見出し画像

体のこと。心のこと。命のこと。そして愛のこと。

今私の界隈ですごい流れが起こっている。
ことの始まりは先日投稿した1本の記事でした。

2ヶ月前に見たあとりえ あっしゅ/Atelier Hさんの、ヘアドネーションに関する記事と、

最近ご縁があった、にこにこぼたんさんのケア帽子に関する記事。

この2本が私の中でつながって「書かなきゃ」って気持ちを掻き立てられ、夜通しかけて書いたのが冒頭の記事でした。

投稿したところすごい反響で。コメント欄ではたくさんの方からの声をいただき、そこから派生した記事が何本も生まれました。中には一緒に流れに乗ろうと手を挙げてくださる方もいて、みなさんの声に背中を押されました。そこで記事を投稿した後に起こった展開をまとめてみることにしたのです。

今回はちょっと情報量が多くなります。どうか心してお読みくださいね。

にこにこぼたんさん

ぼたんさんは今年の3月に子宮体癌ステージ4と診断され、抗がん剤の治療を受けている最中です。腫瘍が大きく複数あり、抗がん剤で腫瘍を小さくする事ができれば手術をする事が出来るそうです。

私がぼたんさんと初めて出会ったのは7月末のことでした。そうは問屋が卸さない(100文字スピリチュアル)と題して書いた詩に、ぼたんさんがスキを押してくれたのが始まりです。

そのときのスキのリアクションに、私が設定しているこの言葉が出てきたのです。

人生は一度きりだから   生まれ変わるなら生きてるうちに。

これを見た ぼたんさんがコメントしてくださいました。

生まれ変わるなら 生きてるうちに
スキを押して良かったです(*^^*)
ありがとうございます😊

私との出会いを ぼたんさんは、こう書いてくれています。

「ピピッと縁を感じました♡」

そしてコメントをいただいたので ぼたんさんのnoteに伺ったときに、上記の記事と出会ったのです。もしあのときスキのリアクションで違う言葉が出ていたなら、おそらくぼたんさんは私に対してコメントを残さなかったんじゃないかなと思います。そうなると私もぼたんさんのnoteを見に行くことがなかったと考えられるので、冒頭の記事が生まれることはありませんでした。そう考えると人生における出会いもタイミングもすべては必然だと思いませんか?

余談ですが「そうは問屋が卸さない」の記事は私が参加した #100文字の世界という、ニャークスのヤマダさんの企画です。後日ぼたんさんのコメント欄に遊びに行ったとき、なんとニャークスのヤマダさんが以前ヘアドネーションをしたことがあるという話題で盛り上がっていました。ご縁って不思議なものですね。

早朝に投稿した私の記事に対してぼたんさんは、抗がん剤のための入院中にもかかわらず すぐにコメントをしてくれました。

朝から泣いてしまいましたよ〜
こんな素敵な記事を書いて頂いて嬉しくて嬉しくて(嬉涙)
上手く言葉に出来ませんが心がとてもじんわりホカホカ喜んでいます💗

そして感動冷めやらぬうちに記事も投稿されました。

その2日後には別の記事も投稿され、そこには音声配信が載せてありました。

「ぼたん散歩」って「ももりゅう散歩」と被っていますよね。ちょっと楽しくなってトイレ掃除をしながらスタエフの音声をイヤフォンで聴きました。ぼたんさんの声ってとても聴きやすくて、明るくハキハキ話す様子は聴く側を元気にしてくれます。

音声配信の中のぼたんさんは話します。ケア帽子を作る楽しさ、受け取ってもらえたときの嬉しさ。記事を投稿したことが切っ掛けで たくさんの人につながる、広がる不思議。病気でつらい思いをしている人の気持ちが少しでも軽くなるといいな。病気って気持ちが影響する部分が多くて。でもそこに ほっとできる・笑える・楽しいがあると気分が変わる。気分が変わると体調も変わる。人の気持ちが明るくなることで世の中が変わるといいな。

病気を経験したぼたんさんが話すのは とても説得力があり、ひとつひとつの言葉に重みがあります。

記事の中に ぼたんさんが撮った蝉の抜け殻の写真が添えられています。それを見ながらぼたんさんはつぶやきます。

今自分が脱皮をしている気がする。生まれ変わってるって感じ。すごいスピードで世界がどんどん広がって、今までの殻から抜け出して。それがいくつも重なっている気がしている。あ!私、脱皮のときなんだ。新しいことを始められている。

まさにそれは、ぼたんさんと私をつないでくれた言葉

人生は一度きりだから   生まれ変わるなら生きてるうちに。

を実践しているということだと思うのです。
ぼたんさんは言います。「知る」ってとてもすごいこと。ぼたんさんの声をどうかみなさんにも聴いてほしい。そして知ってほしいと思います。
ちなみに、私が書いた1本目の記事でヘッダーに使わせてもらったのは、にこにこぼたんさんが撮られた写真です。ご自身で編んだ素敵なケア帽子を並べられています。ぼたんさんの夢、そしてキラキラ輝く瞳に込められた思いを一緒に応援してください!

あとりえ あっしゅ/Atelier Hさん

フランス在住の あっしゅさんとはもう少し前からの知り合いです。私があっしゅさんとお話しする切っ掛けとなったリネンの花の写真を今回はヘッダーに使わせてもらいました。あっしゅさんのnoteに広がるリネンのお花畑に、私は一目惚れしてしまったのです。

私が最初の記事を書いたとき、コメント欄で あっしゅさんはこう話してくれました。

偶然なのですが、ヘアドネのこと、続きを書いてみようかと思っていたところなんです、以心伝心なのでしょうか。

そして後日投稿された あっしゅさんの記事を読ませていただき「以心伝心」の言葉の意味がわかりました。

前回あっしゅさんがヘアドネーションの記事を書いたときから既に2ヶ月ほど経っていたのですが、私が記事を投稿したタイミングってまさに、あっしゅさんがヘアドネーションをしたばかりのときだったのです。

なんというタイミングだろう。まるで、この記事を今日書くことが決まっていたかのような偶然。

ここでもやはりすべては必然だと思わずにはいられませんでした。

記事の中には あっしゅさんの想いがあふれていました。
世の中の状況が厳しくなってきて、先がみえないけれど

先の事は何が起こるかわからない、だから、今できる何かをしたいと。

そして髪を25cm寄付された あっしゅさん。髪の伸びが人一倍早いので、31㎝もしくは40㎝も夢ではないと言い「次回は日本でヘアドネ、そして、ご褒美のまわらないお寿司をいただきたい、それが目標です。」と教えてくれました。
ぜひいつか、私もまわらないお寿司をご一緒できたらいいなと思います。

茉叶☆Makanaさん

茉叶さんと知り合ったのは、結構前のことになります。ちょっと深い繋がりがあって個人的なやりとりもしています。そして今は密かにコラボを企んでいます。

そんな茉叶さんが私の記事を読んで、いてもたってもいられなくなり投稿してくださいました。

災害が起こるとボランティア活動が盛んになりますが、それ自体はとても必要なことだと思います。しかし避難所や病院で支援を受け続けると、受ける側の人たちがストレスを感じるようになることがあるのはあまり知られていないかもしれません。

「ありがたい。ありがとう。でも、自分は役に立っていないとしんどくなる。」

そんな時の魔法の言葉。

ゆっくり〜やさしく〜ていねいに〜
お互いのお背中をトントンするタッピングタッチ

タッピングタッチをご存知ですか?子育てを経験された方ならイメージしやすいと思うのですが、赤ちゃんを寝かせるときにやさしくトントンしましたね。まるで母体の中で聴いていた、ママの心音のように。

安心感につつまれる癒しのケアについて茉叶さんが丁寧に説明されています。
災害時だけでなく普段の生活やいろんなシーンで、子どもからお年寄りまで誰にでも簡単にできるケアです。自分にだってできちゃうんです。

ところがこの状況下で三密を避けるために、ストップしていたタッピングタッチの協会の活動。でも我慢を強いられ、ストレスが溜まる今こそ必要なはずです。
茉叶さんは動きました。協会に掛け合って、zoomなどを使いタッピングタッチができる機会を作っていただいたそうです。

タッピングタッチの素晴らしさを伝えたいという想いが茉叶さんの記事から伝わります。そして自分の好きなことで誰かを幸せにする喜びも。

普段から世界中を愛で満たすため精力的に活動しておられる茉叶さん。そんな茉叶さんの目線で語られるのは誰に対してもやさしい癒しの世界です。

朝一番、ももりゅうさんのお話を読ませていただいてすぐに記事を書き始めました。またももりゅうさん発で、私の伝えたかったことを記事にすることができました。

と、コメント欄で教えてくれた茉叶さん。ここでもまた「すべては必然」ですね。
ほんとに人生っておもしろい!

やさしさと笑顔があふれる茉叶さんのnoteは、とても居心地が良い場所です。



・.━━━━━━━━━━━━ † ━━━━━━━━━━━━.・


私が記事を書いたこの日、たった1日のことなのに心を揺さぶられる大きな流れが私たちを襲いました。ももりゅう、にこにこぼたんさん、あっしゅさん、茉叶さんの4人に何だか連帯感が生まれ、夕方私が投稿したつぶやきでは 4人並んで空を見上げながら黄昏ているような気分になりました。

画像1



ここから、記事を読んでコメントくださった方の声をお届けしたいと思います。

秋谷りんこさん

りんこさんもヘアドネーションを予定されているそうで、ヘアドネーションについて詳しく教えてくださいました。耳下から40cmってかなりの長さですね!それでも誰かの役に立ちたいと挑戦される潔さがとても素敵です。人間としてのあり方を考えさせられます。

私も今髪を伸ばしているのですが、ヘアドネーションをする予定です♡そのために私も少し調べましたが、31センチで作れるウィッグはボブヘアのウィッグらしく、医療ウィッグを求める方には、ロングヘアのウィッグが足りないらしい、と知りました。ロングウィッグを作るには40センチ必要らしいです。今私は、耳下から40センチ目指して伸ばしています♡(^^)私の髪がいつか誰かの役に少しでも立てれば。そう思って、ヘアケアしています♡

ミニチュア・クリエーター 工房てると

「男性でも」という言い方は適切ではないのかもしれません。それでも てるとさんが記事を読んで涙されるお姿から、きっと奥さん思いのやさしい旦那さんなんだろうなと温かい気持ちになりました。そしてにこにこぼたんさんに対する尊敬の念も伝わるコメントでした。

私も朝から涙ぐんでしまいました。

マヌタさん

マヌタさんは私の夫以上に白髪に悩まされている方なのかなと思いましたが、とても心が軽くなると言ってもらえてうれしくなりました。そうですね、女性に限らずというか、なんでも区切ってしまうのは違うかもしれませんね。みんなが気軽にウィッグやケア帽子を楽しめる時代、来ると信じています。

若くして総白髪の私としても、とても心の軽くなる文章でした。
男女に限らず気軽にウィッグやケア帽子を楽しめる時代になるといいですね。

ヒスイ~元カレなんかぶっ飛ばせ!大失恋・30代女子の爆笑ブログさん

ひとは。自分がやっていることの尊さに、気が付かない

とても素敵な名言を教えてくれたヒスイさん。
この記事はシェアせねばならない。
できれば、ばんばか拡散していただきたい(笑)
ということで、記事の中でトモ@『夫婦でうつ病』1年以内に自宅で稼ぐフリーランスさんの記事と一緒に紹介してくださいました。この応援が私のモチベーションにつながり、頑張ろうと思えます。尊い気持ちをありがとうございます。

あらたまさん

 ボランティアは強制じゃありません。
 だからこそ、思いが乗っかりやすいものだと思います。

ヘアドネーションを経験された あらたまさん。「私にもなにかできないかなと思いまして……」と記事を書いてくださいました。実際にやってみたからこそ言える髪が伸びるまでの葛藤や、切った時に感じたこと。少しの後悔を残しつつ、でも「やってよかったな」って思えたこと。ヘアドネーションをしたときの あらたまさんの心情がとてもわかりやすく丁寧に書かれています。

アナタの思いが世界を循環する風の一部になってるところを想像してみてください。大きな風を自分で吹かすことができなくても大丈夫、一つ一つがより合わさって誰かの頬を撫でる日が、きっといつか……。

ボランティアって仰々しく捉えがちだけど、本当はもっと楽に考えてもできることってたくさんあるはず。あらたまさんの記事を読むと、とても元気になって力が湧いてくる気がします。

のばらさん

3人のお子さんをお持ちの のばらさん。

読みながら、他人事とは思えませんでした。私自身の事になりますが、小学生の娘が、現在、脱毛症なんです。

始めの頃は、部分的ウィッグをつけて、隠していたものの、結局、髪の毛は全部、抜けました。眉毛とまつ毛もです。

夏前にウィッグを新調しました。見た感じ、とてもウィッグをつけてるようには見えない、ウィッグと言われても、わからないほどです。

ウィッグがあるお陰で、娘は普段通りの生活を送れています。私も変に周りを気にすることもありません。

実際にヘアドネーションから作られたウィッグを使用されている方からの声です。私は のばらさんのお話を聞いて、中学時代の友達のMちゃんを思い出しました。
Mちゃんも髪が抜けはじめ、最初はピン留めで隠していたのですが、だんだんそれもキツくなっていきました。髪はどんどん抜け落ちていったのですが、ある朝学校へ行くとMちゃんはウィッグを着けて登校していました。そのときのMちゃんの安心した明るい表情を私は今でも覚えています。
のばらさん母娘もまた、ウィッグによって穏やかに日々を過ごすことが出来ているのです。

ただ懸念することもあります。のばらさんも書かれているのですが、娘さんの経緯をママ友に話したところ、びっくりして泣かれてしまったそうなのです。そのことから のばらさんは「この事は、安易に言わない方がよいのかな」と考えました。
ママ友にとってはきっと、想定外のことだったのでしょうね。娘さんが穏やかに生活できているのならきっと、娘さんのまわりは優しいお友達が多いのかもしれません。ですが人はとかく、異質なものを排除する傾向にあります。ここで言う「異質」とは、大多数の人とは違う部分があるということ。
私の夫は若い頃の自損事故が原因で、足に障害を抱えています。普段は歩行器具を着けて歩いているのですが、走ることはできません。そんな彼は昔、元カノの父親から理不尽に怒鳴られ、追い出されたことがあるそうなのです。
原因や健康状態云々は抜きにして、見た目の問題だけで言うならクローンでもない限りまったく同じ人は存在しないですよね。全員顔は違うし肌の色も違う。髪がないのも足が悪いのもざっくり言うと個性のひとつです。確かに自分がそうなってしまうのは怖いしショックが大きいと思います。だからと言って、それを原因に差別したりいじめたりするのは如何なものかと思います。

そしてもうひとつ。前述のMちゃんは、成績が優秀でクラス委員もこなし、いつもニコニコ人当たりの良い優しい女の子でした。そんな子がなぜ?と思うのですが、真面目で思いやりがあるが故のストレスってあるのかなと想像します。のばらさんの娘さんのお話を聞いて、とても明るくて健気な印象を受けました。髪が抜けた原因はわからないけれど、のばらさんというやさしいお母様がついているので娘さんにとっては救いであり、癒しであると思うのです。もし何かストレスを抱える原因になるようなことがあれば、取り除いてあげる方法があればいいなと考えてしまいます。

じつは私の娘の心が壊れてしまったことがあり、子供のことはやっぱり気になるのです。

のばらさんの記事を切っ掛けにに思うことがいろいろあり、コメント欄だけでは収められないとおもったので長々と書かせていただきました。

Noriko、やる気スイッチはありませんさん

Norikoさんの中1の娘さんがヘアドネーションをされたのだそうです。
私の高校生の娘も「友達でヘアドネやってる子、何人もいるよ」と言っていました。みんなちゃんと情報を知っていて、意識もしているのですね。
Norikoさん、娘さんが経験されて誇らしいでしょうね。とてもほっこりした気持ちになります。

そしてお母様のNorikoさんですが、

私もしたいのですが、円形ばかりのストレス溜め人で出来ずにいます。

と、話してくださいました。ケア帽子も可愛いので愛用されているそうです。
そのコメントを何気なく「へぇ〜やっぱり必要としている人はたくさんいるんだな」って思いながら軽い気持ちで読んでいたのですが、Norikoさんのノートに遊びに行き、事態の深刻さに驚きました。

そこにはNorikoさんが愛する人を失ってからの半生、拒食と過食に苦しめられ続けている様子が書かれていました。

私は食べる事に関して 無意識では無く
生きている実感を 常に考え、想っています。

そしてNorikoさんは続けます。

楽しそうにご飯を食べる大切な人達を見ているのが本当に幸せです。

意識せずに林檎を齧る事が出来る人やハンバーガーを頬張れる事は
じつは凄く幸せな事なんです。

長年苦しんできたNorikoさんだからこそ言える「食べる」ことの大切さ。

生きようと決めた時から 頑張って食べる事も決めました。
それは私は生きたいからです。

Norikoさんの生に対する思いをまざまざと見せつけられます。それは悲しくて儚くも、生命力にあふれて美しい。

何と戦ってるのか分からなくなる

Norikoさんの記事に対しては何も言葉が出てこないというか、私が言うべきでもないような気がしています。ただ、みなさんに知って欲しいのです。こんなケースもあるということをお伝えしたいのです。

せめて少しでもNorikoさんの気持ちが癒されますように、素敵なケア帽子と出会えたらいいなと思います。
ぜひ、Norikoさんのnoteを訪れてみてください。

akkiyさん

akkiyさんがくれたコメントは、とても簡潔なものでした。

ワタシは40歳の記念にヘアドネーションをしました。2年ぐらい伸ばしたかな。
今も伸ばしていますが、少し切ってしまいました。

一見、ヘアドネをしましたって報告のコメントにも見えます。でも思い当たる節があり、以前私が開催した企画#私が愛してやまないもので akkiyさんが書いてくれた記事を開いてみました。

2年前「癌の疑いがあります」と言われ、その場で泣き崩れるakkiyさん。別件でも2回手術をして体はボロボロになり、はじめて自分の寿命というのを考え、また、子供の将来を案じました。

ふと思いついて5年ぶりに絵を描いてみると、ものすごく下手になっていて愕然としたのだそうです。

なにか描く対象がほしかった。
心を揺さぶられ、涙を流すほど美しいものが描きたかった。

そしてBTSと出逢い、その魂の美しさに惹かれます。
そんな彼らの国籍をとやかく言う人も中にはいます。

国籍、性別、偏見。
そういうのは本当に意味がない。
自分が病気になったことで感覚は研ぎ澄まされた。

本気で命と向き合った時に見えてくるものがあるのだと思います。くだらないことに時間を割いている暇なんてなくて、ただただ本質を見極めることが大切。

akkiyさんのnoteでは、毎日akkiyさん直筆の美しい絵が投稿されています。言葉少なに静かな存在感を出しているakkiyさんの作品は必見です。

あきやまやすこさん

やすこさんもまた、大病を患った経験から記事を書いてくださいました。

やすこさんは自分の病気が乳癌だと知ったばかりの頃、ひとが書いて残してくれる情報に救われたと言います。気持ちの変遷や体調の記録がとても参考になったのだそうです。でも見聞きする情報すべてに反応し動揺してしまうため、いつしかひとの療養記が読めなくなりました。そして特に癌の療養記が読めなくなった理由に罪悪感もあるのだそうです。

わたしは、髪が抜けなかった。

覚悟をしてかつらについて調べまくり、ケア帽子もボランティアの人が作られたものを2つもらっていました。でも手術の後、ホルモン治療の前に予定されていた放射線治療を、しなくてもよくなったのです。

そして放射線治療をしなくていいと言われたとき、やすこさんは伸びっぱなしになっていた髪を寄付することを思いつきました。そのため髪は2年半伸ばし続けました。

ヘアドネーション。一度だけ。一生、最初で最後と思って。

スクリーンショット 2021-08-07 17.38.24

ご自身の経験をやすこさんは、あこはるかさんのnoteを交えながらお話しされています。はるかさんの記事が、その頃あったら、わたしは、なめるように読んでいたはずだ。と。

やすこさんがヘアドネーションされた背景には、自分は髪が抜けなかったという罪悪感があったのでしょうね。その心情は何となくわかるような気もします。それでも実際に髪を伸ばしてヘアドネをしたやすこさんってカッコ良いと思います。

やすこさんは、私たち記事を書いた者に対してこのような言葉を書いてくれました。

感謝。
だれに代わってか。私からか。
ひとのことなのに、気持ちを寄せてくれる人たちに。ひとへの心配を言葉にしたり、形にしたりにしてくれる人たちに。
そして、ももりゅうさん、あとりえ・あっしゅさんはじめ、行動するみなさんに励まされて。わたしも、コロナ下で、切りそびれている髪を、このまま、また伸ばしてみたいと思う。一生で一度のはずが、これで、二度になる。
いろんな勇気を、ありがとう。

そして あこはるかさんや、他の戦うみなさんに。

わたしは、これからも、ひとの療養記は、こわごわとしかのぞきにいかない気がします。でも、音のない声援を送ります。
ごめんね。あるかないか程度の勇気で。

やすこさん、思わず私は泣きそうになったよ。

あこはるかさん

はるかさんは2019年夏、乳がん、悪性腫瘍と診断されて、11月に右胸全摘とガンが転移していた右脇下のリンパ節切除手術を受けました。

普段の音声配信のはるかさんは本当に元気そうで、私とはリアルで一緒に遊ぼうねって話すこともあります。そんな はるかさんが、わずか2年前に癌と診断されていました。

ヘアドネーションの話から今回の記事への流れになったので、はるかさんにもお聞きして髪のことを書かれたこちらの記事を貼らせてもらいます。

ですが、私としては やはり、このマガジンに集録されている記事を1から順番に、すべて読んでいただきたいのです。

27本の記事が入っているこのマガジンは、乳がんが発覚するタイミングから現在にかけての病気の記録が事細かに記されています。乳癌と診断されたときのこと、手術や検査、入院中の話。副作用や、それにまつわる髪の話、食のこと、仕事のこと。最初の方はとにかく読むだけでも痛々しくて、何度も体がビクッとなりながら恐々読み進めていきました。私は出産を3回経験しているのですが、陣痛の痛みの方がまだ全然余裕と思えるくらい痛さを感じながら読みました。
でも書いてあることは重い内容なのに、はるかさんの文章を読んでいると辛さの中にもユーモアを感じたり、そのお人柄から何だかとても応援したくなるのです。

はるかさんの記事はとても大切なことを教えてくれます。

そしてはるかさんのマガジンの中に、どうしても紹介したい記事がもう1本ありました。

はるかさん 事後報告になるのですが、どうしてもこの記事のことをみなさんに知ってもらいたいと思いました。もし載せないでほしいと言われたら、すぐに消去します。
奇しくもはるかさんと同じ時期に癌と戦ったお父様の記録です。はるかさんは、このお話だけはコメント欄を閉じています。それだけ大切にしたい思いを、どうかそっと読んでみてください。

今日1日でマガジン内の記事をすべて読ませていただきました。いつもあんなにアクティブで楽しむことに一生懸命なはるかさんが、こんなにも壮絶な経験をしていたなんて。何となくは知っていたけど、改めて読ませてもらって衝撃でした。でも等身大の彼女の輪郭がだいぶはっきりしてきた気がします。リアルにお会いする前に、こうして知ることができてよかったと思います。
大切なことを記事に残してくれてありがとうございます。

まつお@画家ゆめのさんと夢の世界へ さん

病床にあったりえさんが「元気になったら医療にたずさわるような、人の役に立つことをしてみたい」と初めて口にしたことを思い出してなにも反応することができませんでした、、

これは、にこにこぼたんさんの記事を読んだ まつおさんの感想です。

わたしは2年前の件があってから急激に白髪が増えたクチです笑

と、小さく笑うまつおさん。

2019年7月20日から2019年8月28日まで入院先の病院で過ごした「最後の40日」はいろいろな意味で人生において特別な時間となり、
自分の中に残っています。

愛するりえさんと一緒に過ごした最後の40日は、病院での生活になりました。
その40日はまつおさんにとっても過酷な日々で……。

でも、どんなきみであろうとも一緒にいられるだけで幸せだった。
りえさんと、しぃたんと。ずっと笑って手を繋いで歳を重ねたかった。

そんなまつおさんの心の声が聞こえてくるようです。

りえさんがいなくなった5ヶ月後に、2人の娘であるマルチーズのしぃたんともお別れをしたまつおさん。

実は去年、入院生活を共にした40日間に合わせて1年前の同じ日にあった出来事を連作詩にしました。
それらは有料マガジンにしていて電子書籍としての出版へ動いているのですが、今年また同じ時期になって再び向き合う必要があると自分で思いましたもので、ちょうど現在リアルタイムで今年は画詩プラスエッセイというかたちで記事を「連載」しているところです。
8月いっぱいをかけて、りえさんを見送るところまで綴っていきます。

現在進行形で投稿されている詩をご紹介します。

こちらは「まえがき」にあたる作品。

そしてこちらが毎日更新されているマガジンです。

まつおさんだけに心を許したりえさんとの、切なくも苦しいエピソードの数々がそこに収められています。今日の日付時点でのりえさんは確かにまつおさんのそばにいて…でもこれから日を追うごとにカウントダウンが始まっていくのでしょうか。私は、2年前の話ではあるけれど「そのとき」まで2人をしっかり見届けたいと思います。



今回、ご縁があって 体のこと、心のこと、命のこと、そして愛に関する記事をご紹介させていただきました。

いろんな人がいて、いろんな事情があって。
自分とは無縁だと思われる方もいるかもしれません。でも見てください!知ってください!確かにここには命が存在して、みんな懸命に生きているということを。

少しでも多くの人が見てくれたらいいな、伝わったらいいなと思いながら記事を書かせていただきました。

今回ご紹介させていただいた方たちは私の記事に声を寄せていただいたみなさんです。掲載を心よく了承していただき、感謝します。

ありがとうございます。

未来はいつも面白い!