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『和華』(日中文化交流誌)
2020年4月22日 18:52
文・写真:田中昭三洞門 中国の古典園林は、皇家園林、私家園林、寺観園林に大別できる。蘇州の古典園林は多くが私家園林である。 私家園林では限られた敷地をいくつかの景区に分け、庭に変化をつける。各景区は壁で区切られることが多く、壁には円形の「洞門」が開けられる。この洞門は中国の故事「壺中(こちゅう)の天」を連想させ、洞門を潜るごとにどんな景観が展開するのかとわくわくさせる。 洞門の技法は亭
2020年4月22日 16:40
日本人が憧れる西湖の美景を取り入れた庭園の数々文 / 写真 吉河功(日本庭園研究会会長・作庭家)筆者プロフィール:吉河 功(よしかわ いさお)1963 年東京にて日本庭園研究会を創立。同会会長。中国園林研究には 36 年の実績がある。現在蘇州市風景園林学会と杭州市風景園林学会の名誉理事。著書、論文多数。中国園林の著作に『中国江南の名園』『蘇州園林写真集』『蘇州耦園之美』等がある。日本人
2020年4月13日 17:16
(構成・文:田中昭三)箱松日本庭園では石は自然の形のまま使うが、庭木は植栽としてほとんど手を加える。高松市の栗林公園にある「箱松」は枝が下に向かい、苑路の松が箱状になっている。これは江戸時代の景観が変わらないように、 松を一定の高さに保ち続けるよう勇定したためだ。箱松を下から見上げると、曲がりくねった枝が複雑に入り混じり、まるで抽象絵画を見ているようだ。栗林公園の一角に、 自然の岩盤が岸