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彼女と出逢って3ヶ月で婚約した僕は、24年間「年齢=彼女いない歴」だった

僕が一念発起して、彼女探しに七転八倒し、数年間、自分の不甲斐なさに悶絶しながらも素敵な人と巡り会い、3ヶ月で婚約するに至った話を書こうと思う。(今は結婚してる) 僕は自他共に認める変人だ。 まず経歴からして「普通」じゃない。生まれてこの方「普通」とは程遠い生活をしてきたし、なんとなく自分でも「普通じゃない自分」に少し誇りを持ってたと思う。 いろんな事情があって、学校にさっぱり行かなくなってから10年ほど、僕は独学で勉強を続けていた。学校が嫌いだったし、勉強なら自分で

冒頭に挨拶なんていらない

noteを読んでいると、冒頭で「こんにちは、〇〇の〇〇です!」みたいな書き出しの人がたまにいますね。定型文っぽいなぁ...と思いつつ、かなりの確率でスルーしてしまいます。 他にも、冒頭で興味を削がれてそもそもクリックして本文を読むところまでいかないパターンが結構あります。 で、なんでみんなこれを書くんだろう?と疑問に思っていくつか見回ってみて気づいたのです。書き手側のパターンがあるように読み手側にもパターンがあるんです。 そして読み手側のパターンとして、僕はかなりわかり

「無宗教」じゃない日本人の私

イギリスに住んでて、何かの書類を記入する際に 「人種:ヨーロッパ系、アフリカ系、アジア系(さらにインド・中国・その他)、その他ミックス」 「宗教」 を聞かれることがあります。   ※言いたくありません、という選択肢も設けられてる場合が多いです。    最近は、「性自認」についても同じ処置が見られます。 ずっと「無宗教」と書いてきたバタコですが 最近になって「仏教徒」を選ぶようになりました。              ※スミマセン、得度とかしてないんですが        

夫婦の会話に中身がない

世の中の夫婦は、いったいどんな会話をしているのだろう。 友達の口から語られる「この前、夫と話してたんだけど~」から続く言葉は、だいたい中身のあるものだ。 でも、中身のない会話もしてるのかな。それをわざわざ、人に言わないだけで。 私たち夫婦はというと、8割方、中身のない話をしている。 今は離れて生活しているのでたまにLINEで通話をするが、先日は、「犬のうんちの大きさをかりんとうに換算する」話をした。 私は最近サモエドにハマっていて、毎日YouTubeでサモエド動画ば

ショートショート27 『電話をしてるふり』

『電話をしてるふり』 まただ。 もう。 しつこいってば。 「ああ、もしもしごめんパパ。もうすぐ帰るよ。うんうん。そうだねうん。迎え?あ、どうしようかな。来てもらおうかな。ええと、今はね…」 私はよくナンパされる。 特に男受けを狙った格好はしてないつもり。 でもそりゃあ、かわいい服は着たいし、メイクも好きだし、見た目には気をつかっているつもり。 夜一人で歩いていると、繁華街、駅前、最寄り駅から家までの徒歩15分の薄暗い道、ところ構わず声はよくかけられる。 見た目に隙があ

やっぱり、わかりません 〜ゴリゴリの文系の私が 「科学」にぶつかった話〜

スマホの画面を時折確認しながら、授業終わりの教授が現れるのを待っていた。8年間の社会人生活の間で、時間を確認するのはもっぱらスマホかPCの画面。いつの間にか時計をしない生活になっていた。あぁ、腕時計をしてこればよかった、そう思う時はあっても、今日が終わる頃にはそんなことを考えていたことすら忘れてしまう。 * この冬、新卒から8年間勤務した会社を退職した。22歳だった私は、30歳になった。とても大きな会社で待遇は安定していたし、上司には可愛がってもらい、後輩にも恵まれ、とて

カセットテープの時代。

夜の8時。 ぼくは母と弟に「静かにしてて!」と頼み、黒いカセットデッキをテレビの前に持ってきた。オープンポタンをカチッと押し、中にお気に入りのカセットテープを入れて閉じる。 テープはちょうど前の曲が終わったところで止めてある。大丈夫、ここから録音すればちゃんとされる。 でも、少し不安になって念のため巻き戻しボタンを軽めに押す。 キュルキュルキュル テープがすばやく巻き込まれる音がする。2、3秒でボタンをはなし、再生ボタンを押す。 wow wow ... 米米CLU

服を選ぶのが苦手な私が1着のコートを選ぶまで

「このあとどうしようか?」 昼過ぎの、少し客足が引いたバーガーキングで夫に質問が投げかけられる。 私はタルタルチキンバーガーを食べながら、この前親から「ずっと同じコートを着ているようだが、いい加減買い替えたらどうか」と指摘されていたことを思い出していた。 そのことを伝えると夫は「じゃあ時間もあることだし買いに行ってみようか」と提案してくれた。 だが前回、「何でもいい」と選ぶことを放棄したことで自分の中にある「好き」が分からなくなったという記事を書いた通り、私はその作業

【日記】家にいる記録4

【月】 今のスマホを2年半使っていることに気づいて新しいスマホを買った。 動きも鈍く、いつ壊れてもおかしくない状態だった。 新しいスマホにアプリをインストールしながら、自分に関する情報が詰まりすぎていると思った。 メッセージのやり取りや写真、SNS、書き散らかしたメモ、読んだ電子書籍、見た映画、通販の記録、カードの使用履歴、銀行の残高、体重のグラフ、自分の身体のバイオリズムまで。 この小さな端末に、私がどんな人間であるかが詰まりすぎている。 【火】 自分で作ったご飯を直前

妻のパンチライン5選

昨日、妻のことをnoteに書いたところ、仕事のことを書く以上に反響があった。嬉しいのか悲しいのかよく分からないが、まぁなんというか誇らしい気持ちだ。何人かからは、ぜひもう少し何か書いてくださいという、ファンレターかよ!みたいなメッセージももらった。その勢いでもう一本、妻に関する内容を書いてみる。 僕の妻は、パンチライン(名言)をよく放つ。大阪のミナミの出身だからか、どこかにうまいこと言おうって強い気持ちがある気がする。(大阪人は東京の人が想像している以上に普段のコミュニケー

私の「やりたいこと」の話をします。

今日はシンプルに、私がやりたいと思っていることの話をします。 *** 最近、 「さいしょさんって、最終的に何がやりたい人なの?」 とよく聞かれます。 そのとき私が毎回答えているのは、 「小売の仕組みを変えたい」 ということ。 そう、私がやりたいのは、「小売の仕組みを変えること」なんです。 グッチもヴァレンティノもディオールも。あの価格の理由がわかった日。百貨店時代、ラグジュアリーフロアに配属された私は、毎日たくさんの一流と言われる商品にふれていました。 バ

100円放送部

ときどき、どうでもいいようなことを思い出す。 うっとりするような思い出でもない。記憶の澱と呼べるほど小説的でもなく、夕陽に映える鉄塔のシルエットほどエモくもない、ただの記憶だ。 たぶん中学1年か2年ぐらいだったと思う。 その頃、僕は放送部に所属していて、お昼の校内ラジオ放送とか校内ラジオドラマだとかをつくっていた。 べつに、すごく熱心にというのでもなく、学校でクラスの教室以外に放送室という別の空間に籠れるのが好きだったのだ。サードプレイスだな。 だから全国中学校放送

グリコ、パイナツプル、チヨコレイト

ジャンケンで、勝った手の文字数分だけ飛び跳ね、遊んでいたのは子供のころ。 思い出そうとしても、本気でもらったチョコレートは、高校一年生のことしか思い出せない。 と言うか、それしかない。 好きだった女の子に告白するも撃沈した、そんな自分に現れた天使。 仲良くしていた女の子だったが、そんな気持ちで付き合うのは申し訳ないと、お友達の道を選んだ。 妹は、小学生のころ好きな男の子にチョコレートを渡しに行ったが、チャイムを押す事ができなかった。そこで、何を思ったのか、エイっと玄

夏、シンドローム。

こんにちは、くつざわです。 この記事は私の高まりまくる感情のままにPCカタカタしただけのものなのでまとまりも意味も特にありません。突然めちゃくちゃ書きたくなったからカタカタしただけです。「なんの話やねん」が永遠と続きますが、悪しからず。 1つ、読む前に何か良いアドバイスをするのであれば スキマスイッチの「アイスクリームシンドローム」か、ミスチルの「未来」あたりを聴きながら読むと良いかもしれません。物足りなければYUIの「Laugh away」もおすすめです。 ____