見出し画像

中高生にもわかりやすい「競技」としての部活・スポーツと、ゲームのやり込み要素の関係

コロナウイルスの影響で家にいることが多く、ゲームにはまっている人も多いのではないだろうか?特に部活がないためにほかの事をしている中高生も多いでしょう。部活、何でやるんでしょうか?考えたことありますか?その後はプロになる?その点について考えてみましょう。わかりやすい例を考えました。

スポーツの2つの側面

スポーツに取り組むにあたって、取り組み方は大きく分けて2つあります。

余暇と健康・教育のため
競技として上を目指す

前者は、スポーツの本来の意味である余暇と捉えている場合になります。大半の人はこちらでしょう。

一方競技者として取り組む場合は、常に上に行く必要があります。部活を真剣にやっているような人はどちらかというとこちらに入ります。部活の後、プロや実業団など、どこかで運良く世界大会でメダルなどを取れば、CMやその後の解説にもその直後は呼ばれやすくなります。

いわば一種のプレミアがついたような状態になります。しかしこれは競技者の中でも数人です。単純な倍率は、競技人口をその人数で割れば出ます。宝くじに当てるレベルであることが分かります。

主観的な満足度はさておき、途中で敗れたものの待遇は、余暇として取り組んでいたグループとほぼ同じ待遇となってしまいます。それでも引退したらほぼ同じです。それ以外は「特に何も得られない」状況になりがちです。

ゲームの2つの側面

さて、この状況を上のまま説明しても部活を日々頑張っている中高生には分かりにくいかもしれません。そう思い分かりやすい例を考えました。それはゲームソフトです。

レベルが上がっていくRPG系のゲームであれば何でもよいです。例えばドラクエでもファイナルファンタジーでも何でもいい。経験値を積んでレベルが上げていき、ラスボスを倒してエンディングを迎えるタイプのゲームを想定しています。

こういうゲームをやるのも大きく分けて2種類あります。

ストーリーを追ってクリアを目指す
徹底的なやり込み

大半のプレイヤーは、ストーリーを追ってラスボスを倒し、クリアを目指します。楽しかった。パッケージゲームでは大半がこれでおしまいです。レベルは別に99にする必要はありません。ラスボスもレベル50行かないくらいで倒せるゲームが多いのではないでしょうか。アイテムが欠けていてもクリアできます。全員仲間にしなくても、クエストを全部クリアしなくてもエンディングを迎えることはできます。大半はこちらでしょう。

一方でごく少数のプレイヤーは徹底的なやり込みをする人もいます。レベル99 HP9999なんて当たり前。クエストもコンプリート、裏ボスをノーダメージで倒してみたりなど。常人ではなさそうな取り組みです。

今ではそういう動画をYoutubeにでもあげれば、アクセス数が稼げて収入につながります。場合によっては他のメディアからコメントなどを求められたりするでしょう。これはスポーツの世界大会でメダルを取った状態に似ています。プレミアがついています。例えばこんな感じ。(「やり込み動画」で上位に表示されていた作品)

しかし、これも最高レベルの最も優秀な動画・プレイヤーのみにスポットライトが当たります。2位でちょろっと。3位以下だと見向きもされません。切り口を変えてもほぼ同じになります。各カテゴリーで1位以外に価値はありません。

後述しますが「eスポーツ」も同様の構造をしています。ポケモンのような対戦や、オンラインゲームのように対外通信があったとしても、「プレミア」が付くのは本当にごく一部です。

体力・ソフトの寿命など他のファクター

スポーツには身体能力が関わります。eスポーツでも動体視力など同様です。ゲームの場合には次々と新しいソフトが出てきます。競技自体が飽きられて廃れることは、ゲームソフトが飽きられて廃れるよりは時間がかかります。一方で体力的に衰えて、他のプレイヤーに地位を取って代わられる危険性は常にはらんでいます。ゲームの場合は有名人がゲームをやっているほうが人気が出たりもするので様々なファクターが関係します。

対外的な見え方

プレミアがつかなかったスポーツ選手は、これも冷静に考えれば、他の分野には役に立たないことが多いですインターハイで準決勝まで行きました!と言っても、Uber Eatsの販売員になる、ビルの警備員になるなら、競輪選手も経験や格闘技の経験は行きそうではあります。しかしながら大半はそんなことがありません。

例えば「ファイナルファンタジーでレベル99にしたんですけど!」と自信満々に言っても、「…?遊んでただけ?廃人?」と言われてしまいそうなのと同じ状況です。それ自体にはそこまでの価値がありません。自己満足です。

共に、スキル自体の応用、特に突き詰める力が他の分野にも応用できる点は正しいと思います。しかしながらこれには、スキルを応用できるくらいには頭が良い必要があります。そうでないと、その徹底的に突き詰める力は宝の持ち腐れになります。

よって、部活動でスポーツで上を目指していることは、スポーツのメダリストのコメンテーターは実感がわかなくても、例えばゲームで超やり込み動画を上げている人と似たような状況になるまで行う必要があります。それ以外だと、そのスポーツの取り組み自体にはそこまでの価値がないことになります。自己満足の延長です。

コロナウイルスの影響で外出自粛中の今、改めて将来について考えてみてはいかがでしょうか?いずれにせよ、現代社会では、頭脳は重要な位置づけを占めます。突き詰める力を他の分野にも応用して活躍するにも頭脳が必要になります。この点は留意していただければ幸いです。

余談:eスポーツは?

eスポーツもスポーツなので同様の構造をしています。ただ、身体能力のように衰えずに歳を取ってもできるので、強い選手は、もしかしたらおじさんばかりになるかもしれません。

また、知る限りではeスポーツとサイバーセキュリティのホワイトハッカーなどの分野はかなり相性がいいために、eスポーツ選手を引退しても、分野を変えるのは容易の可能性も高いです。ソフトは頻繁に変わるので、スキルを応用するスキルも高そうな印象です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?