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組織が崩れる理由

本来守られるべきことと多くの人が理解しているはずなのに、順守されないことが不祥事としてニュースになり、それが社会にインパクトを与える結果となってしまうのは何故なのでしょうね。

私なりの考えとして3つあります。

1つは、経営層、つまりリーダー層(問題になる行動をする倫理観を持った人をリーダーとは言わないが)のエゴもしくは自分都合による判断が組織に誤った倫理観での行動をさせてしまうことです。

2つ目は反対に、個人が持っている倫理観の程度が低く、誤った行動をとること。

3つ目にこれら2つのことを許容し続ける組織の風土があるのではないかと考えます。

それぞれは、密接に関わりあいながらその倫理観を醸成し続けることになるでしょう。

リーダーの我執やエゴは部下に伝わり、部下はそれに反論もできずに流されて行動していきます。

また、個人が持っている倫理観が低いと、個人の集合体としての組織の倫理観をより低い方向へ誘導していくでしょう。

つまり倫理観の低い人が、さらに倫理観の低い人を育ててしまうという悪循環が生じます。

結果としてそのような空気感や実際の実務そのものが、その組織風土や文化として根付いてしまうので、注意が必要です。

ここから抜け出すのは容易ではなく、まず経営層に強烈な改善に取り組めるリーダーシップが必要ですが、リーダーが腐っていたら確実に衰退していきます。

経験上、経営が悪化している組織は正しい判断や行動が出来なくなっていることが多いです。

これは冷静に考えれば当たり前のことでもあります。

組織として取るべき行動は、まずは法令を遵守することです。

法令を遵守するのは、結局は組織を構成している各個人でもありますね。

結果、組織で働く者の個々それぞれが、正しい倫理観を持ち法令を遵守して行動することを心がけ、実行し続けていかない限り、倫理観が欠如した問題は大小を問わず起こり続けるのでしょう。

個人が正しく行動できるように、組織はその環境を整備し、風土を醸成するために必要なことを実行していくことが相互に必要です。

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