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オートファジーを理解する決定版|【SWITCH(スイッチ)】

どーも!
わーさんです!

日曜日ですので、#2021年に読んだ本の紹介 をしていきます。

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SWITCH(スイッチ)オートファジーで手に入れる究極の健康長寿

ジェームズ・W・クレメント、クリスティン・ロバーグ

著者・訳者

ジェームズ・W・クレメント(James W. Clement)
・弁護士、起業家から転身した異色の生物科学研究者。
・2010年に開始した「スーパーセンテナリアン研究(106歳以上の健康長寿者の調査・分析)」は世界的に知られている。
・国をまたいだ研究連携やフロリダの著者自身の拠点で、最先端の生物学的な発見や知見にフォーカスし、健康長寿にブレークスルーを起こすために、日夜研究に励んでいる。

クリスティン・ロバーグ(Kristin Loberg)
・ライター、編集者。

児島 修(こじま おさむ)
・英日翻訳者。
・立命館大学文学部卒(心理学専攻)


本書の概要
・オートファジーとは?
・「SWITCH」の意味

今回は「オートファジー」とオートファジーの機能を「SWITCH」する理由について簡単に書いていきます。

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■オートファジーとは

オートファジーとは、細胞内で損傷、老化して有害な影響をもたらす細胞小器官(細胞内でさまざまな働きをしている器官や構造)や粒子、細胞内細菌(病気を引き起こす微生物)を取り除き、再利用する方法のことだ。 p.9

オートファジーは細胞内の「mTOR(エムトア)」と呼ばれるタンパク質の働きが抑制されることで誘発される。

その誘発方法のメインとなるものが「空腹時間」である。

空腹時間を設けることによって、mTORの機能が抑制され、オートファジーの機能が働きやすくなる。これによって、古い細胞を取り除き、再利用することで体に力を与えてくれる。

そのため、人間はある程度食事をしなくても生命を維持できるのは、オートファジーの機能を効率よく働かせていることによって可能になることである。


■「SWITCH」をオンにする方法

1年に8ヶ月間、オートファジーを誘発する異化状態を作るガイドラインを紹介します。

・精製した糖質を避ける。
・野菜をたくさん食べる。
・動物性タンパク質(卵や乳製品を含む)の摂取の大幅減(魚は除く)
・1ヶ月から〜3ヶ月に一度、まずは1日。次に2日間。さらに、3〜5日間と、段階的に期間を伸ばしながら断食を実践する。

1年間のスケジュール設定は自由です。「8ヶ月連続でオートファジーを誘発する期間」にするのでもいいですし、「2ヶ月オートファジー、1ヶ月オフ期間」などでもいいです。

オフ期間はなんでも食べていいわけではなく、できるだけ体に気をつけた食事を心がけた方が良い。

外食を食べる機会もあると思います。そんな時でも健康的な食事を提供してくれるお店も存在することでしょう。そのようなお店を利用して年間を通じて健康的な状況を作ることがオートファジーの機能を最大限に高められる方法になってくるのです。


まとめ

今回は「SWITCH(スイッチ)」について紹介しました。

最近では「オートファジー」という言葉も定着してきたのではないかと思っています。一般的に16時間の空腹時間を設けることによって、体が自食を始めやすくなり、古い細胞を食べてくれる。それによって、健康状態を保つことができるのが、オートファジーのいいところです。

ただ、ずっとオートファジーを作り出す状態ではいけないと述べているのが本書です。その切り替え、スイッチをオン・オフすることが本書が述べたい一番大切な部分だと思います。

年に4ヶ月はオートファジーの機能を働かせないようにする。それによってより良い健康状態を保つことができる。新しい考えです。

特に健康に関心が強い方は、一度本書を読んでいただきたいと思います。



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