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究極のアイデアの生み出し方|【思考の整理学】
どーも!
わーさんです!
日曜日ですので、#2021年に読んだ本の紹介 をしていきます。
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『思考の整理学』
外山 滋比古
著者
外山 滋比古(とやま・しげひこ)
・1923年生まれ。文学博士、評論家、エッセイスト。東京文理科大学英文科卒業。『英語青年』編集長を経て、東京教育大学、お茶の水女子大学などで教鞭を執る。専攻の英文学に始まり、テクスト、レトリック、エディターシップ、思考、日本語論の分野で、独創的な仕事を続けている。著書に『思考の整理学』『ことわざの論理』『「読み」の整理学』『知的生活習慣』『伝達の整理学』(筑摩書房)など多数。2020年、没
引用元:Amazon
本書の概要
・「思考」について向き合う
・自分なりの考えを導き出す方法
今回は、私が本書を読んで大切だと思った部分を3つ紹介します。
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■グライダー人間と飛行機人間
本書では人間の創造性の部分において、二種類の人間がいると書いています。
それが「グライダー人間」と「飛行機人間」という区別をしています。
グライダー人間:教えられた知識だけで飛ぶ
飛行機人間:知識を活かして、自分自身で飛び上がる
グライダー人間は学校教育で教えられたことだけを活かして生きようとします。そのため、創造性に欠け、自分で何かを考えることをしません。そのため、自立して自分で飛び立つことができないのです。
反対に、飛行機人間は、自分で創造力を働かせて、飛び立つことができる。現代は学校教育の影響で、知識だけを教えられ、それを自分で考える機会が少ないためグライダー人間が増えてしまう環境にある。それが問題のひとつでもあります。
柔軟的な創造力を持った多く飛行機人間を生み出すことが大切になってきます。
■思考の整理
「思考の整理学」の肝と言ってもいい部分のひとつが「忘却」です。
特に我々日本人は、覚えたことを忘れないようにいろんな知識を頭の中に入れようとします。ただ、覚えられることにも限界はありますし、自分が経験したことをすべて覚えておくことなんて不可能です。
興味のないこと。そして、使わなくなった情報や知識から忘れていきます。でも、それでいいのです。忘れることが大切だと私は読んで感じました。
「忘れる」ことによって、新たなスペースが生まれます。そこに自分の興味ある知識を入れていく。不必要なことをいつまでも覚えておく必要はないのです。
そのため、忘れること。忘却が大切になってきます。いかにうまく忘れることができるかで、その先の大切なことを手にできるかが異なってくると思います。いらないことをさっさと忘れて、興味のあることで頭を埋めてください。
そうすることで、新しいアイデアが生み出されるのです。
■第一次的現実
現実は2つあり「第一次的現実」と「第二次的現実」があると本書では書かれています。
第一次的現実:実際の現実。実際の経験で得たこと。
第二次的現実:頭の中で描いた想像、創造。
第二次的現実は本などから得ることが多く、本書ではテレビの影響が大きいと書かれているが、現代においてはそれがインターネットに変化していると捉えることができる。
インターネットの影響により、第二次的現実で描かれるものがこの世の中のすべてのように変化してしまっている。それだと問題であります。
それは、自分自身が行動して身につける第一次的現実の働きを生かす必要もあるからです。それでなければ、飛行機型人間が少なくなり、本やインターネットの知識ばかり信じて、自分で何も考えようとしないグライダー人間が増えてしまうからです。
仕事をしながら、普通の行動をしながら考えたことを、整理して、新しい世界を作る。これが飛行機型人間である。(p.196)
どちらかが大事というわけではなく、どちらも大切である。そのバランスを考えることで、自分だけの思考力を作り出せると私は考えています。
本を読むことは大切だと考えますが、それに意識が向きすぎると知識が偏ってしまう可能性があります。また、自分だけの主張を通したいと考えていても根拠がなけれは、主題の力が弱くなってしまいます。
双方のバランスを考えるのが思考において大切だと感じました。
まとめ
今回は『思考の整理学』を紹介しました。
発売されてから、もう30年以上経過する本書ですが、創造性がかなり求められる現代だからこそ、より生きる本なのかと思います。
現代社会は情報量がかなり多いです。そして、刺激的な情報を数多くあります。それは人の気持ちまでをも動かすものです。
思考を整理して、自分自身にとって必要だと思う情報と知識を残す。そして、必要のない情報を忘れる。
「思考の整理学」というのは、「忘却の整理学」ともいうのではないかと考えています。必要な情報だけを残し、関係のない情報はいつまでも記憶に残しておかずに、さっさと捨てる。
それによって、あなただけにしか描くことができないアイデアを生み出すことができる。それがこれからの時代を生き抜くことができる強い人を生み出すヒントになっていると私は読んで感じました。
AI時代が主流になれば、計算などの処理は人間がほとんどやらなくなるでしょう。その時代において人間の「創造性」というものが、より強くなる時代を迎えるのです。
本書には、その創造性を生み出すきっかけが書かれています。ぜひ、手に取って読んで欲しい一冊です。
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