#92 「3つの"C"」
私が創りたい”構造”に「3つの"C"」という考えがあります。”構造”というと少し大袈裟なのかも知れませんが、これがあればどの世代でも活躍できる幅が広がると思います。
もちろん、最後は自分自身の心が大切だと思います。いくら自分の周りに構造が創られたとしても、最後は自分自身が何かを変えようとしない限り、何も変わりませんから、最後は自分です。
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この考えにたどり着いたのは、「日本社会の中で暮らしている」というところが大きいのかも知れません。
その要因となっているのが、実力というよりはその”キャリア”
そこにどのくらいの長さ在籍していたかで判断するところがあるからだと思います。確かに、経験やキャリアは大切なモノだと思っています。しかし、そのキャリアにはしっかりとした”価値”がついていますかというところが問題です。
自分だけがいい思いをして、評価を受け取り、長く居座る。その価値というのは”個性”が生み出した価値です。個性とはいわゆる業績、実績やステータスのことです。これはあくまでも、外的要因でしかありません。
大切なのは”人格”です。内的要因をどう見ることができるかにかかってきてきます。いくら成績優秀で、管理職に昇進したとしても、自分の事ばかり考えていて、チームを見ない人に人格はありません。その人を昇進させた上司または役員にも見る目がありません。あくまで「見える結果」しか見ていないのですから。
いかに相手の人格を見ることができる世の中であるかが大切になってくると思います。人格が認められない世の中に、新しい創造はありません。
今回は、私の願いも入っている「3つの"C"」ついて紹介していきたいと思います。
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"Chance"
ひとつ目が"Chance"
”機会”のことです。この言葉にはいろんな考えや価値観があると思います。その鍵になるのが「経験」だと思います。
”経験があるからいい”のか、”経験がないからダメ”なのかなど、いろいろな判断があって難しいところだと思います。
私は「経験」をできるだけ早くさせた方がいいと思っています。100回練習するより、1回の実践を経験した方が大きな価値があると思うからです。
でも、ここで外的な結果を求めてはいけないと思います。周囲が決めた成績とかノルマなどを同時に求めてしまうと、そちらの方に意識が流れてしまい、何よりも大切な「経験する」ということが疎かになってしまいます。
個人が決めた内的な結果や目標ならいいと思います。「積極的にやる」「冷静な判断」「意識しすぎない」などあると思います。最終的に外的な結果につながるのならいいと思いますが、最初から外的な結果を意識してしまうと、目的を失ってしまう可能性もあると思います。
特に、新人育成などの際に「外的な結果」を合わせてはいけないと思います。社会に出てきた新人は大人ではありますが、右も左もわかりません。突然「契約とってこい」と言っていた時代は古いのです。いつの時代ですか?
しっかりとした根本を見直し、確認しないといけません。
戦場に放り込むのはいいですが、武器の使い方も教えずに放り込むのは違うと思います。まずは戦場で結果を残す前に、その戦場を経験させてあげることが大切になると思います。
それから、戦場での勝ち方を身につけていけばいいと思います。そのための人間関係だと思います。
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"Change"
ふたつ目が"Change"
”変化”のことですね。特に中堅からベテラン世代になるとそれを求めなくなります。なぜなら、”終わりが見えてくるから”です。
自分のキャリアを終えてしまえば、あとのことはもう関係なくなりますから、どうでもよくなります。しかし、これからも働く残された人たちの気持ちはどうでしょう? そんなことを考えている人間がゴロゴロといれば組織は崩壊します。当たり前のことです。
なので、上の世代の人が常に変化を求める意識を持つことが若い人世代とよい好循環を生み出すことになると思います。
そのためには、「成功例を疑う」ことが大切になると思います。これは、なかなかしないですし、する必要がないと思うことかも知れません。
しかし、成功例ばかりにしがみついていると、新たな発見は生まれないですし、そこで成長は止まります。成功したからそれに満足するのではなく、「より良い方法を求めること」が大切なのです。
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私は将棋好きでお馴染みだと思うので(いや、知らないけど)
また、将棋の話を少しします。
最近、王位のタイトルを奪取し、二冠になりました藤井聡太二冠の話です。
彼はまさに「変化の体現者」だと私は思います。
将棋は大体、「序盤」「中盤」「終盤」に分けられます。一番難しい局面なのが「中盤」のことが多く、プロからしても難解な局面は多くあります。
仮に難しい中盤を突破し、勝つことができれば、その定跡を自分のひとつの勝ち方として残すことができると思います。そして、またその局面になれば、勝った定跡で戦えばいいと思います。しかし、彼はそれに頼らず「変化」します。自分が一度勝った勝ち方を捨てるのです。
それは常に自分の成功例を疑い、さらなる高みを目指す心意気が生み出すモノだと感じています。勝った勝ち方に納得しないことが強さの要因だとみています。
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"Choice"
最後が"Choice"
選択です。人生は誰のためでもなく、自分のためにあるモノです。誰かが決める権利はないのです。そのことがまず、大事になってきます。
そして、選択させる環境を設けることが大切になってきます。特に、日本の労働時間などはそうではないでしょうか。
無駄に拘束する時間だけ長く、特別、生産性も高いワケではない国なのですから、ムダが多いのだと思います。そして、会社に頼ることなく、個人の力でどのようにこれからの時代を戦っていかなければならないのかも考えて選択していく必要があると思います。
社会にいても、終身雇用が保証されている未来はないかも知れません。この国がどうなっているのかもわかりません。その危機感を感じることも大切なってくるのです。そのため、個人として生きていく覚悟を決める日が来るかも知れません。
そのため、選択が大事になってきます。
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より良い未来のために
今の私たちができることはたくさんあると思います。
そして、何より大切なことは「後世のために」可能性を残すことです。これがすべてだと思います。このことを思っている気持ちがどのくらいあるのかで生き方が変わってくると思います。
”自分のこと”ばかり考えている人にこの考えはきっとないでしょう。
自分のために生きるのは大切ですが、何を守り、何のために動くのかを考える必要が出てくると思います。
常に新しい考えを取り入れながら。
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