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問題番号924:「Critical Hit」解説

2024年4月16日にXで出題した問題、「Critical Hit」の想定解き筋の解説を行います。 問題はこちらから遊べます。 いきなりですが、 「↓2」について、この置き方をしてしまうとループができてしまうためNGです。 よって、ここに黒マスを置くのが正解。 次に、 この「→1」について考えます。 オレンジのマスについては、線が引けなくなったり出口の手筋に違反するなどの理由で、黒マスが置けないことが容易に分かりますね。 また、グレーのマスが黒マスになると、右

    • 問題タイトル「Flame of 3」の解説

      2024年4月15日にPuzzle Square JPに投稿した問題、「Flame of 3」の想定解き筋の解説を行います。 問題はこちらから遊べます。 まず、「←3」について考えてみましょう。 この「←3」は外周にあるので、「辺の手筋」が適用できます。 「辺の手筋」とは、内部にヒントのない壁に接した(ここでは)横行にて、1つ飛ばしに黒マスを配置すると行き止まりができてしまうことから、そういう置き方はできず最低でも2つ飛ばしに置かなければならない、というものでした。

      • 2023/12/25出題のナンプレの解説

        2023年12月25日にPuzzle Square JP(puzsqアドベントカレンダー2023)に投稿した数独(ナンプレ)の解説を行います。 問題はこちらから遊べます。 本問は「数独」として見た場合、レギュレーション違反(表出点対称でない、使用する手筋の難易度超過)を起こしているので、以下「ナンプレ」で統一します。 ここでナンプレの解説をするのは初めてなので、最初にいくつかの用語を定義しておきます。 各縦列をc1~9(column)、各横行をr1~9(row)で表しま

        • 第13回ヤジリン早解き大会問題「Part of the Ability」の解説

          第13回ヤジリン早解き大会、お疲れさまでした! ここでは今回の問題「Part of the Ability」の想定解き筋の解説を行います。 問題はこちらからも遊べます。 最初はひときわ目立っている右側の「↓6」を見てみましょう。 出口の手筋により黒マスが入らないところを考慮すると、この領域を7+1+4マスに分割することができます。 7マス、4マスの領域は内部および外側にヒントを含まないので、結局壁際定理よりこの部分は直ちに確定できて、 このように黒マスを配置することが

        問題番号924:「Critical Hit」解説

          問題番号737:「The Power of Knowledge」解説

          2023年10月12日にXで公開した問題、「The Power of Knowledge」の解説を行います。 問題はこちらから遊べます。 黄色のマスが白マスだとすると、左側に進入不可能な白確定マスができてしまい不適です(赤丸の部分)。 というわけでここまで進みます。 比較的簡単に進めるのはここまでです。 この問題で重要になるのは、以下の領域の性質です。 結論から言えば、この赤枠領域に入る黒マスは高々2個になります。 これについて、紐解いていきます。 便宜上ヘヤジリ

          問題番号737:「The Power of Knowledge」解説

          問題番号599:「Block maze」解説

          2023年5月25日にTwitterで公開した問題、「Block maze」の解説を行います。 問題はこちらから遊べます! 難しいのですが、本問の入り口はここです。 表出より、右側は2マスのどちらかが黒マスになるので線が1本通ります。 左側は1マスの2択のうち、どちらかが黒マスになり、もう片方は線が通るので、やはり線が1本通ります。 よって、偶奇より紫枠の部分は線が偶数本(0本か2本)通るのですが…… 0本の場合はこのように黒マスを置かないといけなくなり、「←1」に

          問題番号599:「Block maze」解説

          第11回ヤジリン早解き大会問題「2 keys and a closed world」の解説

          第11回ヤジリン早解き大会、お疲れさまでした! ここでは今回の問題「2 keys and a closed world」の想定解き筋の解説を行います。 問題はこちらからも遊べます。 この問題の攻略に必要となるキー要素が2つあり、それらはいずれも初期埋め直後に(しかも別々に)着手することが可能です。 1つ目はここです。 ここに2個黒マスを入れると、おわん型の禁止形よりNG。 ここに黒マスを2個入れることもできないので、 「←4」について、赤枠の2マスが黒マスであるこ

          第11回ヤジリン早解き大会問題「2 keys and a closed world」の解説

          問題番号592:「c. special」解説

          2023年5月18日にTwitterで公開した問題、「c. special」の解説を行います。 問題はこちらから遊べます。 まず、次の部分の性質を考えてみます。 表出より、赤枠内の3マスのうちどれか1つが黒マスになります。 また、右上の空間は閉じているため、黒マスにならなかった2マスに対して大域小ループ禁が適用できる形になっているのがポイントです。 考えられる3通りに対して、それぞれの線の動きを見てみると、 こうなります。 現時点ではどれが正解かはわかりません。 し

          問題番号592:「c. special」解説

          問題番号533:「Smile」解説

          2023年3月20日でTwitterで公開したネタ問題、「Smile」の想定解き筋の解説を行います。 問題はこちらから遊べます。 この問題は、各領域に入る黒マス数の上限を検討しながら、先読みも駆使して進めていくのが想定ルートになっています。 まずはこの部分を検討します。 この置き方ができないので、 赤枠で示した領域には黒マスが最大でも1個しか入りません。 また、紫枠のような、内部にヒントがなく壁に接した2×2の領域に入る黒マスは最大1個です。 そして青枠のような

          問題番号533:「Smile」解説

          問題タイトル「Following the steps」の解説

          2023年3月12日にPuzzle Square JPに投稿した問題、「Following the steps」の想定解き筋の解説を行います。 問題はこちらから遊べます! 初期埋めできるところはありません(真顔) この2つの「3」の先には3マスの領域が2つずつあるので、どちらの「3」も片方に2個、もう片方に1個の黒マスが入ることが分かります。 ここで、「→3」について右側の領域に黒マスが2個入るとした場合、 交差する「↑3」について、どちらに黒マスが2個入っても禁止

          問題タイトル「Following the steps」の解説

          問題タイトル「Byproduct」の解説

          2022年12月25日にPuzzle Square JPに投稿した問題、「Byproduct」の解説を行います。 問題はこちらから遊べます! まずは地味に偶奇!!!!!! ここで、下側の領域について考えてみます。 丸で囲った部分が閉じた領域になっているので、この領域から外側に2本線を出す必要がありますね。 一方、灰で仮置きされているマスが黒マスになった場合、赤枠の部分が隘路となり、他の出入り口もないことから線を2本外に出すことができず、破綻してしまいます。 よって

          問題タイトル「Byproduct」の解説

          第9回ヤジリン早解き大会問題「6 Golden Lines」の解説

          第9回ヤジリン早解き大会、お疲れさまでした! ここでは今回の問題「6 Golden Lines」の想定解き筋の解説を行います。 問題はこちらからも遊べます。 最初の手掛かりはここです。 「↑5」のヒントの先に、2×1の領域が5つあります。 2×1の領域には黒マスを最大1つしか入れられないので、各領域に1個ずつ黒マスが入ることが分かります。 2×1の領域に黒マスが1つ入るとき、その部分は線が必ず1本通過するため、赤枠領域はそれぞれ線が1本通過します。 また、そのとき周囲

          第9回ヤジリン早解き大会問題「6 Golden Lines」の解説

          問題番号417:「Blatant malice」解説

          2022年11月25日にTwitterで出題した問題、「Blatant malice」の解説を行います。 問題はこちらから遊べます! この問題ですが、一見すると有効な手掛かりがありません。 本問の攻略に必要な法則が2つあります。 1つは、この置き方ができない、ということです。 よって、「↑3」の真上のマスが黒マスになることが分かります。 もう1つは、ヒントを背にしたT字型の4マスの領域には黒マスを高々1個までしか入れられないという性質です。 これを利用した分割充填は

          問題番号417:「Blatant malice」解説

          問題タイトル「Triangle Utilization」の解説

          2022年11月13日にPuzzle Square JPに投稿した問題、「Triangle Utilization」の解説を行います。 問題はこちらから遊べます。 赤枠で囲った列を見ると、線が3本通過しているので、偶奇より「↓4」の上のマスには線が通ることが分かります。 辺の手筋より黄色マスには黒マスを最大1個しか入れられないので、オレンジマスは黒マスで確定します。 赤枠で囲った空間の偶奇を考えると、すでに線が2本入っているので×のところは線が通りません。 この先は

          問題タイトル「Triangle Utilization」の解説

          問題タイトル「The right knot」の解説

          2022年11月9日にPuzzle Square JPで出題した問題、「The right knot」の解説を行います。 問題はこちらから遊べます! この問題ですが、まず左上が隘路になっていることに注目します。 上部領域に4本(偶数本)線が入っており、隘路以外の出口がないことから、この隘路は線が通過しないことが分かります。 隘路で折り返すことになるので、幅が2であれば、「行き」「帰り」に相当する2本の線を引けるんでしたね。 隘路の性質より、 赤枠の部分で2本の線が

          問題タイトル「The right knot」の解説

          問題番号341:「Parting and Joining」解説

          2022年9月9日にTwitterで公開した問題、「Parting and Joining」の解説を(今更)行います。 問題はこちらから遊べます。 突破の鍵となるのはこの部分です。 ↓3の示す先はそれぞれ9マスなので一見nnの手筋を適用できそうに見えますが、今回は領域内部にヒントがあるので適用できません。 このように、内部にヒントのない2×2の領域が、  ・同じ列または行にあるヒントで挟まれている(上)  ・壁に接している(下) とき、この領域に黒マスを2つ入れること

          問題番号341:「Parting and Joining」解説