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マインドフルネスを8週間続けた結果【効果測定】オンライン企業研修プログラム #6 外資コンサルティングファーム様

 こんにちは。一般社団法人日本声ヨガ協会代表の八田幸子です。

 2023年の7月〜9月にかけて外資系コンサルティングファーム様に行った『マインドフルネス8weeksプログラム』第6期の効果測定を行いました。

 マインドフルネスは、既にその効果や有用性が数々の論文で発表されていますが、当協会が行っている8週間プログラムで長期的に継続することによるベネフィットを可視化して公開していくことは、同じくマインドフルネスを伝えている人々やそれを受講する人々にとっても安心して取り組めるために大事なことだと考えています。

1.マインドフルネス8週間プログラム概要

 外資系コンサルティングファーム従業員様向けに参加希望者を募り、8週間のプログラムを実施致しました。「心身のコンディション維持のための手法を習得」することを目的にご依頼頂いた、カスタムのプログラムです。

 新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、全社員様は基本的にテレワーク勤務なので、研修は全てオンラインで行いました。今回の8週間プログラムは、以下の3つのプログラムから構成されています。
・週1のワークショップ(1時間)
・平日朝の瞑想LIVE(10分)
・マインドフルネス瞑想アプリ活用(希望者のみ)

効果測定の方法

 効果測定の方法は、マインドフルネス研修を行う前と、研修が終わった後で8つの質問項目に対してスコアリングしてもらい(1〜10のスケール)変化率を抽出しました。

 参加者のうち回答が得られたのは事前アンケートで89名、事後アンケートで73名でした。なお、仕事の関係でリアルタイム参加できず「アーカイブ動画視聴のみ」した方や、1回のみしか参加していないといった方の回答も含まれますため、プログラムの効果を十分に測り切れていない可能性がある点もご承知おきください。

2. アンケート項目と効果検証の結果

(1) 東大1項目版プレゼンティーイズム

病気や怪我がないときに発揮できる仕事のできを100%として、過去4週間の自身の仕事を評価してください。

今期は過去の同社比で開始前スコアが高い水準でした。
[参考] 第5期では開始前スコア68.2

経済産業省の健康経営度調査では、プレゼンティーイズムの測定尺度を尋ねる設問が新たに加わり、SPQもその選択肢の1つに挙げられました。

 今後、企業の経営者や健康経営担当者、その取組を支援する保険者・自治体の保健専門職、商工団体・民間企業の健康経営アドバイザー等が、SPQを活用して健康経営の効果的なPDCAを実践されることが期待されています。

プレゼンティーイズムの主な影響要因として、ストレスなどの精神状態や肩こり・腰痛、眼精疲労などの不定愁訴、睡眠や喫煙などの生活習慣などが報告されています。

東京大学未来ビジョン研究センターHPより抜粋


(2)リラックスや休息の充実度

プログラム開始前の全体平均は5.78で、8週間後には6.48と0.7ポイント上昇。
増加率は12.1%でした。


(3)睡眠に対する満足度

プログラム開始前の全体平均は5.54で、8週間後には6.56と1.02ポイント上昇。
増加率は18.4%でした。


(4)仕事中の集中力の高さ

プログラム開始前の全体平均は6.19で、8週間後には6.70と0.51ポイント上昇。
増加率は8.2%でした。


(5)自己肯定感の高さ

プログラム開始前の全体平均は5.53で、8週間後には6.73と1.2ポイント上昇。
増加率は21.7%でした。


(6)ストレスマネジメント能力の高さ

プログラム開始前の全体平均は5.54で、8週間後には6.72と1.18ポイント上昇。
増加率は21.3%でした。


(7)感情コントロール能力の高さ

プログラム開始前の全体平均は5.94で、8週間後には7.03と1.09ポイント上昇。
増加率は18.4%でした。


(8)思いやり・共感力の高さ

プログラム開始前の全体平均は6.24で、8週間後には7.04と0.8ポイント上昇。
増加率は12.8%でした。


心身のコンディションを整える手法が身についた

選択肢はスケール10(1.そう思わない〜10.そう思う)

スコア平均 7.1 / 10.0
全体の63%が7以上の評価でした。


プログラム全体の満足度はどのくらいですか?

選択肢はスケール5 (1.不満足〜5.満足)

スコア平均 4.4 / 5.0 
全体の88%が4以上の評価でした。


今後もマインドフルネス習慣を継続したいですか?

99%、ほぼ全員(72名 / 73名)が " YES "


3.マインドフルネス研修の感想を解析

AI言語解析でプログラムのワークショップ各8回と事後アンケートの感想とコメントを分析してみました。


4. マインドフルネス研修8週間の総括

 同社では、これまで6期同様のプログラムを実施させて頂きましたが、今期は開始前からプレゼンティーズムのスコアは74と良好な水準であったことが特徴で大きな伸び率はありませんでした。

 しかし、自己肯定感は21.7%、ストレス管理能力は21.3%と大幅な改善を見せました。また、感情コントロール能力や思いやり度のスコアは7点台のスコアをつけました。

 仕事のプロジェクトや移動と被ってしまったことから、リアルタイムでの参加が難しい方もいらっしゃいましたが、講師の八田幸子が企画監修した瞑想アプリや、アーカイブ動画をご活用頂きました。リアルタイムでワークショップに参加されたのは全体の1/3ほどでした。

5. マインドフルネス研修について

 当協会が実施するマインドフルネス研修には3つの特徴があります。

スタンフォード大学医学部健康教育センターでの学び

 研修を担当する講師の八田幸子はスタンフォード大学医学部の健康教育センターにて「従業員のウェルネスとストレス管理」コースを修了しています。その概要を記事で別途公開しておりますので、是非ご覧ください。海外の最新事例から従業員の皆様の健康とパフォーマンスを支援させて頂きます。
https://note.com/voice_yoga/n/n03b339d153d5

対話と言語化による学びと体感の深耕

 研修と言っても、本プログラムでは「自由参加型」であること、そしてワークショップ形式で受講生同士が気づきと学びを深められるよう工夫して構成しています。

 マインドフルネスの知識を伝える研修は多数存在していますが、その効果を実感するための長期的プログラムとして実践している会社は多くありません。

 本プログラムでは、研修経験と瞑想誘導経験の両方のスキルを併せ持つ講師をアサインしています。いずれも当協会の声ヨガ講師養成講座を修了しており、声と言葉によるガイドや解説力が高い講師です。

これまで8週間プログラムや単発クラス、アプリを通じたガイドなどを通じて、のべ50万人以上にマインドフルネスをお伝えしてきました。

本研修プログラムの詳細については、以下のページをご覧下さい。


6. トライアル(マインドフルネス体験会)実施中

本プログラムの単発クラスやトライアルも行なっています。まずは気軽にやってみたいという企業様向けのメニューをご用意しています。社内勉強会やランチミーティングに合わせて頂くことできます。

ご興味のある人事・研修ご担当者様はお気軽にお声かけください。

 体験会実施後、実際に継続プログラムを行ってみたいという参加企業様に合わせて8週間あるいは4週間のプログラムを行ったり、社内のWell-being年間プログラムとして毎月あるいは四半期に一度の開催なども可能です。目的に応じてカリキュラムをご提案致します。

 近年、マインドフルネスというキーワードが先行していますが、「何のために」導入するかが大切です。健康経営アドバイザーとしての知見を活かして、導入検討段階からの相談を承っています。


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