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もう一度読みたいお話

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#日記

【日記】家にいる記録4

【月】 今のスマホを2年半使っていることに気づいて新しいスマホを買った。 動きも鈍く、いつ壊れてもおかしくない状態だった。 新しいスマホにアプリをインストールしながら、自分に関する情報が詰まりすぎていると思った。 メッセージのやり取りや写真、SNS、書き散らかしたメモ、読んだ電子書籍、見た映画、通販の記録、カードの使用履歴、銀行の残高、体重のグラフ、自分の身体のバイオリズムまで。 この小さな端末に、私がどんな人間であるかが詰まりすぎている。 【火】 自分で作ったご飯を直前

スタバの男女とサラリーマン

1. その日、近所のスターバックスで仕事のアイディア出しをしていたら、突然僕のすぐ近くから、「えええええーー!!おひさしぶり!」という大声が聞こえてきた。 僕はその時、国道沿いにある広いスタバの窓際に座っていた。そのスタバは勉強や仕事など、なにかしら目的のあるお客さんが比較的多い店だった。そのため普段は静かで、図書館のような雰囲気があった。それだけに、突然の大声に本当に驚いた。 みると、たった今入ってきたばかりのようなおっさんが、先に席に座っている女性に話しかけてい

noteはmixiの日記的な居心地の良さがある気がする

「mixiの日記」がわかるのはアラサーで少し下の世代だともう知らないだろう。今は当たり前のものになっているがガラケーで初めて体験した”SNS”というもの。 馬場さんの記事に 「mixiの日記を読み返してみたら」 という記述があり懐かしのSNSを思い出した。というか未だにアカウントあるのすごいな 自分にリアルタイムで反応があったりどんどん友達と繋がれるのはとても新鮮だった記憶がある。しかしスマホがでてきてすぐに忘れ去られていったmixi。でも今考えると今のSNSよりも使

大好きな夫に、改めてプロポーズをすることにした

私事で恐縮ですが、昨年11月に入籍しました。 お相手の方とはもともと一緒に住んでいたため生活に大きな変化はなく、独身時代と同じ毎日が地続きになっているだけでした。 結婚を報告した友人から、お祝いの言葉も早々にこんな質問をされました。 「プロポーズの言葉は?」 この問いかけによってはじめて気づいたことがあります。 プロポーズ、されてないわ そういえば、はっきりとしたプロポーズってされていない。 例の件で「婚約者」と認定してもらえたものの、その後はっきりと結婚を申し込

魅惑のカプセルトイ

 ガチャガチャ。ガチャポン。ガシャポン。ガチャなどなど…。企業によって呼び名は違うけれど、そう、あれ。硬貨を投入してハンドルを回すと、小さなおもちゃが入った丸いカプセルが出てくる、あれです。どうやらカプセルトイという呼び名が総称のようなので、今回は「カプセルトイ」と表記します。  先日、激安スーパーの出入り口に並んでいるカプセルトイを、見るとはなしに見ていたら、エジプトの秘宝のカプセルトイがあることに気づいた。海洋堂のカプセルトイで、全7種類あるフィギュアのうちのひとつが入

さーて、最近のエンデさんは?

エンデさんは今年に入って月平均600€の収入を得ています。それはエンデさんが暮らすのに(ア)額です。今のエンデさんのライフスタイルは彼女にとって(イ)もので、人間関係(ウ)。それは(エ)からです。 現在の彼女の生活に点数をつけるとしたら(オ)です。これは今後(カ)となりえる水準です。エンデさんが今後つらくならないために、あるいは現状を維持するために、いちばん大事なことは(キ)です。 ア 1. 十分な 2. 不自由ない 3. ときどき苺や白アスパラを諦めなければならない 4.

人生で初めて、ジーンズが似合ったこと。

わたし、ジーンズが似合わない。 あれだけ、色々なジーンズがあって、子どもから年配の方まで、 とにかくたくさんの人が履いていて、 おしゃれな人だけが履けるものでもなくて、むしろその逆の どんな人でもとりあえず履けるもの、 だという印象なのに、 なぜかわたしには本当に似合わない。 そんなふうに思って、避けてきたジーンズ。 けれど最近、仕事の関係でほぼ毎日履かざるを得なくなり、 仕方なくユニクロで買って履いていた。 ユニクロで買った理由は、苦手なものにお金をかけ

結婚式を自粛したら、突然Zoomで式が開催された話

4月4日に予定していた結婚式をキャンセルした。詳しくはこちらのnoteに書いた。 記事の中で「気象神社」での晴天祈願について触れたんだけど、その甲斐あってか4月4日はめちゃくちゃ晴れた。いやなにもここまで晴れなくても。見事な晴天である。 しかしすることがない。 僕が結婚式で楽しみにしていたのは、何より懐かしい友人たちと酒を飲むことだった。せめてもとダイエット中は我慢していたビールを開けて、朝からほろ酔い状態でインターネットにいそしんでいると、ちょうど大学の友人からメッセ

わたしは英語を学んで本当によかったと思う

高校二年生の秋だっただろうか。 私が『英語』に興味を持ち始めたのは。 和歌山県の海と山に囲まれた町で育った私は、当時所属していた茶道部の部室で初めて自分と同い年くらいの『外国人』に出会った。 アメリカからの交換留学生が、日本文化を体験するために茶道室にやってくると聞いて、とっても興奮していたのを覚えている。 そして、扉を開けてぞろぞろと入ってきた5,6人の少年少女はブロンドヘアに青い目、同い年とは思えないほど『おませさん』って感じだった。 当時NYの華やかな高校生た

ものすごいネタバレ

映画「タイタニック」のネタバレの話。 どうしてもパッタイが食べたかったので、タイ料理屋に行った。隣のテーブルに、大学生だろうか?4人組の女の子たちが、赤いスープだけ綺麗に残った銀鍋を囲み、大きな声で笑っていた。楽しそうだ。 「レオ様」「かっこいい」などのワードが聞こえてきた。ディカプリオの話か。 「ほらほらあの映画、タイタニック」 「私タイタニックってよく知らないんだよねー」 「タイタニックってほら、最後レオが死んじゃうやつ!」 ちょちょちょちょちょ、え、もうラストシ

夏と、ソーダ水のような彼。

 好きなタイプは?というおきまりの会話がある。その度に「好きになった人がタイプ」とかありきたりな答えを返しているけれど、遅れて来た感情が「彼でしょ!」と私に話しかける。  そう、私は後にも先にも「これ以上ないタイプだ!」と思った人に出会ったことがある。時田秀美という名前をした彼は、当時中学生だった私のヒーローだった。彼の言葉はちょっと恥ずかしくて、たまにアホらしくて、でもいつも正しかった。勉強ができる=頭がいい、ではないということを教えてくれたのも彼だったし、ありのままでい