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わかおの日記96

れいの若洲海浜公園へ釣りに行った。途中から友人の車に拾ってもらって、楽ができた。やはり車というのはいいものだなあと思う。けれども我が家には車がないし、ぼくの周りのひとたちはぼくが運転する車には乗りたくないと言うので、免許を取る気になかなかならない。

祝日ということもあって、やはり釣り場は混雑していた。そんななか、奇跡的に空いているスペースを見つけて釣り座を構えることが出来た。ぼくはサビキ釣りの仕掛けをつくり、たらし始めた。しかしなかなか釣れない。魚の気配すら感じられない。2連続でボウズ(なんにも釣れないこと)になってしまうのはいやだなあと思いながら当たりをまっていたが、どんどん日は傾いていく。この間に印象的だったことといえば、海を眺めながら食べたカップラーメンがうまかったことだけである。途中仕掛けを変更し、気持ち悪い青イソメ(ミミズみたいなやつ)を頑張って触ってみたりもしたが、全く効果はなし、もう日が暮れかけたころにそれはやってきた。

カタクチイワシが群れをなしてぼくたちのところへやってきたのである。イワシが続々と釣れだし、およそ20分ほどイワシの入れ食い状態となった。そのあいだにぼくたちは40匹ほどのイワシを釣り上げた。友人はこのあいだ釣竿を買ってから、初めて魚を釣り上げたのでとても喜んでいた。ぼくもようやく彼が魚にありつけたことに感動を覚えた。さらに幸運なことに、その彼の竿に大きめのコノシロがかかった。そのときの彼の嬉しそうな顔は忘れられない。

そんなこんなで結局最後の1時間だけで、イワシが39匹と、コノシロが1匹を釣ることができた。ボウズ続きだったぼくたちからすれば大満足の釣果である。帰り道に友人がうまそうにタバコをすっていて、きっとうまいだろうなあと思った。それくらい充実した釣行であった。

釣りというのは非常に奥が深いものである。正直釣れるかは運次第なので、自然を相手にしたギャンブルのようなものだ。しかしそこに自然が介在するだけで、なんだかよい趣味のように思えてくるのだから不思議である。ぼくはすっかりこのギャンブルにはまってしまった。また行こうと思う。

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