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【治療9日目】

今日のトリートメントはアビヤンガ、スヴェーダナ、カティバスティ(1日目)、シロダーラ(6日目)、オイルエネマ、カルナプールナ、足のできものにはレーパとイェシティマドウグリタ。

昨日、学生さんの試験の話を書きましたが今日も問診に関して感じたことを書きたいと思います。

私はここのアーユルヴェーダ病院しか知らないのですが、BSDTのやり方はまずパンチャカルマを受けたいとなったら問診票に記入して送ります。その内容は現在困っている症状から始まり、これまでの病歴や手術歴、食生活、食べ物の好み、家族の病歴、精神的な傾向、女性の場合は生理や出産経験に関することなど、かなり細かいことに答えていきます。

最初のビデオ面談では問診票を元にドクターが病状に関して質問していきます。おそらく患者さんの全体的な様子も確認しているのだと思います。

そこでパンチャカルマを受けられるとドクターが判断したら渡航するわけですが、渡航しても治療日前日には血液検査と問診が再びあります。

この時の問診は最初のビデオ面談よりも深く質問が続きますし、患者さんの方から問診票に記載忘れていたことが出てくることがあります。

日本の病院で精密検査を受けていればそのレポートを提出しますが、そうでなければこちらで超音波検査やX線、心電図などの追加検査を行うこともあります。

大体の治療の方針は血液検査、尿検査、検便検査の結果と問診を経て決まるわけですが、院長先生であるサダナンダ先生がいらっしゃる時は、そこでも問診があり、これまでの聞き取りを元にトリートメント内容の追加がされることもあります。

アーユルヴェーダの治療は症状の原因を追究してそれを解消する方法を取るので、丁寧に聞き取りや触診、舌の状態などをチェックするのが大切なのです。なぜなら一人一人体質や状態が全く違うからです。

昨日の学生さんの試験はこの一連の流れをできるかどうかの試験だった訳で、それは大変なことだと察しますが、いかに問診が重要なのかが分かります。1人1人違うことを前提に、聞き取りや検査結果から原因を突き止めたいからです。

発熱したら解熱剤を飲む方法も効果的ですが、なぜ発熱したのか、その原因は何か、原因を解消するためには何が最適なのか、そのために必要な処置は何か、どうしたら再発を防げるのか、そう考えるアーユルヴェーダは予防医学でもあります。

こうしてパンチャカルマを受けると、ドクターの見立ての治療によって堆積した不要物を内臓の細胞からクレンジングしてリセットすることが可能なのです。そのためには丁寧な問診は不可欠ということですね。

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文章:ちこ

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