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「世界で戦える日本をつくりたい」2年半の試練を乗り越え抱いた夢

2年間の期限つきで中小企業の経営者の右腕として働き、経営力やマネジメント力、起業家精神を養う、VENTURE FOR JAPAN(以下:VFJ)の「ステップアップ起業」プログラム。

今回は、2019年、VFJ1期生として宮城県女川町に本社を置く株式会社鮮冷に入社。2年半の間にB to C事業推進や新規事業の立ち上げに取り組んだ武田 (たけだ ゆうや)さんに話を聞きました。経営者に憧れアメリカで学生起業を経験した武田さん。帰国後、進路に悩む中で宮城県での就職を選んだ背景やそのストーリー、そして今の熱い夢を語ってもらいました。

武田 侑也(たけだ ゆうや)
VENTURE FOR JAPAN 1期生。千葉県出身。大学在学中にビジネスと英語を学ぶために留学。大学卒業後、経営者に必要な知識と経験を積むためVENURE FOR JAPANに参加を決意。女川にある(株)鮮冷へ入社し、経験を積む。現在は三菱製紙(株)で海外向けの営業職に就く。

VFJで就職後のお写真。

どのような学生生活を送っていましたか?

大学時代は普通の学生でした。3年生になり周囲がインターンや公務員試験の準備をする中で初めて自分の進路を考えました。当時は色んな経営者の自伝本を読んでいたこともあり、「経営者」の道に興味を持ちました。印象に残っているのは、スティーブ・ジョブズや孫正義さんの本。孫さんの影響で「竜馬伝」も読みましたね。その影響も強く、経営学を学びたいと思い起業家文化の強いアメリカに留学しました

参考)武田さんが実際に読んでいた書籍
『自分の中に毒を持て』 岡本太郎
『竜馬が行く』 司馬遼太郎
『Steve Jobs』 ウォルターアイザックソン
『Zero to One』 ピーターティール
『生き方』 稲盛和夫
『修身教授録』 森信三

思い切った決断ですね。アメリカで学生起業をご経験されたと聞きました。現地でのエピソードを教えてください。

最初の3ヶ月くらいは言語の壁にぶつかりましたが、徐々にの交流の場にも参加し現地での行動の幅も広がりました。「まずは行動してみよう」と思い、同じような想いを持つ友人と一緒にフードトラックのビジネスを始めました。準備に半年かかりましたが、ビザの残り期間で数ヶ月ほど実売ができました。現地での仕入れやマーケットに繋がりを持つメンバーが居たこともあり、短期間でも実売ができましたが、自分自身が帰国することや他メンバーも今後の進路を考えていたこともあり、その後の長期的なビジネス形成まではできませんでした。少し悔しい思いがありましたが、この経験があったからこそ、自分自身が起業する上で「何か」が足りないことを確信しました。

留学当時のお写真

帰国後は就活をされたのでしょうか?

そうですね。就活をして大手人材会社から内定をもらいました。ですが、残念ながら内定をいただいた後に違和感を感じることがありました。
勤務地は大手企業が集まるビジネス街。何もできない新卒でもこのような場所で働いていると、仕事ができる人間だと自分自身が錯覚してしまうような怖さを感じてしまったんですよね。心のどこかで違和感を払拭することができず、そんな時にVFJに出会いました。

VFJとはどのように出会いましたか?

Facebookで偶然見た「就職するか起業するか迷っている君へ」というタイトルに惹かれて迷わず個別相談会に行きました。当時はまだ実績もなかったのですが、HPを見ると名だたる経営者がサポーターとして並んでいて驚きました。実際に個別相談会で話をして、内定をいただいていた会社で中途半端な気持ちで入社するよりも飛び込んでみようと思い、VFJを通じて内定をもらった株式会社鮮冷へ入社を決意しました。

参考)VFJのアドバイザー&オフィシャルサポーター
・VFJサポーター一覧
https://ventureforjapan.or.jp/supporters

・サポーターの方の参考記事(【安宅和人】未来が欲しいなら名刺で生きるな、somebodyになるべし)
https://note.com/ventureforjapan/n/ndace078a3cb1

これまで新卒採用されていなかった会社への新卒入社だったと思います。入社してから大変だったことや記憶に残るエピソードを教えてください。

全て自分自身が作っていかなければいけない環境。日常業務でも苦労することもありました。これまで課長レベルの方がしていた現場への指示を私が対応することがありました。年齢層も幅広く、経歴も様々な方が多い環境でしたので、非常に苦労しました。

私は2年半の間、B to C事業の構築と新規事業を立ち上げることの2軸で取り組んでいたのですが、当初はPDCAを回し、物事を進めていくことが苦手でした。そもそも経験がほとんどない学生がいきなり二つの事業に取り組む、中でも新規事業は文字通り新規で、形がないものを事業化するのですが、学生あがりの自分にはそもそもゼロイチをつくるスキルがない。当時はかなり悩みましたが、試行錯誤の中、事業を作る上で基本的に必要な、物事を改善していくプロセスの作り方や大目標に対して逆算し行動に落とす思考力が身についていったのではないかと思っています。

このように、日常の業務をはじめ、事業推進など苦労する場面が多かったのですが、月1回のVFJのメンタリング制度には本当に救われました。メンタリング以外でも代表の小松さんには個別で相談にのっていただく機会が度々あり、いつも適確なアドバイスをくださいました。

▼2年半のプログラムを終えて
https://note.com/ventureforjapan/n/n6490809c71ae?magazine_key=m27adc83d2fee

現在ご転職されて大手企業でご活躍されている中、これまでの経験が生かされていることはありますか?

最初から大手に入ってしまうと、上から降りてきた仕事を流れでこなすことが普通になってしまっている印象があります。しかし、仕事とは何らかの経営層による意思決定によって生じています。新卒の頃からVFJで自分が経営者だったらどうするかを常に考えて仕事をしてきたので、大手企業に転職しても、その考え方や価値観を大切にしながら仕事をしています。

例えば、社内の普通を疑問視できる視点も大切です。長年のルールで対応していることも会社の不利益に繋がっていることがあるのですが、自分が経営者であれば、そのまま受け入れるべきではない事も存在しています。そのようなことを見かけたら素直に意見していますね。VFJで必死に考え抜いて、経営者目線で仕事をしてきたからこそ、今の仕事でも気づけることがあると実感できます。

今後の展望を教えてください。

大企業でオーナーシップを持って働いてみると、仕事のスケールの大きさを改めて感じています。また、海外との関わりもある仕事をしているので、一日本企業として世界に影響を与えているという実感も大きいです。当初は経営者に憧れ、自分自身が起業をすることを考えていましたが、今では、大企業というプラットフォームを最大限に生かし、世界で戦える日本を作っていきたいという想いが強く、楽しんで情熱を注いでいます。

最後に就活生に一言お願いします。

人生の次の章がどうやったら楽しくなるかを考えてみてください。人生何があるかわかりません。20代前半のうちに後悔しないように自分の心が動く方向に迷わず進んでみてください。

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