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お片づけは楽しく遊びにするのがコツ

Answer(1)

 いまの子どもたちはとっても忙しい。家庭や保育・教育の場で、決められた予定にそって1時間単位または30分単位で動かされています。指示されたことを決められた時間内にやらされることが多いので、当然、遊びは中断し、「早く片づけなさい」という注意を1日に何回も受けることになります。

 そのため遊びだけではなくあらゆる活動に対して、とことん追求する姿勢、完成度の高いものを求める意欲が育ちません。そのうえ、長い時間の流れの中で自分の活動がどう発展し、完結していくかを読みとる力も開発させずじまいとなります。これではやがて大きくなって長期的な計画を立てることができなくなり、その場限りの勉強や仕事をしていくことになってしまいます。

 「この場所だけは完成するまで片づけなくていいよ」というスペースを、子どもだけの空間としてせめて半畳分は確保してあげてください。

Answer(2)

 さて、いよいよ完成。心地よい達成感。しばらく楽しんだら、そろそろお片づけです。でも、「一生懸命つくったんだからずっととっておきたい」と思う子は多いのです。そんな時は、写真を撮ってあげてはどうでしょう。一番いいのはその場で見て納得できるポラロイド。

 「これからどんなのが出来ていくか、記念にノートに貼っていこうね」なんて話すと、子どもの喜びも、次の遊びへの意欲もふくらんでいくことでしょう。

 親や保育者なら「お片づけがきちんとできる子に」と、誰もがそう望みます。もちろん大切な習慣ですが、積木はお片づけが大変だから取り出さないという子どもや親や保育者がいては本末転倒です。

 積木に限らずそもそも片づけは、どこに何があるかを情報整理し、次の機会に自分の活動を豊かにするために行うものです。だから、積木を箱にしまう時間がなかったらひとまず大きなカゴなどを用意し、そこに入れておけばいいのです。そして、時間のあるときにパズル感覚でケースに詰めていけば、子どもにとっては楽しい遊びに変わります。

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