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問題番号417:「Blatant malice」解説

2022年11月25日にTwitterで出題した問題、「Blatant malice」の解説を行います。

問題はこちらから遊べます!

初期盤面です
簡単にわかるところを埋めました

この問題ですが、一見すると有効な手掛かりがありません。

本問の攻略に必要な法則が2つあります。

1つは、この置き方ができない、ということです。
よって、「↑3」の真上のマスが黒マスになることが分かります。

もう1つは、ヒントを背にしたT字型の4マスの領域には黒マスを高々1個までしか入れられないという性質です。
これを利用した分割充填は「T字充填」とよばれます。

2つある「→5」の示す先はおのおの17マス。いわゆるnnの手筋を使うには15マスである必要があるので今回は使えません。
そこで、この領域に対しT字充填を試みます。

色分けされた各色の領域には、それぞれ黒マスを最大1個しか入れられません。よって、色がついている部分には黒マスを最大で8個いれることができます。
この領域全体には黒マスは10個必要であり、色のついていないマスは2つであることから、この2マスは両方黒マスであり、さらに各色の領域すべてに1個ずつ黒マスが入ることが判明します。

上のT字充填も考慮しながら周囲を埋めていきます。

ここで、

壁際定理よりオレンジマスは白マスであることがわかるので、↓1が確定。

地味に偶奇!!!!!!

T字充填のことを思い出すと、赤枠領域のどこかが黒マスになりますが、4マス中3マスは白確定しているため、残ったマスが黒マスになります。

地味に偶奇その2!!!!!!

下側の「→5」について、黒マスはあと2個必要ですが、オレンジマスが黒マスになると行き止まりができてしまうため、残りの3マスに対し1つ飛ばしで入ることがわかりますね。

ここがわかったことで、「→5」の周辺が一通りおわりました。

この「↑2」に注目すると、左から線が1本来ているので、この部分は厚揚げスペシャル(的決まり方)であることがわかります。

厚揚げスペシャル的な部分は「線が1本通過する」ため、緑の線片は上端か下端のどちらかが左に向かうことになりますが、

下端を左に向かわせると左上領域が閉じてしまい、小ループ禁よりNG。

これで周辺が埋まります。

この次がややわかりにくいのですが、

「→4」について、左側が黒マスになるとこのようにループになってしまうため不適です。
よって右側が黒になるのが正解です(間のマスは黒マスになると行き止まりができるのでNG)。

最後は地味に偶奇!!!!!!で、あとは埋めれば答えとなります!

完成図

本問の解説は以上です。
ここまでお読みいただきありがとうございました!

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