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これ、があるから、あれがある。

こんにちは。
VFJ1期生、(株)鮮冷の武田です。

このレポートが2年間のVFJでの最後のレポートになります。

これ、があるから、あれがある。

この2年間の起業を目指して頑張った取り組みにどんな意味があったのか?

VFJを終わるにあたって、2年間を振り返ってみました。
そのうえでこの2年間のタイトルをこうつけてみたいと思います。

「これ、があるから、あれがある。」

VFJは起業家になるための力をつける2年間、ということにフォーカスされがちですが、実は裏でVFJが終わった後どうしたいのか、という将来の長期ビジョンについて考える月1回のメンタリングを行っていました。

もともと私がVFJに参加したのは、憧れる起業家・経営者のようになりたいけど、どんな分野で何をしたいのか、決まっていなかったからです。
この2年間で力をつけながら、将来やりたいことも決めようと思っていました。

直感で生きる宣言をしていた私は、月々のメンタリングでも、中間研修で行われる将来のビジョンについてのワークでも毎回支離滅裂なことを言っているように感じていて、いったい自分は本当に何がしたいのだろう。。。と思っていました。


しかし、2年間こうしてわけが分からないながらも言葉にしてメンターと話したり、ワークにして言語化する中で何回も出てくる言葉や同じような内容をしゃべっていることがありました。
それを改めてまとめてみようと思います。

 私は何か自分の興味のある物を調べたりすることや実際に経験してみたりするのが好きで、それで得た考えを咀嚼して自分の周りの人に伝えることがとても好きです。

例えば色々な人々の価値観が知りたい。そのために世界中に行ってみたい。その人たちの生活の中の息遣いを感じてみたい。

そうして感じた違いを持ち帰り、自分の価値観や日本の常識と比べて、それを友達に話したりすることがとても好きです。

特に好きなのが、気づきや違う視点を与えること。「いま~と考えられているけど、本質的には~だよね」とか、今の社会通念を打破する思想を提唱したい。
それによって少しでも気が楽になる人がいたら幸せだと感じます。

だからこれからは自分が持っている知識や探求心を利用して、それを伝えることで「ありがとう」と言われるような生き方を目指していきたいと思っています。
具体的には教育や研究の活動です。

「多様な経験によって得た知識によって独自の価値観や見方を提唱し、とらわれている人を開放する」

これが私の存在意義を表すのに近い言葉だと現在のところ感じています。

こうした道が見えたのは、あるいはこうした道とちゃんと向き合えるようになったのは、確かに頑張って起業家を目指したこの2年間の経験があるからです。

というのも、相対性によってしか存在は認識されないからです。

自分しかいない世界とは、“自分以外のものが全てない”か“全てのものが自分”の2種類で、全てが自分でも、自分以外全て何も無くても、自分というものは何なのか、それ以外の何かがなければ特徴も何もわかりません。

自分が優しいと思っていても、優しくないことがわからないと優しいということがわかりません。
だから自分がいるとわかるのは他者がいるからであり、他者だけでなく他の物体や生物があるからなのです。

話を戻すと、
起業家や経営者になりたいと思って、先にその道を進んでいる人の背中をみたり、頑張って働いた経験がなければ、それ以外の道など見向きもできなかったということです。

起業家になりたいと思った、当然に就活というものが目の前にあった、そして大学を卒業した。
そういう時代の自分には当然、会社員として働いたり、独立して社長になる、といった未来しか見えていなかったわけです。
そうした世界観を実現するために頑張った2年を振り返ることで、初めて自分の中でこれがしっくりきているか、違和感を感じるか、分かるわけです。そうしてやってみて、違和感を感じて、はじめて他と比べられるわけです。

そうして初めて起業家になる道を自分の中で対象化し、「これだ!」とか「ああ、これじゃないかもしれない」と客観的に捉えることができるわけです。

沖縄のウミガメマスターとか、ミュージシャンとか、世界には色々な方向で生きている人がいて、そういうふうに生きることもできると思えるのです。

VFJで真剣に起業家になる、経営者になる、という道を目指して本気で頑張っていなかったら、「いつか起業したい」とか言ってだらだら会社員を続けていたかもしれません。

対象化できたということは、すなわちそうではない何かの存在を知覚していることと同義なのです。

まとめると、
「起業家・経営者を目指した2年間があるから、たくさん勉強・経験をして自分の価値観を誰かに伝える道に進みたいと思える今がある。」
だからこそ、この2年間は貴重な経験であり、かけがえのない期間だったのです。

今はまだ現在地や目指す方向がわかっただけです。
ドラスティックに生き方を変えるというよりは日常から少しずつ、自分のワクワクするものを取り入れて、ゆくゆくは毎日がワクワクにあふれた理想の生活になるような方向へ動いていきたいと思います。

最後に、このような不確定要素の多い私を拾い上げて期待してくださったり応援してくださった全ての方々に感謝をしたいです。

そしてこのような経験ができたこと、気付けたことに感謝です。

2年間どうもありがとうございました。

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