見出し画像

追加の執筆活動

1.1 かつてと今の仕事

 大学時代と去年の新卒社会人一年目の時、自分は技能実習制度・日本語教育の業界で働いていたが、業界に反抗的な姿勢を取り続けた結果、自ら辞めた。現在は、特定技能の登録支援機関に携わるお仕事を頂いている。
 技能実習制度・日本語教育・特定技能は、以下のようなものであり、以下の情報のいずれも、自分自身、ほぼ経験した。

1.2 技能実習制度

外国人技能実習制度は、我が国が先進国としての役割を果たしつつ国際社会との調和ある発展を図っていくため、技能、技術又は知識の開発途上国等への移転を図り、開発途上国等の経済発展を担う「人づくり」に協力することを目的としております。
寄せられたSOSには、コロナ禍での失業や帰国困難、休業手当の不払いといった問題もあれば、暴言・暴力、不当解雇など従来からの問題がコロナと絡み合うことで、より深刻化したケースもある。
中国にかわり技能実習生の最大の供給国となったベトナム。「労働力輸出」を掲げる政府の後押しもあり、日本を目指す農村部の若者たち。多額の借金を背負ってまで来日した彼らの夢は「300万円貯金する」こと。故郷に錦を飾る者もいれば、悪徳ブローカーの餌食となる者もいる。劣悪な企業から逃げ出す失踪者は後を絶たない。日越の関係機関、実習生、支援団体を取材し、単純労働者の受け入れ先進国・韓国にも飛んだ。国際的な労働力移動の舞台裏を全部書く。

1.3 日本語教育

ベトナム人留学生の万引き、モンゴル人留学生の無免許運転、ネパール人留学生の刃物を持ち出した喧嘩――、アジア人留学生が起こす問題が多発し、その対応に追われる日本語学校。その現場は、もはやまともな日本語教育どころではない、というところにまで来ている。
契約書なしでよく働く人がいるなと思うし、また、そういう人がいるからこの種の学校が成り立っているというのは間違いない。日本語学校の先生というのは国際交流の最前線にいるわけで、さらに外国人に教えるという優越的立場に立てる上、社会貢献をしているという実感も得られるから、労働条件が劣悪でもやりたいという人が後を絶たないのであろう。そのため日本語学校の方では、非常勤講師という弱い立場に対して条件も明示せずに働かせるという極めて悪質なやり方がまかり通るのである。
実は私も以前日本語学校(”東京の中央”にある?T学校)で、正社員として働いておりました。しかしその後、色々理不尽なことがありまして、結局一生懸命働いた分、遺憾と憤慨が残り、複雑な気持ちで大好きな職を離れることになりました。

1.4 特定技能

この在留資格「特定技能」に係る制度とは、中小・小規模事業者をはじめとした深刻化する人手不足に対応するため、生産性向上や国内人材の確保のための取組を行ってもなお人材を確保することが困難な状況にある産業上の分野において、一定の専門性・技能を有し即戦力となる外国人を受け入れていくものです。
「労働力を受け入れたつもりだったが、来たのは人間だった」。私たちの側には、彼らを人間として見、人間としてつきあう準備がまったくできていない。そして、この多様性を拒絶し、周縁に押しやって、見て見ぬ振りをする姿勢自体が、この国の経済や政治や文化が活力を取りもどす機会を失わせているのではないか、という指摘は鋭い。
日本政府をはじめ、公的機関が使用している言葉、「高度外国人材」。「高度」な人材がいるということは、国の定義とは真逆の属性を持つ人材も存在するはずだ。それは、「(年齢だけは若いかもしれないが)学歴・年収が低く、日本語はろくに喋れず専門知識もない、非熟練労働に従事している」人たちといえる。
しかし、日本社会は彼らにこそ強く依存しており、必要としているではないか。生身の「“低度“外国人材」は、紋切り型の報道のなかで語られるような、絶対的な弱者や被害者たちの群れではない。ましてや、陰謀をたくらむ存在でもない。そもそも中国は経済成長をとげ、稼げない日本に見切りをつける中国人は多く、在日外国人問題の主役はベトナム人に移行している。

2.1 新たな決意

 自分は、2021年7月25日(日)の真夜中に、目を覚まして、次のような幻覚を見た。交流はベトナム語(?)である。

【自分は寝室に寝ていた。すると、扉の方から、一体の骸骨が寝室に入って来て、自分の傍に来た。そして、次のような交流が始まった。
骸骨「先生、私達(chúng em)のことをどう思いますか?私達のことが怖いですか?私達のことを奇妙に思いますか?私達の確りと安定している(vững trắc)」と思いますか?
自分「俺(anh)は怖くないし、奇妙だとも思わないぞ。でも、『確りと安定している』というのは、どういう意味か、教えてくれるか?」
骸骨「先生は、骨格・筋肉・皮膚、この三つの内、どれが身体の基礎になっていると思いますか?」
自分「三つとも身体の基礎ではあるが、俺が思うに、一番基礎になっているのは骨格だな。」
骸骨「その通りです、先生!これと同様に、知識・意志・行動、この三つの内、一番基礎になっているのは知識です。
  先生は昔、外国人労働者達に『知識はお金よりも価値がある。なぜなら、お金を生み出すのは知識であるからだ。』と教えておりました。
  ああ、私達はこれを学び知っては、本当に心から理解して、そして生き方を変えたかったものです!ですが、それはもう永遠に叶わないことです…
  先生、私達は基礎を失っていました。いや、基礎が無かったと言った方が正しいですね。
  先生、国家から人心に至るまでを成立させる一番の基礎は、何ですか? 
自分「俺は二つの回答を出すよ。一つ目の回答は『力』で、これが正解だね。二つ目の回答は『徳』で、これは不正解だね。二つ目の回答も正解になれるように、俺は毎日、学習しているよ。」
骸骨「先生、私達は間違ったため、死んでしまいました。先生、先生はまだ生きております。先生、どうか先生は繰り返される間違いから脱出できる一部の人達を助けてやって下さい。
  先生、徳は『古い新しさ』であり、『新しい古さ』です。先生は新しい徳を修めては、古い徳を見出して、徳を新しくして下さい。」
自分「天に誓って、俺はする。」】

 そして、自分は目を覚ました。かつて、浅学で無実績の自分のことを、誠に恐縮ではあるが、自分のことを「先生」と呼んでは(自分よりも遥かに年上の方々もいた)、信頼してくれ、尊敬してくれ、そして、色んなことを教えてくれた多国籍の技能実習生達のことを思い出した。彼ら彼女らに対して、自分は本当に感謝しており、また、自分が犯してしまった間違いや過ちに、自分の無力ぶりを、深く後悔もしており、そして、心の底から愛している。
 自分は、深く考え尽して、今執筆中の哲学小説と追加で、以下の拙作を執筆することを決意した。

2.2『国基 国家造りの十三基礎』

00_国基_国家造りの十三基礎(表紙)-1

00_国基_国家造りの十三基礎(表紙)-2

2.3 結語

 最近、以下のこよなく尊敬する伯胡(Bác Hồ。ホー・チ・ミン主席の敬称)の邦訳選集を熟読している。上記の幻覚の原因の一つには、この作品があると思う。
 なお、原文版であるベトナム語版の全集シリーズを熟読するには、まだ相当な語学力と哲学力が必要なため、当分見送っている。

さあ、また新たな挑戦を!

ありがとうございます。心より感謝を申し上げます。