デザイン思考の問題定義の仕方
- 共感したあとの問題の定義について -
共感から始まる問題定義
デザイン思考のプロセスの中の序盤である「問題定義」は非常に重要です。デザイン思考は、新しい解決策を生み出すプロセスであり、そのスタートは「正しい問題の定義」から始まります。デザイン思考のプロセスは、ユーザーの観点から問題を理解し、共感することから始まります。しかし、共感だけでは不十分です。共感を通じて得た洞察をもとに、実際に解決すべき「問題」を定義する必要があります。この段階では、表面的な問題ではなく、根本的な問題を見つけ出すことが重要です。
1.問題定義の重要性
問題定義は、その後のアイデア出しやプロトタイプ作成、テストフェーズへと続く一連のプロセスの基盤となります。正確に問題を定義できなければ、効果的な解決策を見つけることは困難です。問題定義を怠ると、解決策が問題と合致しない、または問題を解決しない結果につながりかねません。
2.問題定義のステップ
情報の収集と分析:観察やインタビューを通じて収集した情報を分析し、ユーザーのニーズや挑戦を明らかにします。
洞察の抽出:収集した情報から洞察を抽出し、ユーザーの真のニーズや問題の本質を理解します。
問題の定式化:洞察をもとに、解決すべき具体的な問題を明確に定式化します。この時、問題は明瞭かつ具体的である必要があります。
3.問題定義のポイント
ユーザー中心:ユーザーの視点を常に中心に置き、彼らのニーズや体験に基づいて問題を定義します。
根本的な問題の特定:表面的な問題ではなく、根本的な問題に焦点を当てます。これには深い洞察と理解が必要です。
チームでの共有と検証:問題定義はチーム内で共有し、検証することで、認識の齟齬を防ぎます。
4.問題の定義の仕方
デザイン思考における問題定義のステップは、解決すべき本質的な問題を明確にすることが目的です。これにより、創造的なアイデアが生まれやすい土壌を整えます。次回は、「〜するにはどうしたら良いか?」というような問いかけをもとに具体的な解決策の出発点の見つけ方を具体的な例をもとに書いていきます。次回もよろしくお願いします。