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バックパックキャンパーのUL系な話多め
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アウトドア用スプーンを再考する

アウトドア用スプーンを再考する

アウトドア用のスプーンを考える。
カトラリー系はその性質上、ある程度の「長さ」が必要になる。
折りたたみの主流は半分に折れるタイプだろう。クッカーに何とか入ったとしても、この柄の棒と皿部分の丸みが場所をとる。デッドスペースを生んでしまう。
もはや長いことは当然としてクッカー内への収納を諦めたりすることになる。

違う方法で何とかできないものかと考え、ポリプロピレンのスナップボタン組み立て式に行き着

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スーパーウルトラライトダウン

スーパーウルトラライトダウン

うすうすは気づいておりました。

ユニクロのウルトラライトダウン。
冬期の焚き火&キャンプ用として数年頑張っておられです。

ご存知の方も多いと思いますが、焚き火なんぞはパッチパチと火の粉が散るものでして、衣服などは穴が開くことこれ大前提。

このウルトラライトダウンも穴開き上等と使っておりますが、これが何でしょう。全く穴が開かない。柳井会長のご威光的なパワーが火の粉を寄せ付けないのでしょうか。

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テントが燃えて無くなっていた景色の話

テントが燃えて無くなっていた景色の話

「あれは焚き火?すごい燃えてない?」
木々の隙間をぬって、林の奥の方からオレンジ色のメラメラとしたかなり強い光が見える。まるでステージ照明がついているか、車のヘッドライトがこちらへ向けられているようだ。

寒さの抜けきらない三月上旬だった。その日は場所と日程だけ合わせた4人のソロキャンプ。いわゆるソログルキャン。前日より天候はすぐれず、やっと雨が上がったところだ。到着は各々の都合次第で、自分は日も

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行動食の雄「かし原羊かん」3兄弟を比べてみる

行動食の雄「かし原羊かん」3兄弟を比べてみる

登山などの行動時に持ち歩く食品で、絶対的な信頼感を放つ「かし原羊かん」。メディアで取り上げられるような華は無いが、知る人ぞ知る燻し銀の存在として行動食界に君臨する雄である。

「塩羊かん」が有名だが、他に2種の兄弟がいることは知らない人も多いだろう(実はもっといるのかもしれないが)。
「本煉羊かん」と「栗羊かん」だ。

その兄弟の存在に気づいてからは、何となく気分で違うものを買ってみて「やはり塩だ

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ピコテーブルを改良・軽量化してみる

ピコテーブルを改良・軽量化してみる

ピコテーブルと勝手に名付けたが、以前に作ったピコグリルのフレームを使ったテーブルである。

わりと使い勝手がよいので、改良していこう。
プロトタイプとして、上棚0.8mm厚、下棚0.5mm厚のアルミ板を使っていたが、そこまでの剛性は必要ないだろうと厚みを落とす。
上棚0.5mm、下棚0.3mm。見た目はたいして変わらないが、手で押すと若干歪んでぺこぺこする。

ちょっとした物を乗せる分には十分。耐

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燻製チタン鍋をマイナーバージョンアップしてみる

燻製チタン鍋をマイナーバージョンアップしてみる

以前に組んだチタン燻製鍋を改良。
何度か試していると、火力によっては具材が焦げることがある。ちょっと強めに当たってしまうと一部炭化するほどにまで焦げる。
炎があたる鍋底と下段の網までの距離が近すぎるようだ。

網の距離を10mmほどあげてみた。鍋底から下段まで35mm、下段から上段までは以前の43mmより削られ33mm。
炎からの距離の調整は食材の空間とトレードオフとなる。

テストとして燃料を多

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アウトドアで餅をついてみる

アウトドアで餅をついてみる

以前、小豆からぜんざいを作ってみた。
その時は市販のパック切り餅を使ったが、今回は餅をもち米から作ってみたい。

ぜんざいの汁は正直なところ小豆の缶詰でいいのではという結論に至ったが、突き立ての餅はパック切り餅と別物だ。美味さのわりには簡単にできるのでやってみて欲しい。

用意したもの

もち米: 300g(2合)
片栗粉: 適量(多め)
水: 360ml +米とぎ用
飯盒(丸飯盒4合炊き)
麺棒

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6グラムのランタンフックを作ってみる

6グラムのランタンフックを作ってみる

Six Moon Designs のカーボンポール用のランタンフック。前回作ったものを踏まえて新しいフックを作った。

今回のものは、短く細く。「ミニ」といったところか。

直径2mmのステンレス丸棒を使って、長さは180mm。重さはなんと6g。
前作の直径3mm棒、450mm、30gと比べるとかなりのサイズダウン。ウルトラライトとなった。

2mmの棒にしたことでいくぶん加工もしやすくなり、ポー

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焚き火コーヒーを淹れてみる

焚き火コーヒーを淹れてみる

焚き火コーヒー、煮だしコーヒーなんと呼ぶのかわからない、沸かせたお湯にコーヒー粉をぶち込んだだけのコーヒー。
この原始的な淹れ方は、おそらく本家本流など無く各地で自然発生的にできたものなのだろう。
北極圏ではkokkaffe(コッカフェ)、北欧ではフィールドコーヒー、アメリカ西部ではカウボーイコーヒーなどと呼ぶらしい。

あまり詳しくは無いが、方式に若干の差はあれど基本は同じようだ。
お湯を沸かし

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煮出しコーヒーを淹れてみる

煮出しコーヒーを淹れてみる

以前に焚き火コーヒーの淹れ方を書いたが、今回は時間をかけて煮込む煮出しコーヒー篇。

基本は同じでお湯を沸かして挽いたコーヒー豆をそのまま入れる、それだけ。
今回はそこから煮込んで煮出しコーヒーにする。

お湯を沸かす

ケトルでも鍋でも何でもいいのでお湯を沸かす。まずはそこから。最初から豆を入れて煮たたせる方式もあるようだが、今回は沸騰してからの後入れ。
多めのお湯の方が、後述する煮込みコーヒー

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焚き火ULリフレクターをアルミ板で作ってみる

焚き火ULリフレクターをアルミ板で作ってみる

冬の焚き火に欲しいリフレクター。金属タイプのものはどうしても重くなりがち。いっそペラペラのアルミ板でULリフレクターを作ってみたらどうだろう。

厚さ0.3mm、高さ60cm、幅18cm(組み合わせの出っ張り含め)のアルミ板を6枚連結。
連結時の幅は96cmとなるのに、重さは560gと軽量だ。

裏はいくぶんか強度を出すために、凹凸の組み合わせを作って2枚づつ互いにはまるようになっている。
全てを

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極細ポール用のランタンフックを作ってみる

極細ポール用のランタンフックを作ってみる

Six Moon Designs のカーボンファイバーテントポールというものがある。高さ124cm、3本継ぎで重さが52g。太さが9mmしかない極細ポールだ。

このポールにランタンハンガーを付けてみる。
一般的なポールに引っ掛けるランタンハンガーだと細すぎて相性が悪い。そこでステンレス棒で作ってみた。

使ったのは直径3mmのステンレス丸棒。ぶら下げる想定もLEDの小型のものなので剛性はそんなに

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アウトドアで小豆からぜんざい作ってみる

アウトドアで小豆からぜんざい作ってみる

キャンプでぜんざいを食べたいと思い立ち、どうせなら小豆から作ってみるかとやってみた。
結論を先に言うと、食べたいならゆで小豆の缶詰を買うべき。

家でも小豆から作ったことはない。ぶっつけ本番、出来上がり量のイメージもなく小豆を買って持参。

用意したもの

小豆: 250g
砂糖: 250g
塩: 3g
水: 2リットル
餅: お好み
鍋(丸飯盒4合炊き)
アルミホイル

結果的にこれで出来あがり

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くすんだハクキンカイロを磨いてみる

くすんだハクキンカイロを磨いてみる

ベンジンやライター用オイルを燃料として使い、白金(プラチナ)を触媒として化学反応で熱を発する何度でも使えるカイロ。
使い捨てカイロより高温を長時間キープできる冬にかかせないアイテム。

シーズンインを迎えて久しぶりに取り出すと金属でできたボディが何だかくすんでいる。
くすんでいたからどうだと言うこともないのだが、気持ちよく使うためにきれいにしてみる。

金属磨きクロスやアルコールを使ってみる。

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