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できる会社員になるための三ヶ条

できる会社員とは、どんな人なのか」を型として知るために、集めた情報や感じたことをまとめました。

いきなり”自分らしさ”を追い求めて独りよがりになるよりも、まずは型を自分に当てはめてから、ゆっくりと自分らしさを出していければいいのかな…と思いながら書いています。
(そもそも相対化せずに自己認識はできないのでは…?という考えです)

※この3ヶ条は、それぞれがバラバラに成立しているのではなく、お互いに関係し合っていると思っています。どれかひとつを追求すれば、別の要素も身についているかも…とか、どれかひとつを追求するために、他の要素も意識しないとダメかも…みたいな感じです。

その1 最小の時間で最大の成果を出せる 

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まずはアウトプットとしての成果の話。
大きな成果を出せる人が”優秀”なのは前提として…。
同じ成果を出せる人が2人いるのであれば、短い時間で出せる人の方が会社としてはありがたいはず。

自分に期待されているアウトプットは何か、を理解していて、最短で成果を出せる人ができる会社員と呼ぶにふさわしいようです。

よく耳にする「50点でいいから早く出す」も、「最小の時間で最大の成果を出す」ための方法のひとつだと思います。
まちがった方向にすすんで修正するよりも、最初から正しい方向にすすんでいった方が、目的地に到着するのは早いですもんね。

日本の一人あたり・時間あたりの労働生産性は、OECD加盟36ヵ国中21位(2018年の値・公益財団法人 日本生産性本部調べ)。
1位のアイルランドの半分以下、3位のアメリカの約6割しかありません。OECD平均も下回っています。

日本人は、働いている時間のわりに成果が出ていないということですね…。
逆に言えば、生産性が上がればもっと成果が出るということ…!改善する価値はあると思います。

少し話がそれました。話を戻します。
少ない時間で大きな成果を出すには、どうすればいいんでしょうか。


●やらないことを決めている

Googleでは、社員がいつでも「いまの10倍の価値 = 10x(テンエックス)を実現する」ことを意識して仕事をしているんだとか。
だから仕事中は「あれもこれも」というスタイルでは、うまく立ち回れません。目の前の雑務に追われているばかりでは、革新的な成果は出せないからです。

自分の強みを理解して、本当に重要なことだけに取り組んでこそ、効率的に価値の高い仕事に時間をかけることができます
これが結果的に、高い生産性につながっていくという流れになっています。

自分がやっていることは、本当に必要なことだけになっていますか?
「自分はいま何をしているべきなのか」。優柔不断になっていませんか?
To doリストではなく「Not to doリスト」をつくってみましょう。

超天才プログラマーとして名高い登大遊さんが書かれたブログ記事は、いままでの自分を覆されるような感覚にさせられました。ぜひ読んでみてください。


●目標から逆算して行動できている

やらないことを決めるには、基準が必要です。
その基準をどこに置くか。それは「目標(目的)」です。

目標を達成するために必要ならやるし、必要ないのであればやらない。とってもシンプル。
「上司に頼まれたからやる」ではない、というところがグサっときますね。

自分に期待されている成果はなにか?
自分が達成したいことはなにか?
を分かっていて、それ以外のことはやらないか他の人にやってもらう。
「なんとなく」で仕事をしない。

仕事を頼まれたときは、期限や内容を確認し、本当に自分がやるべきかを考えてみるといいかもしれません。

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数ある行動の選択肢の中から、自分のミッション(使命)や、会社のミッションと照らし合わせて、本当に必要なものだけを抽出する。
そしてそれを確実に行動にうつす。

最小の時間で最大の成果を出すために、いまやめるべきことは何なのか。
ぜひ考えてみてください!


その2 周りの人に新たな気づきを与えられる

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2つ目は「経験を超えた発想ができること」です。
なにか意見を求められても「みんなと同じです」や「何も思いつきません」では、チームの戦力になれていないかも…?

いままでのチームにはなかったような価値観。
既存の成功事例から、自分の事業に活かせるような本質の転用。
「○○さんに言われるまで分からなかったよ」と言われるようなアイデアを提案できると、評価もグググっと上がっていくはず。

そして「周りの人に」というキーワードがポイントです。
自分の評価を上げたいからといって、得た知識を独占しようとする人っているじゃないですか。でもそうすると、短期的にはよいのかもしれませんが、長期的にはメンバーからの高感度が下がると思うので、やめた方がいい派です。

「チームとして」成果を出すために、周りを巻き込んで成長していく。
そんな姿勢の人ができる会社員と呼ぶにふさわしいと思います。
(これは「その3 チームの一員として行動できる」にもつながっていきます。)


「当たり前」を知る

いままでにない新しい気づきを得るには、まずは「いままでのこと」を知らなければいけません。(もしくは天性の才能でかぶき者になるというパターンも…。)

ビジネスパーソンの常識といえば、社会人としてのマナーや教養、自分の業界の知識、経済動向などでしょうか。良質なインプットがなければ、(天才以外は)アウトプットも思うようにできません。

現場で生の声を聞く。現状をその目で見る。実際に製品を触ってみる。
一次情報(直接体験してゲットした情報)を得ることを大切にしましょう。

また歴史やトレンド、たくさんの失敗・成功事例を知っておくことで、新しい気づきを得ることができます。

(おまけ)忙しいビジネスマンが歴史を楽しく学ぶなら、「COTEN RADIO(コテンラジオ)」が、とーーーーーってもオススメです。
「ルソーは露出狂だった」とか、そういったおもしろい話を聴けるので、眠くならずに何分でも聴けます。
Youtubeだけでなく、各種ポッドキャストでも聴くことができますのでぜひ!

歴史を愛し、歴史を知りすぎてしまった株式会社コテンがお届けする、歴史ラジオです!
私たちが日常的に直面する悩みも、歴史を知れば解決できるかも!?


当たり前を疑う

「当たり前」を吸収したら、今度はそれを疑ってみます。
これが意外と難しいかもしれません。ぼくは難しいです…。

「当たり前のこと」って頭の中ですでに当たり前だと思っているので、当たり前じゃないってことに気がつくのが難しいんですよ…。

だからこそ、さっきの「当たり前を知る」ってアクションが大事なんだと思います。
自分以外の考え方を知ったり、いままでの自分が想像もしなかったような出来事を知ったりすると、自分を相対化すること(自分を他のものと比べて、客観的な視点でみること)ができます。

民間企業の開発・運用する宇宙船として、初めて国際宇宙センターに到達した Space X のクルードラゴンのコックピット。

iPhoneで撮った縦型シネマムービー。時間を忘れて、一気に観ちゃいました。

ちょっと古いけど、バク転するロボットとか。

世界はどんどん変化しています。

いまでは世界的なパンデミックで、これまでの「当たり前」がものすごいスピードで変革し、「新しい当たり前(ニューノーマル)」がどんどん確立されています。
ぼくたちがマスクをせずに外出するなんて、もうないとか…?あり得ないとは言えないと思います。

自分だけでなく、組織全体の知をアップデートしていける人
それが、できる会社員に必要な要素のひとつではないでしょうか。


その3 チームの一員として行動できる

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いままで「最小の時間で最大の成果を出せる」や「経験を超えた発想ができる」の2ヶ条を挙げてきました。
ですが、この最後の「チームの一員として行動できる」ができないと、たとえこれまでの2ヶ条を満たしていたとしてもできる会社員にはなれません。

会社員は「会社」という組織のために動いているからです。自分のためにしか行動できない人ではなく、チーム・組織のために行動できてこそ、一流の会社員と言えるのではないでしょうか。

ひとつのチームとして、時には自分が頭を下げなければいけないかもしれません。チームの遅れを巻き取るために、自分の業務外の仕事を引き受けなければいけないかもしれません。
そんなときに、主語を”We”で考えられるか。できる会社員との差は、そこにあると思います。

Googleには「 Disagree, and commit.」という考えが共通認識としてあると聞きました。「提案に反対でも、チームの方針として決まったからには全力でコミットしよう」という意味です。組織として動くというのは、きっとそういうこと。
頭では分かっていても、なかなか実践できていない人も多いかもしれません。胸に刻んでおきたいですね。


上司を支える

普段から会社全体をひとつのカタマリとして意識して働くのは、なかなか難しいですよね。想像しやすいのは、自分が所属しているチームではないでしょうか。

ただ、チームとは言っても、実情は上司からの指示をこなすだけのカタマリかもしれません。イヤなことがあれば上司のせい。「上司からの指示が悪いから、成果が出せない」なんて考えてしまうことも。

そんなときに思い出したい言葉が「フォロワーシップ」
これは「上司の至らない点や見えていない点があれば。積極的にサポートし、組織をよくするために影響力を発揮するスキル」のこと。参謀のようなものですね。

上司の言いなりになるのではなく、共通の目標に向かうために足りていないところを支えようとしているかどうか。
「自分はこうしたい」と独りよがりになるのではなく、上司が感じている課題を把握した上で、チームの成果を上げるような提案ができるかどうか。

そんな「視座が高い」状態をめざしてみるといいのかもしれません。

「報連相」が大切と言われる理由も、「上司を支える」にあると思います。

上司は部下がいま何をしていて、どんな状況になっているのかが気になるはず。だからこそ上司を心配させないように「報告・連絡・相談」、という流れなのかな〜と思いました。
もし自分が上司だったら、何も言わなくてもこまめに連絡をくれる部下ほど頼もしいものはないかなと。


相手の価値観に合わせて話せる

「上司を支える」と重なる部分もあるかもしれませんが…。

チームにはいろいろな人がいます。年齢も生い立ちも考え方も、すべて違います。たまたま縁があって、同じタイミングで同じチームにいるにすぎません。なのでチームメンバーと自分の価値観はちがって当たり前。

さて、チームとしての生産性は、チームの「心理的安全性」と関係していると言われています。つまり「本音を言い合える雰囲気かどうか」です。

悩んでいることがあれば上司に素直に相談できる。
部下が何を考えているかわからないから「教えてほしい」と気軽に声をかけられる。
アウトプットの質を上げてほしいと、臆することなくお願いできる。
そんな雰囲気をつくるために、十分なコミュニケーションがとれていますか?目標を共有できていますか?

「本音を言い合う=ケンカをする」ではないと思います。喧嘩にならないように、相手の考えを尊重した上で、それに合わせて自分の話し方・やり方を変えなければいけません。
相手が「熟考タイプ」の人であれば、返答を焦って引出そうとせずに、ゆっくり待つ。「考えるより即行動タイプ」であれば、リスクのでない範囲で、まずは小さくやらせてみる、など。

「この人は自分のことを理解してくれている」という人が多ければ多いほど、チームとしての一体感も増していくのではないでしょうか。

チームとしてのミッションを理解し、チームのために動ける。
組織としての目標を達成させられる人になってこそ、できる会社員になれるんだと思います。

というわけで

ぼくなりに考えた「できる会社員の3ヶ条」でした。

ベテランの方々からすれば「こいつ、甘すぎるだろ〜」「なんにも分かってないな〜」と思われるところもあるかもしれません。
コメント、おすすめ本などあれば、ぜひ教えてください!

またこの記事を読んで、なにか新しいことを始めたくなった方には、こちらの記事がおすすめです。

それでは〜。

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