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マインドフルネスを8週間続けた結果【効果測定】オンライン企業研修プログラム #5 外資コンサルティングファーム様

 こんにちは。一般社団法人日本声ヨガ協会代表の八田幸子です。

 2023年の4月〜6月にかけて外資系コンサルティングファーム様に行った『マインドフルネス8weeksプログラム』第5期の効果測定を行いました。

 健康教育、ヘルスリテラシーの向上プログラムを通じて、働く人のメンタルヘルスとパフォーマンス向上に繋げる意義を視覚化していくことで、より多くの従業員様のwell-beingに貢献して参りたいと考えています。本記事では今期プログラムのスコアによる効果測定と言語解析結果をご紹介します。

 マインドフルネスは、既にその効果や有用性が数々の論文で発表されていますが、当協会が行っている8週間プログラムで長期的に継続することによるベネフィットを可視化して公開していくことは、同じくマインドフルネスを伝えている人々やそれを受講する人々にとっても安心して取り組めるために大事なことだと思っています。

1.マインドフルネス8週間プログラム概要

 外資系コンサルティングファーム従業員様向けに参加希望者を募り、8週間のプログラムを実施致しました。「心身のコンディション維持のための手法を習得」することを目的にご依頼頂いた、カスタムのプログラムです。

 新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、全社員様は基本的にテレワーク勤務なので、研修は全てオンラインで行いました。今回の8週間プログラムは、以下の3つのプログラムから構成されています。
・週1のワークショップ(1時間)
・平日朝の瞑想LIVE(10分)
・マインドフルネス瞑想アプリ活用(希望者のみ)

効果測定の方法

 効果測定の方法は、マインドフルネス研修を行う前と、研修が終わった後で8つの質問項目に対してスコアリングしてもらい(1〜10のスケール)変化率を抽出しました。

 参加者のうち回答が得られたのは事前アンケートで53名、事後アンケートで51名でした。なお、仕事の関係でリアルタイム参加できず「アーカイブ動画視聴のみ」した方や、1回のみしか参加していないといった方の回答も含まれますため、プログラムの効果を十分に測り切れていない可能性がある点もご承知おきください。

2. アンケート項目と効果検証の結果

(1) 東大1項目版プレゼンティーイズム

病気や怪我がないときに発揮できる仕事のできを100%として、過去4週間の自身の仕事を評価してください。

経済産業省の健康経営度調査では、プレゼンティーイズムの測定尺度を尋ねる設問が新たに加わり、SPQもその選択肢の1つに挙げられました。

 今後、企業の経営者や健康経営担当者、その取組を支援する保険者・自治体の保健専門職、商工団体・民間企業の健康経営アドバイザー等が、SPQを活用して健康経営の効果的なPDCAを実践されることが期待されています。

プレゼンティーイズムの主な影響要因として、ストレスなどの精神状態や肩こり・腰痛、眼精疲労などの不定愁訴、睡眠や喫煙などの生活習慣などが報告されています。

東京大学未来ビジョン研究センターHPより抜粋


(2)リラックスや休息の充実度

プログラム開始前の全体平均は5.4で、8週間後には6.4と0.9ポイント上昇。
増加率は18.5%でした。


(3)睡眠に対する満足度

プログラム開始前の全体平均は5.7で、8週間後には6.6と0.9ポイント上昇。
増加率は15.8%でした。


(4)仕事中の集中力の高さ

プログラム開始前の全体平均は5.9で、8週間後には7.1と1.2ポイント上昇。
増加率は20.3%でした。


(5)自己肯定感の高さ

プログラム開始前の全体平均は5.3で、8週間後には6.8と1.5ポイント上昇。
増加率は28.3%でした。


(6)ストレスマネジメント能力の高さ

プログラム開始前の全体平均は5.4で、8週間後には6.7と1.5ポイント上昇。
増加率は24.1%でした。


(7)感情コントロール能力の高さ

プログラム開始前の全体平均は6.0で、8週間後には6.9と0.9ポイント上昇。
増加率は15.0%でした。


(8)思いやり・共感力の高さ

プログラム開始前の全体平均は6.1で、8週間後には7.0と0.8ポイント上昇。
増加率は14.8%でした。



心身のコンディションを整える手法が身についた

選択肢はスケール10(1.そう思わない〜10.そう思う)
7.0 / 10.0
※全体の6割以上が7以上の評価


プログラム全体の満足度はどのくらいですか?

選択肢はスケール5 (1.不満足〜5.満足)
4.3 / 5.0 
※全体の8割以上が4以上の評価


今後もマインドフルネス習慣を継続したいですか?

全体の9割(90%)が " YES "



3.マインドフルネス研修の感想を解析

AI言語解析でプログラムのワークショップ各8回と事後アンケートの感想とコメントを分析してみました。

スコアが高い単語を複数選び出し、その値に応じた大きさで図示しています。
単語は青色が名詞、赤色が動詞、緑色が形容詞、灰色が感動詞を表しています。


4. マインドフルネス研修8週間の総括

 今期は過去開催してきた中でも最もプレゼンティーズム改善が大きな結果として現れ、68.2から76.1と7.9ポイント上昇、増加率は11.6%でした。

 測定項目の中では、「自己肯定感」の向上が突出して28.3%と高い結果でした。仕事のプロジェクトと被ってしまったことから、リアルタイムでの参加が難しい方もいらっしゃいましたが、講師の八田幸子が企画監修した瞑想アプリや、アーカイブ動画をご活用頂きました。

5. 当協会のマインドフルネス研修について

 当協会が実施するマインドフルネス研修の詳細については、以下のページをご覧下さい。トライアルも行なっていますの。ご興味のある人事・教育担当者様はお気軽にお声かけ頂ければと思います。

 近年、マインドフルネスというキーワードが先行していますが、「何のために」導入するかが大切です。健康経営や人的資本経営の一貫として、導入検討段階から相談を承っております。


声と言葉による学びの深耕

 研修と言っても、本プログラムでは「自由参加型」であること、そしてワークショップ形式で受講生同士が気づきと学びを深められるよう工夫して構成しています。

 マインドフルネスの知識を伝える研修は多数存在していますが、その効果を実感するための長期的プログラムとして実践している会社は多くありません。

 本プログラムでは、研修経験と瞑想誘導経験の両方のスキルを併せ持つ講師をアサインしています。いずれも当協会の声ヨガ講師養成講座を修了しており、声と言葉によるガイドや解説力が高い講師です。

スタンフォード大学医学部健康教育センターでの学び

 研修を担当する講師の八田幸子はスタンフォード大学医学部の健康教育センターにて「従業員のウェルネスとストレス管理」コースを修了しています。その概要を記事で別途公開しておりますので、是非ご覧ください。海外の最新事例から従業員の皆様の健康とパフォーマンスを支援させて頂きます。


マインドフルネス体験会

まずは気軽にやってみたいという企業様向けのメニューをご用意しています。社内勉強会やランチミーティングに合わせて頂くことできます。

・目的:マインドフルネスを頭で理解して身体でも体感する
・内容:(1) マインドフルネスとは?
    (2) 効果やエビデンス
    (3) 健康経営への活かし方、導入事例
    (4) 質疑応答
・時間:90分
・方法:zoomまたは現地開催
・価格:75,000円〜(税別)※現地の場合は交通費実費


マインドフルネス研修

体験会実施後、実際に継続プログラムを行ってみたいという参加企業様に合わせて8週間あるいは4週間のプログラムを行います。目的に応じてカリキュラムをご提案致します。

・内容:企業様の目的やテーマに応じてカリキュラム案を作成致します
   (理論と実践、グループワークによる体感の深耕)
   (オプションで朝の瞑想LIVE、瞑想アプリ併用など)
・時間:60分×4または8
・場所:zoom / 現地
・価格:400,000円〜(税別)※現地の場合は交通費実費

お問い合わせ先

一般社団法人日本声ヨガ協会 事務局
info@voiceyoga.jp

または代表理事の八田幸子の公式LINEまでお気軽にご連絡ください。
https://lin.ee/JQsgYVc


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