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過干渉にならず、まず親が楽しんで

Answer(1)

 「せっかく積木を買ったのに、うちの子はちっとも遊びません」という声を聞くことがまれにあります。原因はいくつか考えられます。

① 積木のように手を使い、考える遊びの体験が少ない子。TVゲームや、スイッチひとつで動いたり音が出るもの、キャラクターおもちゃのように大人からイメージを与えられるものに慣れてしまうと、能動的に遊ぶことがめんどうになっていることがあります。

② 充分に楽しめるだけの量がない場合。発達に即した量と多様な形が必要となってきます。

③ 周囲の大人が積木に対して無関心であったり、積木遊びが苦手だと思い込んだりしていると、子どもも遊ほうとしなくなります。子どもはいつもまわりの大人達との共感を願っているからです。苦手な方は、「何かをつくって教えなければ」という気負いが強すぎるのかもしれません。何をつくるかより、そばにいてくれる安心感、一緒に同じことをしてくれるうれしさが積木への愛着を深めることになります。そうなればやがて親がいつもそばにいなくても、ひとりでも遊ぶようになります。

Answer(2)

 遊ぶようになった時、気をつけなくてはならないことは「さあ、遊びなさい」とばかりに押しつけたり、「そこはこうするのよ、ああするのよ」と、過干渉にならないことです。人は干渉されたり強制されるとやろうとしていることでも意欲を失ってしまうものです。子どももそのことに対してはとても敏感で、時には積木で遊ぼうとしなくなります。

 もし、そうなってしまったら、関心をもたせる一番の方法は、まず放っておくことです。そして、子どもと一緒にというのではなく、親自身がいろいろつくって楽しんでください。大人でも充分おもしろい、奥の深い積木ですから、きっと夢中になるはずです。その姿を見ると子どもも気になり始めて「何やってるの?」黙っていられなくなります。

 でも、ここですぐには渡さず、ちょっぴりじらして「今、すごくいいところ。一緒にやるの?ひとりでやりたかったのになぁ」ぐらいの感じでいけば、子どもはきっとのってきて、親から積木を奪ってでも遊びはじめるでしょう。

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