる感想でした。  やっている内容は小学校で教えられる内容がほとんどでした。それを手を替え、

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                        • 同じおもちゃでも下の子には上の子より多少早い時期に与えるとよい

                           子どもが2人、3人と増えてくると、最初の子のときは暗中模索だったお母さんも、かなり経験をつみ自信もついてきます。  しかし、もしかすると、上の子のときの経験を、そのまま下の子に杓子定規に当てはめようとしてはいないでしょうか。童具の与え方について言えば、たとえば兄も5歳のときにこの童具で喜んで遊んだから、弟にも5歳になったらこの童具を与えてやろうと考える傾向はないでしょうか。  もちろん、人間すべて個人差があります。個人差に加えて、兄や姉がいる場合の弟、妹には、兄や姉と同

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                          • 子どもは日々変わっている

                             待っていると子どもはある日突然変わります。  子どもは、ある日突然変わる生命です。  急に目を見張る絵を描きだしたり、ひかえ目な子がものすごく積極的になったり、寡黙だった子がべらべらしゃべりだしたりします。  この、ある日突然変わっていく姿が見えるお母さん、お父さん、あるいは保育者は、子どもを理解した子育てをしている人だと私は思っています。  変わる姿が見えないということは、子どもを先に先に追いやっているからです。子どもに自ら変わる力があることを信じられないのです。

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                            • おもちゃを、旅行、酒を飲んだ帰りなど、親の気まぐれで買い与えない

                               父親の中には、お酒を飲んだ言い訳におもちゃを買う人もいるでしょうし、ふとせがまれていたことを思いだす人もいるでしょう。あるいは何の意味もなく衝動的に買う人もいるかもしれません。いずれにしても、子どもの喜ぶ顔を見たいという親心に変わりはありませんが、その親心がアダになることもあります。  おもちゃを与える場合には、一種の計画性が必要ですが、無計画な与え方は、子どもを気まぐれにしたり、おもちゃとの結びつきを薄めたりする結果を招くことがあります。  もともと子どもが喜ぶおもち

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                              • 色のついているおもちゃを与えても“色彩教育”にならない。

                                 玩具店には色とりどりのおもちゃがところ狭しと並んでいます。  たしかに色がつけば目立ちやすく、子どもの遊びのきっかけになるでしょうし、色の名称を早く覚えるという効用もあるでしょう。そのため、色つきのおもちゃが子どもの色彩教育になると信じ、買い与える親や保護者が多いようですが、かえってこれが子どもの色彩感覚に悪影響を及ぼしている場合があります。  色が美しいということは、決して多くの色を使ってハデハデしくすることでも、赤や黄や青などの三原色をつかって目立たせることでもあり

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                                • 「わくわく創造アトリエ」の活動

                                   私は「わくわく創造アトリエ」で子どもの指導にあたったり、大学の講師をしたり、講演・講座で全国各地をとびまわったり、本を書いたり、新製品の開発を手がけたり、そのうえ余儀なく十数人のスタッフを抱えて、目のまわるような毎日をおくっていましたが、もともとは童具のクリエイター(創作者)です。いまも創作を続けています。その延長線上にすべての仕事は生まれています。  「童具」  聞きなれない言葉だと思います。私がつくった言葉です。子どもが遊ぶものを、一般には遊具とか玩具とかおもちゃと

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                                  • 子どもの斬新な発想力

                                     私は子どもが創造活動に取り組むための玩具、教具を「童具」と呼んで創作してきました。あっという間に五十年たちました。  しかし童具だけの世界で子どもの創造活動が満たされるわけではありません。童具で遊んで芽生えた意識を系統的に発展させる場として、『創造アトリエ』も開設しました。  東京の羽田空港近くの糀谷に私の仕事場『童具館』があります。  その1階でアトリエ活動は行われていますが、ぜひ自分たちもアトリエを開きたいという同志たちが現れて、『和久洋三のわくわく創造アトリエ』

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